辻 真先(@mtsujiji)さんの人気ツイート(古い順)

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少年サンデー連載の「だがしかし」、シニアマンションの食卓で話題にしてみた。老いたみなさん、駄菓子というキーワードにするりと乗ってきた。ぼく自身このマンガは楽しいし、痛いヒロインにも萌える。魅力的なアニメ制作は大変だが、世代を横断した視聴者を狙えば、新しい家庭番組にできるかも。
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九井諒子「ダンジョン飯」2を読む。ゴーレム畑だのコイン虫だのよくまあネタがあるものだが、それがそのままグルメ話になるのは凄い。宮廷料理というお題から、どんな話になるかと思ったら、想像の真上を行かれてたまげた。こういうマンガがあるから、読むのがやめられない。
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「がっこうぐらし!」第5第6話と進むにつれ、やっと膝を打つのろまな視聴者であった。タマネギの皮を一枚一枚剥いてゆく物語進行の手つき、定石の女の子のキャラと声技を逆手にとるしたたかさ。若い、あるいは幼い視聴者には、天地も揺れる感動を与えたのでは?と、甘い爺が恥ずかしそうに呟く。
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安倍吉俊の「リューシカ・リューシカ」10を読む。最終巻である。ぼくがこの作者を知ったのは「灰羽連盟」だ。テレビアニメであんな純ファンタジーが創れるなんて。リューシカの底が抜けたような空想力も大好きだ。いつかもっと大人になってから読み返したいのに、もうぼくは爺さんなのか。哀しい。
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藤田和日郎さん「黒博物館 ゴーストアンドレディ」上下読了する。濃密ないっときを堪能した。「うしおととら」以来のお家芸、クライマックスで持ち駒をフル回転させるこれでもか感、大長篇とはいえぬ二巻完結だが、字余りも端折りもない十全ぶり。胸のすく読後だった。キャラたちの輝きにひれ伏す。
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「西崎義展の狂気」を読む。虫プロ商事に現れた直後の彼は知っている。「海のトリトン」は彼の制作だがぼくは富野監督とのおつきあいに止まり、一度もじかに接しなかった。「狂気」を感じさせるPDの存在が必要悪?とは理解するが、凡器で正気のぼくには遠くから眺めるだけが分相応だったと思う。
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以前ここで名をあげた「だがしかし」のアニメ化が決定したらしい。脚本演出しだいで伸びる内容だけに、スタッフのご健闘を祈ります。昔ぼくは「おろち」「ザ・ムーン」「漂流教室」「タンクタンクロー」「マカロニほうれん荘」などのアニメ化に失敗している。ビッグチャンスをぜひモノにしてほしい。
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PRです。ボンズと會川さん原作の「コンレボ 超人幻想」をお手伝いした拙作「果しなき家族の果て」が、29日(土)23時からTOKYO MXで放映されます。つづいて12月1日(火)24時30分からBS11 です。どうぞごらんください。
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謹んで水木さんのご冥福を祈ります。「悪魔くん」「河童の三平」も書いたが、やはり「鬼太郎」だ。まだ題名が「墓場の鬼太郎」時代だった。スポンサーが気にいるよう、申し訳ないが第一話は話も妖怪もぼくのオリジナルだ。お化けと子供たちが墓地で野球をやる健康的?なアニメでした、ゲッゲッゲッ。
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「蒼穹のファフナーEXODUS」観了。第一作の主題曲に痺れ、冒頭のサプライズに感嘆、龍宮島のコア姫の存在に驚いて、劇場版も見た。思えば遠くにきたもんだ。「エイジ」「種」と平井キャラにも馴染んだが、アクション描写は最後まで磨かれていた。ドラマ世界の広がりと深み、勉強させられました。
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中野晴行さん企画編集「あしたは戦争」に、小松左京・筒井康隆・江戸川乱歩・星新一・海野十三たち巨匠にはさまって、辻の「名古屋城が燃えた日」収録。手塚マンガが昨日描かれたようにリアルで怖い。読んでほしい。ちくま文庫、¥1000。
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竹宮恵子さんから「少年の名はジルベール」を戴く。「風と木の詩」に至るまでのざっくばらんな内輪話。少女マンガ家のビッグネームが大勢出てきて楽しいが、それだけではない。あの時代の少女マンガ界の鬱積と高揚が、間近に迫ってくる。当時の事情を多少は知るぼく、苦くて甘い追憶にひたりつづけた。
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グランドハイアット東京で脚本家連盟50周年。著作権を確立した寺島アキ子さんにいてほしかった。アニメで共闘してくれた雪室俊一さん(サザエさん)、そして藤川桂介さん(宇宙戦艦ヤマト)に会う。NHK会長や民放連の挨拶がえんえん続きゲソッ。
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被災者に「がんばって」の声がけは自己満足だとスルーしたし、3・11で危険な現場へ駆けつけたもと首相と、現地に行くのをやめた現首相を比べるのもスルーしたが、井戸に毒をいれた云々のデマには逆上した。阪神震災のときは民族を超えて助け合ったのに、あれからこの国はなんと荒れ果てたのだろう?
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「コンレボ 超人幻想」第二期、ぼくの脚本の第17話「デビラとデビロ」は5月1日夜、放映。ブレーキ無視の法螺話です、よろしく。
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さよなら富田勲さん。フランキー堺さんにすすめられてテレビミュージカルを依頼したら、NHKへサイドカーで駆けつけた時はブッ飛んだ。ジャングル大帝のミュージカルアニメ打合せで、鳥居坂のマンションへ虫プロの連中と大挙してお邪魔したっけ。ぼくの知る限り手塚先生と並ぶ凝り性の作家であった。
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「うしおととら」観了した。サンデーを読んだのが昔なのでアニメと照応できないけれど、アニメはアニメとして独立に見ればいいのだから、あのクライマックスの分厚さに感服した。絵も声もいい。白面の声なんて想像もできなかった。物語のパワーと技巧に押しまくられる快感は、観る者の特権である。
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「東離剣遊記」1を見る。高飛車で歯切れのいいナレーションがすでに虚淵節全開で、激しいアクションと、要所を締めるキメの芝居と台詞。主要人物のポジションが安定しており、客も腰を据えて見られる。…と1話だけに、期待を満たす当然の出来といえたが、さてこれからですね展開の妙は。楽しみだ。
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「赤旗」さんの取材をうける。平和がいかに壊れやすいものか、身に沁みて知る世代の生き残りです、ぼく。
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テレビ草創時代の人たちが退場してゆく。ぼくも書ける内に書きたいものをと、徳間文庫「義経号、北溟を疾る」につづいて、東京音頭の頃の銀座・燕号・広小路を舞台のミステリ「昭和ゆめうつつ」、明智探偵が復員する直前に小林少年と共闘して浮世絵流出を防ぐ「焼跡の二十面相」の脱稿を志している。
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「東離剣遊記」2の感想。日本や中国などに伝承される説話芸を連想した。張扇と共に謳いあげる装飾的な美文調、かつての講談や浪曲の、卑俗ながら華々しいエンタメ性を再現して,ロングやモブシーンに見る人形劇の弱点克服に成功している。「ダンガンロンパ」の第3部も面白く見たが、字数が尽きた。
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「リライフ」を大学職員氏にすすめられ二本見た。推奨の理由はわかるけれど、27歳の青年が高校生をやり直す設定が、84歳の老人に理解できたつもりなら、それはