451
自民党政権は、自分たちの主張にお墨付きを与えてくれるような便利な学者だけを大事にしてきた。「屁みたいな」発言の内閣官房参与が好例だ。一方、異を唱える学者に対しては学術会議会員への任命を拒否したり、「言葉が過ぎる」と非難したり……。学者や学問を政治の従属物とでも思っているらしい。
452
「(五輪が)闇の中の光になることは間違いない」山下泰裕氏、読売新聞。
五輪はどこか別の星で開かれるわけではありません。闇をいっそう深くしないかと危惧します。
453
「黙らせろ」尾身会長の”謀反”に菅首相が激怒 意地の張り合いで権力闘争が激化 a.msn.com/01/ja-jp/AAKGZ…
首相の怒りを受けて、殿の一大事とばかりに、自民幹部や丸川五輪相、田村厚労相がやいのやいの言い出したのか。
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丸川五輪相「我々はスポーツの持つ力を信じてやってきた。別の地平から見てきた言葉をそのまま言ってもなかなか通じづらい」。
私たちには、大臣とは「別の地平から見てきた」尾身氏の言葉の方が合理的でよくわかります。「通じづらい」のは大臣の精神論です。
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今まで政府は、「イエス」しか言わない専門家ばかり集めて、ほら、専門家もこう言っている、という具合にやってきたから、今回の尾身氏の発言にうろたえている。しかし、専門家会議とはそもそも、政権の思惑を忖度せずに専門的知見を述べるのがその役割でしょう。
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尾身氏「普通はない」発言、自民幹部反発「言葉過ぎる」:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASP63… #新型コロナウイルス
首相が「国民の命と健康を守る。五輪優先ではない」と言った矢先、官邸幹部や自民幹部やらが次々ちゃぶ台をひっくりかえす。
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「国民の命と健康を守るのは私の責務で、このことより(五輪開催を)優先させることはない」という首相の言葉と、「中止の選択肢はない」という官邸幹部の言葉は両立しない。
「五輪より命」という首相の言葉を、官邸幹部なる者が「ない、ない」と否定してしまっている。じゃ、首相の言葉は何なのか。
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自民党関係者は「コロナ対策を進め、飲食店でまた酒が飲めるようになれば、世の中の雰囲気が変わる。そうしたら解散だ」と語る。朝日新聞。
捕らぬ狸の皮算用。風が吹けば桶屋が儲かる、みたいな話だな。
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「そもそも五輪をこういう状況のなかで、何のためにやるのか。それがないと、一般の人は協力しようと思わない」と尾身氏。
その通りだ。このコロナ禍に何のための五輪。今にいたるも政府は説明できていない。無理やり開けば感染拡大で空中分解の恐れも。
460
中止の選択肢はない、と官邸幹部。
むかし陸軍、いま官邸。
461
国民「聞かれたことにまともに答えない政治家が何で首相なの?」
自民党「だから首相なんだよ」
462
「緊急事態宣言下でも五輪を開催できると考えるか?」と記者会見で問われて、首相「当面は、緊急事態宣言を解除できるようにしたい」。
まったく答えになっていない。いつもいつも、はぐらかすばかり。明日の天気は? と聞かれて、今日は雨だ、と答えるようなものだ。
463
分科会の専門家にはステージ4で五輪開催困難、3でせめて無観客との考えが根強いが、これを提言しようとした今月下旬ごろ「国が嫌がっている」との情報が伝えられ、ストップがかかった。公式会合では五輪について議題にもできない。毎日新聞。
政府は科学的な判断が邪魔らしい。
464
首相会見で幹事社の東京新聞は「正面から答えなかったり、曖昧だったりする回答が多く、国民が不満を抱いている。明確に答えるようお願いする」と要望した。東京新聞。
よく言った。一方で、菅首相が質問に答えないのを「手堅く乗り切った」などとほめる新聞があるからなあ。
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〈菅首相の言葉には「民主主義の血が流れていない」「官僚の用意した答弁メモを壊れた機械のように繰り返すような政治家の言葉は、デモクラシーを内側からじわじわと壊していく」〉岡田憲治・専修大教授、毎日新聞連載「政治学者、PTA会長になる!」から。
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捕捉すると、同意書の提出は従来通りだが、今回の同意書は、感染症、猛暑により健康被害や死亡に至る可能性があることにも言及する異例の内容で、選手からも疑問の声があがっていると毎日新聞(共同電)は報じています。
467
東京五輪の参加選手に、IOCは、コロナや猛暑による健康被害は自己責任であることに同意する、という文書の提出を義務付けるのだという。毎日新聞が報じた。
東京に来た選手がコロナや熱中症で倒れても、だれも責任はとりません、と。アスリートファーストでさえない、そんな五輪、やめた方がいいよ。
468
五輪をやれば総裁再選、政権を維持できる。そんな魂胆が見え見え。自分が権力者であり続けたい、そのために五輪を開きたい、そのために感染を抑えたい、国民は我慢せよ――。
優先順位が違う。「国民のために働」けよ。
469
前の首相もそうだったが、菅首相も記者に突っ込まれると、あれこれ述べたあと「いずれにしましても」と言って論点をずらし、建前論、一般論の中に逃げ込んで直接の回答を避ける。「いずれにしましても」は応答を遮断するための便利な決めぜりふ。これを多用したのでは何のための記者会見かわからない。
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「アルマゲドン(世界最終戦争)でもない限り……」発言をみると、日本はつべこべ言わずに開催しろ、というのがIOCの本音らしい。開かなきゃ、こっちにカネが入ってこねえだろってか。まるで悪徳興行師。これまで五輪に抱いていたイメージが日々、崩れ落ちていく。
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菅氏の次はこの4人、と前首相。
そんなことより、まず自分がやってきたことの後始末が終わっていませんよ。1億5千万円も花見前夜祭の明細書も。「説明責任がある」と言ったきり、説明してないじゃないですか。
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今日の読売社説「開催へ感染防止策を徹底せよ」。いわく「政府は、安全な大会の実現に向けた道筋を明確に示さなければならない」「政府は、感染対策の現状と課題を丁寧に説明すべきである」と。
今になっても政府はその道筋を示せず、説明もしていない。これでは、開催を断念するしかないではないか。
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「東京五輪をコロナ勝利のエネルギーに 安倍晋三、弘兼憲史」雑誌「WiLL」最新号。
「コロナ制圧は菅政権しかできない! 安倍晋三ロングインタビュー」雑誌「Hanada」最新号。
いずれも読売新聞掲載の広告から。
なに言ってんだろね、この人は。今度は五輪をやってコロナに勝とう、か。
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朝日新聞社説 五輪中止を主張〈五輪は政権を維持し、選挙に臨むための道具になりつつある。国民の声がどうあろうが、首相は開催する意向だと伝えられる。そもそも五輪とは何か。社会に分断を残し、万人に祝福されない祭典を強行したとき、何を得て、何を失うのか。首相はよくよく考えねばならない〉
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河井氏側への1億5千万円。支出を決定した責任者について「党総裁(だった安倍氏)および幹事長だ」と二階幹事長。
それは当り前。それより河井氏側に特別に多額の資金提供をしようと言い出したのは誰なのか。安倍氏ではないのか。そこを説明しなきゃ。検察から書類が返ってこなくてもわかるでしょう。