室月淳Jun Murotsuki(@junmurot)さんの人気ツイート(新しい順)

もうひとつ印象に残ったのは,これまでなんとか堰きとめてきたダムがまさに決壊しかかっている中国の話です.本来ならばロックダウンでかせいだ時間で,やらなければならなかったワクチン接種や医療機関の整備をおこたってきたため,2-3か月後には数十万から数百万人のコロナ死者をだすのではないかと.
アジア太平洋では日本の死亡率は一時期最上位でしたが,今では香港,濠州,台湾,韓国,ニュージーランドが上で,日本より下はシンガポールだけです(最下位の中国は今後爆発的増加が予想される).PCRスクリーニングせず接触制限を行いつつワクチン接種を進めた日本の政策は概ね正しかったといえます.
西浦博先生は正しかったのです.当時ショッキングなこの数字に社会はおおきな衝撃をうけ,緊急事態宣言や接触制限導入のきっかけになりました.同時に多くの識者などが反発し「青年将校」「マッドサイエンティスト」といった罵詈雑言をあびせ,反専門家の世論を扇動したのも記憶にあたらしいところです
本日の押谷教授の講演でいちばんおもしろかった話.米英はPCRだけで行動制限を積極的に行わず,コロナ政策は大失敗でした.その高い死亡率を日本人口にあてはめると40万人弱になります.これは20年4月に発表された「行動制限なしなら42万人死亡」にせまる数字で,西浦先生の予言がまさに証明されました
検診をうけることはむしろデメリットを引きおこすため,甲状腺調査はここで終了とすべきであるという考えです.少数派の委員の意見であり,わたしもこの立場にたちます.おおくのかたに福島県県民健康調査について関心をもっていただき,甲状腺調査の問題点についてご理解いただければと願っています.
最後にUNSCEARとおなじ見解にたちますが,甲状腺調査でみつかる「甲状腺がん」は,甲状腺のなかに一生そのまま存在しているもので,とくに悪さをするものではない.超音波スクリーニングによってそれをみつけだすのは「過剰診断」であり,外科的手術をするのはむしろ「過剰治療」となります.
福島県の住民の甲状腺吸収線量はチェルノブイリ事故後の線量より大幅に低いためです.また無症状者にたいして,超音波による(高精度)スクリーニングをおこなうことは,過剰診断によるデメリットをまねく可能性が高いのでやるべきでないと、現行の甲状腺調査を間接的に批判しています。
甲状腺調査は現在5巡目にはいって,これまでに悪性ないしは悪性疑いが250名以上みつかっています.しかし今年4月にだされたUNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)の最終報告書では,福島ではチェルノブイリのように多数の放射線誘発甲状腺がんが発生するとは考えられないと結論されました
2011年の福島原発事故によって福島県民に健康影響がおきたかの調査がなされてきました(県民健康調査).事故後10年以上がたって,妊産婦や子どもについてはまったく影響がなかったことが結論づけられました.現在焦点になっているのが,事故当時20歳未満だったこどもたちの甲状腺への影響です.
