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首相の後援会が主催した花見の前夜祭。「ホテルとの契約者は(後援会でなく)800人の個々の参加者だ」と首相が言い出した。だから政治資金収支報告書に記載しなくてよいと。それですむならだれも報告書に記載しなくなる。仮にも首相だろうに、この保身は醜い。
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「公共が人権にひれ伏してどうする!」と雑誌「Will」の新聞広告にある(読売)。筆者は産経論説委員。
それを言うなら「公共より晩餐を優先させてどうする!」。
毎日新聞が今月から、Will、hanadaの広告掲載をやめた。
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米テレビNBCのインタビューに菅首相「世界中で40億人以上がオリンピックを観戦するだろう。そういう状況下で、コロナ禍を克服し、大会を開催することは、真の価値があると思う」朝日新聞。
ええっ、いつ「コロナ禍を克服」したの。選手村でも首都圏でも感染が拡大しているのに。
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「核兵器を持たないと他国に侵攻される」という人がいるが、忘れてはいけない。イラクは、核兵器を持っているという理由で米国の軍事侵攻にあった(実は持っていなかったが)。
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岸田氏が二階おろしで支持を集めそうだとみるや、横から手を出して二階氏をおろす。まさに仁義なき戦い。権力者というのは、自分の権力をどう維持するか、そこしか頭にないんだなあ。病院で診てもらえないまま相次いで人が亡くなり、ワクチンを希望する人が長い行列をつくっているというのに。
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米戦闘機の燃料タンク投棄。桜井よしこ氏ら右派からは何の抗議の声もあがらない。中韓には罵声をあびせ、米国には何も言えない日本の右派のいびつなナショナリズム。
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記者会見で菅氏はモリカケサクラは決着済みという趣旨のことを語っていたが、読売新聞は1、3、4面、社会面で展開した関連記事で、この発言にいっさい触れていない。会見要旨にも書いていない。
新聞は、何を書いたかと同様、あるいはそれ以上に、何を書かなかったかが重要だ。
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官房長官が言いそう。
「一地方自治体の選挙結果について政府としてコメントは控えたい」
選挙の応援に行ったでしょうに。
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二階氏を幹事長から外したくらいでは、自民党の「人心一新」はおぼつかない。少なくとも、菅、安倍、麻生、二階の四人組をそろって政界から引退させなきゃ。
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政治と税金を私物化して虚偽答弁を重ね、いつまでたっても説明責任をはたさない。悪いのはその政治家なのに、逆に野党の方が「いつまで批判しているんだ」と批判され、それもそうだとホコを収めてしまう。これじゃウソつき政治家は笑いがとまらないだろう。
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世界史を書きかえる指導者と、
公文書の書きかえがバレてチェッと舌打ちする政治家と。
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国会は開かない、国会を開かなくていいよう10兆円もの予備費を立てる。会見も開かない。なぜなら質問で突っ込まれるのが嫌だからーーというのでは、もともと首相の適性、政治家の適性を欠いているのではないか。国会が嫌だというなら、国会で説明責任を果たせる別の人物に代えるしかない。
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ホープ離党。「離党じゃだめだ、議員辞職させろ」という声が高まると、「すでに離党しており、こちらは関係ない」と逃げる。またまたその手か無責任政党・自民党。
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首相にとって後任の絶対条件の一つは、モリカケサクラをはじめとする悪事の真相をばらさないで隠し続けてくれることだろう。菅氏、麻生氏は共犯みたいなものだから首相にすれば安心だろうけど、こっちからすると、この二人は絶対にあり得ない。
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新閣僚を紹介する際、日本会議国会議員懇談会の会員かどうか、メディアは明示すべきだ。趣味や好きな食べ物は別にいいから。
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首相夫妻は被害者ではない。夫人はだまされたのでなく、教育勅語を子どもに読ませる園の方針に共鳴して名誉校長に就き、首相も容認した。首相夫妻は森友の同志であり支援者だった。ところが不自然な値引きが発覚し、首相夫妻はハシゴをはずした。国有地不当売買の被害者は国民。首相夫妻ではない。
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「新潮45」で小川榮太郎氏「満員電車に乗った時に女の匂いを嗅いだら手が自動的に動いてしまう、そういう痴漢症候群の男の困苦こそ極めて根深かろう。……彼らの触る権利を社会は保障すべきでないのか」
書き写すのも苦痛。痴漢は犯罪だ、犯罪が権利か。
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今日の読売に載った月刊誌「Will」「Hanada」の広告を見ると、中国を罵倒する記事ばかりで、米国の黒人差別を批判する記事は一つもない。
かねて両誌は戦後、日本人は米占領軍に「洗脳」されたと批判してきたが、米国による「洗脳」が解けていないのは、対米従属の両誌の筆者たちの方でははないか。
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防衛費5年で43兆円。「外務省OBに取材をすると、43兆円は年明けで調整中のバイデン米大統領との首脳会談をする際、米国への『お土産』にするという側面もあるようです」ジャーナリスト鈴木哲夫氏、朝日新聞。
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首相会見の指名回数、東京新聞1回、朝日2回、NHK12回。差が出る理由を小野日子内閣広報官に尋ねた。官邸報道室長名の回答は「挙手の状況、内閣記者会とフリーランス等のバランスなどを勘案して、内閣広報官が指名しています」朝日新聞
答えになってない。首相が逃げるのを助けるのが報道室の任務?
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原爆ドームを見て「原爆投下はウソだ」「全米国民が心を踏みにじられた」と言い出す米国人がかつていたか。仮に現れたとして、ドームを撤去するか。原爆ドームは反米の象徴ではなく、人類普遍の価値、つまり平和への願いの象徴だ。平和と人権を願う「平和の少女像」も同じことだ。
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そんなに「自分はクリーンだ」と言いたいなら、ホテルに頭を下げてでも見積書なり明細書なりを出してもらえばいいだろう。5000円会費でパーティーをやってくれるほど常連ならなおさらだ。それをしないのは、それらの書類が出てきたら「無罪」でなく「有罪」が証明されるからだろう。違いますか。
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「ほんとのところ、どうだったんですか」
どこの新聞社でもテレビ局でもいい、第一公設秘書から話をとって来い。市民の知る権利にこたえるために。
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戦争はたいてい、国民を守るため、と称して始まる。
しかし、悲惨なめにあうのは、たいてい国民だ。
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たかだか4、5人の派閥の親分の意向で政権第一党のトップが、つまりこの国の首相が、事実上、決まってしまう。いつもの光景だが、それだけに、そのたび腹立たしい。