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メキシコの芸術家による「城」というタイトルの作品。ただのレンガの壁に見えますが、中央がわずかに歪んでいて、その下には本があります。一冊の本(あるいはささやかな思考)が大きな影響を及ぼせるというメタファーだそうです。敷かれている本の作者はあの人です。
mymodernmet.com/brick-wall-ins…
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エドワード・ゴーリーがカフカの表紙を描いたらどうなるか? 1953~60年にかけて、ゴーリーが手がけていた古典小説の表紙デザインを集めた記事です。意外に自分の色を抑えている場合もありますが、ディケンズ、ジェイムズ、カフカ、ポーあたりはまさに全開。
lithub.com/edward-goreys-…
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クリストファー・コロンブスの息子が16世紀序盤に世界最大の蔵書を目指して集めた一万五千冊の図書目録がコペンハーゲンで発見されたという記事。現存している蔵書は1/4のみで、今では失われた本の要約は、五百年前に人々が読んでいた世界を見せてくれるそうです。
theguardian.com/books/2019/apr…
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今ではもうなくなってしまった音、消えつつある音を保存しておこうという、“Conserve the Sound”という拡張中のオンラインミュージアム。ウォークマン、黒電話から市街地図を広げる音まで、年代・種類別に聴くことができます。個人的にはカセットテープの音が感動的。
conservethesound.de/en/category/so…
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ロンドンではここ数年で新たな書店が開業し始めるなど、書店が復活の兆しを見せているそうです。街歩きのついでに立ち寄るのにおすすめの書店11軒がこの記事では紹介されていて、これだけでもロンドンを訪ねてみたい気持ちにさせられます。
thecitystory.com/complete-guide…
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プラハのゲーテ・インスティトゥートで一月より、カフカの『変身』の世界をヴァーチャル・リアリティ体験できるコーナーが公開されているそうです。原作から忠実に再現したザムザの部屋で変身した身体になって、「VRの精神的元祖」たるカフカの世界を体験できるとのこと。
goethe.de/en/uun/akt/211…
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ナチスによって略奪された本を追跡・返却する研究者たちの地道な努力を取材した記事。ローゼンベルクとヒムラーが競い合うように各地から没収した蔵書が、ドイツをはじめとする図書館の書棚に分散し、過去十年で三万冊が元の持ち主や遺族に返却されているとのことです。
nytimes.com/2019/01/14/art…
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逆境に立ち向かう世界の図書館が五つ紹介されています。言論の抑圧が厳しいカイロの個人図書館、老朽化するカブール公共図書館、ソマリアでは現代的な図書館が登場予定、ドミニカでは屋根を失っても移転して寄付本で開館、イラク国立図書館は炎と略奪の後も開館中。
theguardian.com/books/booksblo…
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合衆国(ヴァーモント州)とカナダ(ケベック州)の国境線の上に建っている図書館が、建物が国境をまたいでいるという特殊な立地ゆえに、合衆国にいるイラン人とトランプ政権によって入国禁止になった家族がつかのま再会する場所になっているそうです。
reuters.com/article/us-usa…
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合衆国で音楽やDVDなどの売れ行きが毎年減少する一方で、物理的な「もの」メディアのなかで、本だけは売り上げが微増する状況を今後数年間も維持する見込みだという記事。本の手触りや蔵書の楽しみや画面疲れのほか、独立系書店の復活なども要因に挙げられています。
strategy-business.com/article/Gutenb…
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1900年から出版されたSF小説すべてをマップ化したという圧巻のウェブサイト。テーマごとに色分けがされ、キーワードのつながりが線で視覚化されていて、時系列と人気で並べ替えや主題のフィルターもかけられます。ハンガー・ゲームからアルケミスト、海辺のカフカまで登場。
app.openmappr.org/play/100YrsOfS…
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22か国の駐米大使が、自分たちの国を訪れる前にぜひ読んでほしい一冊を選んでいます。チリとコロンビアからは納得の選出、フィンランドもあの谷、アイルランドとイギリスからは現役の作家が登場しています。個人的に読みたいのはアゼルバイジャンの一冊。