BSEのときを思い出してください。国民はパニックになって、科学的にはなんの意味もない「全頭検査」をはじめざるを得ませんでした。一度はじまってしまえば関係者から見直しの同意をえることがむずかしく、いつまでも税金の無駄づかいを続けました。福島の甲状腺調査もほぼおなじ状況になっています。
ポリオも根絶まであと少しのところにきています。日本でも1960年の大流行は有名であり、5千人以上の子どもたちが感染し、死亡からおおきな後遺症までさまざまな爪痕を残しました。1988年には125か国で35万人の感染者がでましたが、2019年には世界でわずか2か国、40人未満まで減少しています。
すでに根絶された病気もあります。天然痘です。天然痘は三千年間世界に蔓延し、何億人もの命を奪いました。ワクチンができたのは1796年だから根絶するまでにほぼ200年かかりました。1976年にWHOが基本計画をうちだし、各国がそれに協力して事業を進め、1980年にとうとう根絶宣言がなされました。
子どもたちはワクチンによって、はしかや破傷風、ポリオなどさまざまな病気から守られてきました。最近は新型コロナのパンデミックで世界各地の子どもたちがワクチンを受けづらくなっていますが、これまでワクチンの接種のあとおしをしてきたいろいろな団体は、コロナ前の状態に戻そうと努力しています
この50年くらいの世界の医療と衛生の普及はおどろくほどのもので、とくに子どもの健康状態は劇的に改善しています。何百万人もの命を救ったのはなんといってもワクチンの普及でしょう。世界中の子ども全体のワクチン接種率は、1980年当時の20%から、2020年には86%まで増加しています。
世界ですでに80億回以上のコロナワクチンが投与されました.文献検索でワクチン接種と関係する死亡例が55例あり,そのなかで因果関係が推定されたのは30例でした.原因は血栓性血小板減少,心筋炎,心筋梗塞などです.これは致命的な副作用がいかにまれであるかを示しています.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…
ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長 「僕が診た限り,3人がデマを理由に,ワクチンを打たずに,コロナに罹患して亡くなった」 twitter.com/XSWzlZTzIxhot4…
HPVワクチンの「副作用」のほとんどは偶発的なものです.たとえば急に歩けなくなると本人家族は大きなショックを受けますが,時間はかかっても適切なケアでかならず治ります.しかしだれかがそれはワクチンのせいだとささやけば.それにとびつきワクチンを悪者にして心の安定を得ようとするでしょう. twitter.com/junmurot/statu…
反ワクチンの根底には医師や製薬会社は邪悪との思いこみがあり,都合の悪い事実はすべて「陰謀論」として解釈されます.しかしHPV ワクチンの副作用が否定された名古屋スタディの例は,もともと被害者団体によりそう形で行政と大学が企画しものであり,ネガティブデータがでてはじめて陰謀とされてます
②MMRワクチンで自閉症になるという主張は,その後データ捏造が証明され否定されました.デマはその場の思いつきで簡単にでっち上げられますが,それを科学的に否定するには時間がかかります.原発事故の被曝影響がないという証明も10年かかりました.デマ側はとっくに別のターゲットにうつっています.
反ワクチン派の主張はおおよそつぎの4つにまとめられ,昔からそれをこえるものはありません.①ワクチンを接種するよりも感染症に自然罹患したほうがよい,②ワクチン接種によって深刻な副反応がおこされる,③ワクチンの効果を実感できない,④医師や製薬会社の陰謀で本来不要なワクチンを打たされる.
コロナ前の2018年にでた本で,これまでの反ワクチン運動の歴史をまとめています.まず最初に短絡的な悪影響を主張をする扇動者が現れ,それにあおられて過剰反応する人が生まれます.その後きちんとした研究で最初の扇動者のうそが明らかにされても,デマはのこり続けるというパターンの繰り返しでした
コロナ対策の政治的な問題として「誤った世論の感情論」とは一切喧嘩しないという責任放棄の姿勢があることです.選挙で信任された政府なのだから,勇気をもって丁寧に説明すべきなのに,それをしようとしません.その典型が「子をもつ親の感情的なワクチン忌避」には一切さからわないという態度です.
妊婦さんは一般人以上にコロナワクチンが必要です.①妊婦は重症化しやすい,②重症化すれば児を娩出させ母体救命をめざすが,22週未満では中絶,それ以降は超未熟児のリスクが負う,③妊娠中に接種すれば児にも抗体が移行しメリットが高い,④胎児への害作用が知られているワクチンは過去に存在しない
270例の妊産婦がワクチンを受け、10%弱で流死産、4割弱になんらかの合併症か早期破水、早産、1-2%の児になんらかの異常、1例で新生児死亡というのは、まさにふつうの妊娠分娩と同じか、むしろ頻度が低いかもしれません。ワクチンはまったく影響ないか、むしろいい影響を与えるという結論がでそうです。 t.co/BX0YRilxgV
ワクチン接種に反対する「ワクチン忌避(反ワクチン)」運動は、WHOが2019年1月に「世界的な健康に対する脅威トップ10」に選んでいます。新型コロナの流行前の話でした。かねてから世界的な脅威でした。反ワクチンの拡大は「メディア報道が原因の1つ」との指摘されています。 gigazine.net/news/20210814-…