2
"大崩海岸"
「名は体を表す」とは、まさにこういうことなのだと、妙に納得がいった。
そんな静岡県道416号線旧道の廃風景。
4
ダム湖に沈んだ路線を湖に取り残された廃線とするなら、さしずめこれは空に取り残された廃線といったところか。
ここは愛宕山鉄道鋼索線。
隧道、切り通し、橋梁と、数々の遺構のオンパレード。
中でも特に急勾配で空に駆け上がる橋梁は、さながら天空回廊のよう。
5
順に、気田森林鉄道、トヨタ自動車富士研究所引込線、伊豆猪戸鉱山、大井川鐵道井川線。
静岡県における様々な規格の廃線路。
6
これまでに何度か呟いてるけれど、接岨峡の大井川鐵道旧線。
人生で初めて、レールの残った廃線探索をしたのがここだったので、余計に思い入れが強い。
#あなたの推し廃線はどこですか
8
以前にも呟いたことがある屋島登山鉄道。
レールが敷設されたままで、隧道があり離合所もあり、そしてホームと車両まで残されている。
ひたすら登りの一本道だけど、振り返ればいつでも絶景が広がっている。
数ある廃線の中でも、特に好きな廃線の一つ。
9
ふと、「世界の終わりってこんな風景かな」なんて思ってしまった。
ここは東海道線の旧石部隧道。
その瓦礫の上に両足を投げ出して、肌を撫でる潮風と、波の音、そして朝焼けの熱だけを感じていると、そんなことが頭に思い浮かんだ。
11
あまりにも絶望的な崩壊シーン。
そこに取り残された廃墟群と廃隧道。
隣接する廃洞門から臨むは現役の海上橋。
ここは静岡県道416号の旧道。
即ち、大崩海岸の廃道風景。
生々しくも幻想的な、きっと一生忘れる事のない廃風景の一つ。
12
ホームに隣接して穿たれた隧道。
そこを抜けると、目の前には高松市を一望するパノラマが広がり、右手には瀬戸内海の眺望が。
ここは屋島登山鉄道の廃線跡、通称屋島ケーブル。
現役当時の車窓から見た景色は、さぞや素晴らしかったんだろうな。
13
JR御殿場線から分岐し、国道246号線を潜り、久保川を渡り、そして東名高速をも潜り…。
で、終着駅は何処？
ここはトヨタ自動車富士研究所引込線の廃線跡。
高速道路に専用の暗渠を設けて、レールも枕木も残ったまま。
そんな廃線跡をそのままにしているなんて、さすがトヨタと言うべきなのか。
15
林道上野大滝線と大杉谷森林鉄道のコンクリート橋。
この林道と林鉄の廃橋、いずれも橋を構成する桁は直線だけど、そこに乗る"道"は曲線で、なんだか見ていて面白い。
16
様々な規格の廃線跡において、レールが敷かれたままになっている廃橋たち。
順に、沢川森林軌道、大杉谷森林鉄道、大井川鐵道井川線、東京都水道局小河内線。
落橋してないだけでもありがたいのに、そこにレールまで残っているだなんて、なんともテンションが上がってしまう。
17
切通しがあり、橋梁もあり、そして一部区間にはレールと枕木まで残る沢川森林軌道。
様々な遺構が残る中で印象的だったのは、ヘアピンカーブの多さ。
特に、二本のコンクリート桁橋で一本の沢を渡りながらヘアピンカーブを形成して高度を稼いでゆく光景には、心を鷲掴みにされた。
18
トヨタ自動車富士研究所引込線。
レールも枕木もそのままに、旧国鉄から分岐して東名高速の下をもくぐる企業専用線。
アクセス容易ながら割と人の目も少ないので、のんびりじっくりと練り歩ける。
何度か訪れているけれど、いつ訪れても素晴らしい廃線風景が出迎えてくれる、お気に入りの廃線跡。
19
遠州地方の隧道たち。
素掘りの宇刈第二隧道(現役)。
鉄管丸出しの岩谷隧道(現役)。
煉瓦造りの佐栗谷隧道(廃線)。
コンクリ製の牛渕隧道(廃道)。
廃も現役も含めて、隧道なら何でも揃っている遠州地方。
20
"全面通行止"という看板が示す通り、それが一目瞭然なまでに荒れ果てた道と、行く手を阻む倒木ども。
その果てに臨むは、再びの"全面通行止"…。
通行止から始まって通行止に終わる。
始まりから終わりにかけて、結末は分かり切っているのに。
それでも、こんな廃風景が好きでたまらない。
21
旧井川線の廃線路をそのまま残した、井川湖畔遊歩道。
いつ訪れても素晴らしい所だけど、特に紅葉の季節は最高だと思う。
22
断崖にて、隧道、橋梁、枕木にレール。
それらを一編に拝むことができる遺構が、魚梁瀬森林鉄道の五味隧道。
レールは現役当時のものではなく復元だそうだけど、やっぱり無いよりはあった方が見てて楽しいと思う。
25
竹林を行くこの線路は、旧国鉄倉吉線の廃線跡。
綺麗なレールが残っていて、泰久寺駅のホームも残ってるし、隧道や橋梁跡も残ってたりする。
だけど、ここに来たらやっぱりこの「竹」を絶対に一枚は撮っちゃうと思う。
廃道、廃線、廃墟など、廃なモノが好き。情報ソースはもっぱらネット。オブローダーを自称するにはニワカ過ぎる。コミュ障。気まぐれに写真を投稿してみる。