776
「ピカソの代表作『ゲルニカ』はスペイン内戦でのナチスの無差別爆撃に対する抗議を表し、国連本部にもタペストリーがある。今、ドイツが『先祖を侮辱しているから絵を撤去せよ』と言ったら、ドイツは世界からどう思われるか。日本では同じことが起きている」森達也氏、毎日新聞。
先祖を直視せよ。
777
渇してもいないのに盗泉の水をがぶがぶ飲む官僚、政治家。高市早苗、野田聖子両氏も総務相在任中にNTTと会食。酒ぐらい自分の金で飲め。
778
岸田氏が二階はずしに言及したと聞いて、二階氏は「失敬だ!」と不快感をあらわにした。ところが、菅氏が幹事長交代を告げたら「遠慮せずに人事をやってもらいたい」と答えたという。この違いは何なのか。
二階氏は菅氏に弱みでも握られているのか、と勘繰りたくなる。
779
人事権をたてにした恫喝と不都合な事実の隠蔽だけで首相の地位に成り上がった人物が、コロナに対処できるわけもない。首相就任以来やったことと言えば、学術会議会員の不当、不法な任命拒否くらいのもの。コロナに対しては責任逃れのためにあえて無為無策を貫いているようにしか見えない。
780
あの大臣にして、
この事務次官あり、だな。
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森友学園の学校建築費、3通めの契約書が存在することが明らかになった。朝日新聞がスクープした。新たにわかったのは助成金申請のため関西エアポートに提出した契約書で、額は約15億円。国に出した約24億円の契約書、大阪府に出した7億5千万円の契約書と同じ日付だった。助成金は未受領。
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財務省が森友学園との交渉データを消去するのだという。敗戦時、官庁や軍部、裁判所などが大量の書類を焼却したことに次ぐ暴挙。書類を消しても、書類を消した事実は消えない。権力の横暴、ここに極まれり。
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「首相周辺は『森友の問題と憲法は別の次元の問題だ』と強気を崩さない。しかし、閣僚経験者は『憲法どころじゃない。いくらやっても無駄で、もはや意味がない』。首相に近い閣僚経験者ですら『憲法改正なんてできるわけない。無理だ』。憲法改正に向けた党内の空気は急速に冷めつつある」朝日新聞
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「災害に強い国づくりを進めていくことを固く誓う」と首相は述べたが、この地震大国の狭い国土の上に多くの原発をのっけたまま「災害に強い国づくり」が可能なのか。巨大地震の発生を人間の力で抑え込むなんて、どうあがいて無理だろうに。
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首相、支持率急落。政権末期の様相か。前任者のモリカケサクラ疑惑も、学術会議会員の任命拒否理由も、ワクチンの供給予定も、五輪開催可否の判断基準も、亡くなったスリランカ人女性の映像も、どれも明かそうとしない。隠せ、隠せ、隠せ。首相の隠蔽主義、秘匿主義は元来、民主主義と相容れない。
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「ここ(東京五輪)を起点にさらに新たなパンデミックが世界を襲うかもしれない。一日も早く、五輪中止を決断するしか道はない。……経済は取り戻せても、人の命は取り戻せないのだ。医療も報道も、それぞれ良識と良心をかけて、五輪開催に反対の声を上げるときである」作家赤川次郎氏、朝日新聞「声」欄
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意図的であれ、結果としてであれ、一国の首相が「桜を見る会」だけで118回も事実と異なる答弁を国会で繰り返したことは、国会と主権者を甚だしく愚弄するものだ。責任をとって釈明、謝罪したあと、ただちに議員辞職、そのまま政界引退すべきだ。首相のウソを援護した当時の官房長官も責任を免れない。
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「閣僚が国民に疑念を持たれることがないよう、社会的に問題が指摘されるような団体との関係には十分注意しなければならない」と6日の会見で岸田首相。
それなのに旧統一教会との関係で「国民に疑念を持たれ」ている安倍元首相を国葬にするのは、大いなる矛盾じゃありませんか。
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東電の元幹部は、津波対策をとらなかったことについて、だれ一人自分の責任を認めなかった。幹部は責任をとるために存在するはずだが……。彼らには原発を動かす資格が元々なかったということだ。
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「菅さんは人事権と命令権で政治をやろうとしています。彼は『反対者は飛ばす』って言う。意見なんて何も聴く気はないようです。人事権を使って『俺の言うことを聞け』というだけです。これが暗さを生んでいる」政治学者・御厨貴氏、朝日新聞。
「こら、ウイルス、俺の言うことを聞け!」孤独な宰相。
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現職国会議員には関係を断てと指示し、
最も深く関係していた元首相は国葬かよ。
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国に命を捧げよと命じる教育勅語を賛美してやまない人たちが、国有地をただ同然の値段で手に入れてわるびれる気配もない。長年のお友だちは、しつこい、関係ないと手のひらを返して知らんぷり。
この国の美しさに目の眩む思いだ。
793
国際紛争を武力で解決しようとする国の大統領と、武力による威嚇もその行使も永久に放棄している国の首相が会って、どうして意見が「完全に一致」するのか。
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田中角栄が金権批判で退陣したあと、副総理の椎名悦三郎は「クリーン三木」と呼ばれた三木武夫を後継に選んだ。保守政治の幅の広さがそこにはあった。
一方、安倍晋三が突然退任すると自民党は、安倍の疑惑隠蔽を支えた菅を後継にすえた。その菅がこのありさま。背景には保守政治全体の劣化がある。
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10億円出しているのだから任命拒否権がある(金を出すから口も出す)と菅首相は強調するが、かつて中曽根首相は「学問の(政治権力からの)自由」に照らして「任命は形式的なものにとどめる」と明言した。政府は学問の自由を「保障」する立場。菅氏の頭には憲法23条の理念がかけらも存在しない。
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この人ほど国葬にふさわしくない政治家もそういない。国会で少なくとも118回(衆院事務局調べ)も虚偽答弁をして議会制民主主義を愚弄した政治家を国葬にするか、ふつう。
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モリカケサクラなどについて説明責任を果たしたうえで、すみやかに退陣すべきだった人物が、それをせずに長く居座った。それでどうして国葬なのか、法的根拠もなしに。
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河井氏側から金を受け取った100人全員不起訴はおかしい。「現金を積極的に受け取った人はいない」と東京地検。そりゃ、ボクにも下さいってもらいにいくヤツはいないさ(いたりして……)。金を受け取った首長や議員32人が今も辞めずいる。中には300万、200万もらった輩も。そんな不正義が許されるか。
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河井氏への1億5千万円「支出を誰が決めたのか分からないのでは、政党の体をなしていない。……案里元議員の擁立を主導したのは安倍前首相だった。……安倍氏が説明するしかない」毎日社説
「案里氏擁立を主導したのは、当時の安倍首相である。……自らきちんと説明すべきだ」朝日社説
衆目、一致。
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今年の日本政治を回顧する読売記事「野党は日本学術会議の任命拒否問題に気を取られ、新型コロナ対策を巡る国会論戦は深まらなかった」
任命拒否は自由と民主主義の根幹にかかわる重大問題。「気を取られ」とは何か。それに論戦が「深まらなかった」のは野党のせいか。国会を閉じたのは政権側ですぞ。