cntraveler.com/gallery/22-amb…
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シェイクスピア没後400年企画で、ロンドン地下鉄が全駅名をシェイクスピア関連に書き換えた地図を発表しています。一部しか見れませんが、モンタギューとキャピュレットが隣同士になっていたり、ジャンルのマークもあって、遊び心満載だそうです。
huffingtonpost.co.uk/entry/london-u…
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ル=グウィンの『ゲド戦記』(Earthsea)がジェニファー・フォックスの製作によってテレビシリーズ化されるそうです。作者の生前に映像化の承諾を得て、A24が引き受けたとのこと。監督や出演者の陣容が決まるのはまだ先になる模様。
deadline.com/2019/09/earths…
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もし、あなたが読みたいと思う本があって、それがまだ書かれていないのなら、その本はあなたが書かなければなりません。
---トニ・モリスン twitter.com/PenguinUKBooks…
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ワシントン・ポスト紙が選ぶ、1歳から100歳までそれぞれの年齢で読むおすすめ本という特集。はらぺこあおむしからジェイン・エア、侍女の物語、アメリカーナ、ウォールデン、日の名残り、リア王、という具合に、人生の進み具合に合わせたコメントとともに紹介されています。
washingtonpost.com/graphics/2019/…
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明治十年代〜二十年代のシェイクスピア作品の翻訳タイトルを知って胸が熱くなっております。
『人肉質入裁判』(ヴェニスの商人)
『自由太刀余波鋭鋒』(ジュリアス・シーザー)
『春情浮世乃夢』(ロミオとジュリエット)
『女房持虎之巻』(じゃじゃ馬ならし)などなど。
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1941-44年にかけて作成された、ミシシッピ川の過去の水流をすべて描き起こした地図。まさに巨大な生き物であることが分かりますが、それと同時に、川の亡霊を追いかけた地図製作者ハロルド・フィスクの執念にも凄まじいものがあります。
nerdist.com/harold-fisks-i…
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警察が証言から人相を再現するときの市販ソフトウェアを使い、小説にある描写のみから登場人物の顔を描くプロジェクト。比較対象に映画のキャストと並んでいます。『リプリー』などは映画もかなり忠実で、あれっと思うのは『シャイニング』と『フランケンシュタイン』の怪物。
mymodernmet.com/brian-j-davis-…
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1933年にナチス・ドイツで焚書の目にあった「非ドイツ的」文学を、戦後に一個人が生涯にわたって収集した12000冊をアウグスブルク大学が買い取った「焚書図書コレクション」を取り上げた映像記事。ユダヤ人作家や反戦作品が火にくべられたときの記録音声も登場します。
bbc.com/reel/video/p06…
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本が濡れてだめになっても元に戻す方法があります、というハリケーンの季節に向けての動画紹介です。かなりの手間をかけてきれいに直っているのですが、時間がないときはジップロックに入れて冷凍庫に保管、という終盤のアドバイスが新鮮です。
openculture.com/2017/09/how-to…
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作家の執筆スランプ(writer’s block)を解消するべく1925年に登場したのが、「隔離ヘルメット装置」。雑音を完璧にシャットアウトし、原稿だけが見え、タンクからの酸素が頭を明晰に保ってくれる…はずが一年持たずに消え失せたこの発明品が、このたび復刻されたという記事。
publishersweekly.com/pw/print/20180…
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レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ/ロング・グッドバイ』の表紙デザイン49種類を世界中から集めてみた特集。毒蛇、酒、女性、ナイトホークス、偶像、なぜかハンフリー・ボガート、目、札束など、各国語版それぞれにチャンドラーのイメージがあることが分かります。
crimereads.com/the-long-goodb…
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ジュンパ・ラヒリを含むホワイトハウスの芸術委員会(オバマ大統領時代から留任)17名中16名がトランプ大統領に対して辞任を表明し、その書簡を公開しています。本文の最初の一文字を抜き出すと"RESIST"という言葉が浮き上がる仕掛け。
electricliterature.com/the-entire-pre…