1576
改ざん、隠ぺい、虚偽答弁……。民主主義を破壊する重大な反則、目を疑うラフプレーの数々。首相は「責任は自分にある」と言いながら「指示を受けたという人はいない」と逃げ回る。首相の辞書に「フェアプレー」の文字はないらしい。
1577
「決められない政治と決別しよう」と言って登場した安倍一強政権なのに、決めたのは「マスク2枚」だけか。
欠けているのは実行力と、苦しむ大衆への共感力。花見に呼んだ支持者くらいしかその視野に入っていない。
1578
ボクシング連盟会長の姿をテレビで見るたび、某国財務大臣の顔が浮かんでくる。まるで同じ世界の人のように雰囲気が似ている。もっとも、不祥事で会長は辞意を表明したのに対し、大臣の方は決して辞めるとは言わない。大臣より会長の方がまだしもマシということか。
1579
「抽象的な統計数値で済む話ではありません。ある人の父親であったり、祖父、母親、祖母、あるいはパートナーであったりする……。そして私たちの社会は、一つひとつの命、一人ひとりの人間が重みを持つ共同体なのです」とドイツのメルケル首相。
一方、日本の厚労相は「目詰まり」だ「誤解」だと。
1580
デジタル改革関連法案の審議で、米軍基地をめぐる訴訟など国を相手取った訴訟の原告の情報を、個人が特定できないよう加工して国が民間に提供しようとしていたことが判明した。共産党の田村智子氏は「国民への監視、市民活動の萎縮につながる重大な事案」と批判。朝日新聞。
危ない法案。なぜ民間に?
1581
重症者限定のPCR検査。「経路が追えない感染者が半分以上になった時点で、方針を転換すべきだった。できるだけ検査をして陽性の人は隔離するという方針に変えていかなければいけなかった」横倉義武・日本医師会長、朝日新聞。
遅いよ。
1582
森友文書改ざん訴訟の第一回口頭弁論。
「佐川氏側は、違法に損害を与えた公務員個人は賠償責任を負わず、国が負うので賠償請求は失当だと主張した」
時事通信。
よくわからないが、常識的に言って、そんな理屈が通るのだろうか。改ざんを指示した佐川氏の責任はどこに行ってしまうのか。
1583
前文科次官の話は論理的で無理がない。
官房長官の話はただのヤケクソ。「文句があんならその場で言えよ」。いじめたヤツがよく言うせりふ。
1584
音声が出てくるまでは、調査もせずに頬っかぶりするつもりだった。
音声が出てきて、さあどうする、となり、被害者出てこい、と呼び掛けることにした。出てこなければ、それで幕引きと。
財務省って、悪知恵のかたまりだな。
1585
自民党東京都連の下村博文会長「小池知事のイエスマンばかりを(候補者に)集めることは、結果的に独裁政治になっていく」。読売新聞。
自民党はそうなっていませんか。
1586
最高裁長官は、なぜ首相に呼ばれたのか、首相に何を話したのか、記者会見を開いて正直に説明するべきだ。それをしないなら、ただちに辞任すべきだ。
1587
広島選挙区に二人目を立てると決めたのは。
「党本部です」
1億5000万円の資金提供を決めたのは。
「党本部です」
なぜこの額だったのか。
「知りません」
党の最高責任者は。
「総裁である私です」
責任は。
「しっかり受け止めます」
どう責任をとるのか。
「引き続き頑張ります」
またかよ。
1588
「記憶に忠実である限り、客観的に誤っていたとしても虚偽の陳述に当たらない」ーーこんな自民党論法にだまされてはならない。
それを言うなら、記憶に忠実に述べると陳述者が言ったとしても、陳述内容が客観的事実と食い違えば、その陳述は虚偽であることが疑われる。
1589
「個別の事案については答弁できない」「法にのっとって適切に対処している」――この二つを言っていれば法務大臣は務まる、と後援会の会合で発言して更迭された大臣がかつていたが、国会でこればっか言っている法務大臣がどうして更迭されないのか。
1590
「任命責任は私にある」のセリフも「求められれば国会で説明する」のセリフも、何やら意味ありげではあるが、実行が伴わない点で実は何も言っていないに等しい。記者団を前にした釈明も、明細書や領収書がないんじゃ何も言っていないのと同じこと。首相得意の「何か言ったフリ」論法。
1591
「内閣改造と自民党役員人事で内閣支持率は上向いたが、首相に対する評価は逆に厳しくなっている。不支持47%のうち、『安倍さんが首相だから』という理由は前回の22%から33%に増加した」5日毎日新聞。
1592
今日になって財務大臣は「すべての文書を直ちに確認できない状況となっている」。元の文書の有無を明らかにせず。
改ざんしていないならすぐに出せるはず。しかし、出せば致命的なダメージは不可避。とはいえ、出さずに突っぱり切るのも困難。進むもならず、退くもならず。
1593
麻生大臣のもとで書類を廃棄したのに、どうして麻生大臣が真相を究明できるのか。麻生氏を解任して別の人物をあてる。それもしないで何がウミを出し切る、か。
1594
今どき、テレビのワイドショーに見識を求める方が愚かなのかもしれないが、それでも求めたい。ナショナリズムを煽って視聴率をかせぐのは誤りだ。戦時下の新聞・ラジオの誤りを繰り返すな。正気にかえれ。
1595
検事長の定年延長。法相は「個別の人事プロセスだから説明を控える」という答弁を36回繰り返した。朝日新聞デジタル。
法律をまげて定年延長するのに「説明を控える」はないでしょう。「首相が言い出したこと、私には説明できません」と正直にぶちまけたらいい。
1596
モリカケサクラ、ケンサツの文書だけでは飽き足らず、政府は10兆円もの予算を予備費の名でブラックボックスにしまいこむ。東日本大震災の時の予備費2兆円の5倍だ。国会には適宜適切に報告すると言うが、報告だけでは民主的統制がきかない。第一この内閣、今まで一度も適宜適切に説明したことがない。
1597
改憲しやすいように9条2項を残すというのは本末転倒も甚だしい。どういう理念のもとに改憲が必要だと考えるか、その説明が先だろう。それが受け入れられなら改憲は断念するしかない。改憲しやすいように理念をまげるなんて、何のための改憲か。
1598
厚労省の統計不正は、あわててやった第三者機関の調査が実はお手盛りではないかと批判を浴びている。一方、財務省の公文書改ざんは省内の調査だけですませた。今からでもちゃんとした第三者機関を設置して、調査結果を洗いざらい公表すべきだ。
1599
だいたい、頭のなかはのぞけないのに、記憶に忠実であるかどうか、だれがどうやって判定するの?
1600
栃木県議の自民党県連副会長が12月県議会で「投票率を上げなくてもいい。関心のない人に投票させたらろくな結果にならないから」などと発言。共同通信。
森喜朗の「(選挙に行かず)寝ててくれればいい」と同じだ。低投票率は自民党の思うツボ。さあ選挙に行こう。