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#検察庁法改正に抗議します。
こんな民主主義の根幹を掘り崩す法改正は、どの政党が政権を握っていようと、だれが首班であろうと、断じてやってはいけないことだ。
安倍首相がやろうとしているから反対するのではない。
ただし、こんなことをやろうとするのは安倍首相だけだ。
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16日付毎日新聞の世論調査によると、自民党が300議席を超す勢い。ところが、同じ調査で、安倍首相が首相を続けることを「よいとは思わない」が47%で「よいと思う」の37%を上回るという。野党の分立もさることながら、そもそも民意が議席数に正確に反映されない選挙制度に問題がある。
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黒い雨訴訟、国が控訴。
被爆者を被爆者と認めることなしに、どうやって首相は「被爆者に寄り添う」のか。
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「私や妻が関係していたら総理も国会議員も辞める」という首相の言葉を官僚たちは「関係を示す文書は処分、改ざんせよ」という指示と受け止めたのだろう。官僚が勝手に忖度したのでなく、あれは遠回しの「業務命令」だった。ああ言われてボーっとしていたら官僚は左遷を免れない。責任は首相にある。
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前首相の国会招致。自民党は、原則非公開でテレビ中継が入らない議院運営委員会理事会での説明で幕を引きたい考えだという。毎日新聞。
とんでもない。テレビカメラの前でついたウソの数々、テレビカメラの前で証人喚問に答えるのが当然ではないか。それとも前首相、またまた偽証するおつもりか。
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高須氏、河村氏の責任の押し付け合いは見苦しい。この人たちの責任感はどうなっているのか。もっとも、日本の戦争責任に向き合うことを「自虐」と称して全否定してきた人たちに、責任感を求める方が見当違いなのかもしれない。「責任をとればいいというものではない」の前首相などは論外。
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「右向けといわれれば右向き 左といわれれば左 死ねといわれれば死ぬ おれはもうそういう 日本人にはなりたくねえんだ」
俳優中村敦夫(78)の反原発朗読劇「線量計が鳴る」から。毎日新聞。
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政治家と違って学術会議には「既得権益」なんてない。首相もそのことを知らぬわけではあるまい。それでもこの言葉を使ったのは、ウソでもいいからそうレッテルをはれば、それが独り歩きして政府が優位に立てると踏んだのだろう。政府こそ改革派だと。この詐術的手口もまた官房副長官の入れ知恵なのか。
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あれほど「適正だ」「問題ない」と言っていたのに、会計検査院が「適正を欠いていた」「根拠不十分」と指摘した。国税庁長官は責任をとらないのだろうか。
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「野党は、質問時間の確保を求める以上、森友・加計学園問題の追及ばかりに偏向した不毛な質疑の姿勢を改めて、より建設的な論戦を挑まねばなるまい」読売社説。
質問時間を削られたくなければ森友・加計はもうやめろ、と言わんばかり。不毛なのは「丁寧に説明」しない政府の姿勢ではあるまいか。
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1960年6月15日、安保反対を叫ぶデモ隊と警官隊が国会構内で衝突、当時22歳の東大生、樺美智子さんが亡くなった。今日は命日。
岸信介政権は「国際共産主義に踊らされつつある計画的行動」と声明で学生を非難。官房長官秘書に頼まれてこの声明を書いたのは読売記者、渡辺恒雄だった(渡辺恒雄回顧録)。
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自民党の世耕氏は「余人をもって代えがたい」と力説していましたが、「森氏、辞意」と報じられると、あっという間に「余人」が現れましたね。
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東京五輪の参加選手に、IOCは、コロナや猛暑による健康被害は自己責任であることに同意する、という文書の提出を義務付けるのだという。毎日新聞が報じた。
東京に来た選手がコロナや熱中症で倒れても、だれも責任はとりません、と。アスリートファーストでさえない、そんな五輪、やめた方がいいよ。
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「辞めるわよ、辞めればいいんでしょ。だけど、だったらなんであの人は国会議員を辞めないのよ。支持者を集めて税金使って花見をして、118回も虚偽答弁をしておいて、こんどは最大派閥の会長でふんぞり返ってるっていうじゃないよ」と辞めた都議がぼそりと言ったとか言わないとか……。
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破棄したという8億円値引き交渉の記録を全部出すよう、今すぐ財務省に指示すること。獣医学部新設の経緯を示す全資料の開示を文科省、内閣府に命じる。夫人の証人喚問、臨時国会の召集、防衛大臣更迭……。
反省するとは、それらを実行することだ。
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「五輪が始まれば雰囲気が変わる」と自民党。
「五輪が始まれば菅批判はもっと強まる」と民の声。
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日本人がノーベル賞受賞とかいうとちゃっかりテレビに登場するけれど、大型台風直撃の場面では決して姿をみせない政治家って、だあれ?
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あの「生産性」発言や「女性はいくらでもウソをつける」発言などをみれば、杉田水脈という人は、統一教会との関係が仮になかったとしても、政務官などという役職につけてはならない人。というか、なんでこの人が国会議員なの。
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憲法改正論議に加わらない野党に対し、自民党の下村博文氏が「国会議員として職場放棄してもいいのか」と批判。読売新聞。
憲法改正を促進することが国会議員の義務ではない。憲法の尊重、擁護こそが義務。
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平成最後の、平成最後の、とうるさすぎる。一週間後には令和最初の、令和最初の、とまくし立てるのだろう。
モリカケも原発も問題は何も終わっていないのに。
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海自艦が中東に向け出発する時「憲法違反」のプラカードがあった、と首相。「隊員の子どもたちも、もしかしたら目にしたかもしれない。……そう思うと言葉もない」。防衛大学校卒業式で。朝日新聞。
憲法違反かどうかの判断を「子どもたち」の感情にゆだねるのか。説明する言葉をもてないでどうする。
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政治家が後援会員を自費で花見に呼んで飲み食いさせたら公選法違反になるのに、税金でやったらおとがめなし。そんなばかな。政府主催の「桜を見る会」。
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いまさらやめると、方針が間違っていたことになる。間違いを認めたくない。謝罪なんてもってのほか。だから意地でもやめない。GoToだけではない。日本政治は合理性より為政者のメンツで動いてきた。原発政策しかり。日中戦争も、太平洋戦争もまたしかり。
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感染者が大幅に増加しても、重症者は多くないと強調する政府。空襲のたび「被害は軽微」と繰り返した戦争末期の大本営発表を思わせる。事態を傍観する間に都市は次々と焼野原になっていった。被害が「軽微」でないことはだれもが知っていた。
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「開催は決まっている。問題はどう開催するかだ」と橋本聖子会長。
登頂は決まっている、問題はどう登るかだ、に似ている。
山は吹雪。山を下りる勇気と理性を。東京五輪。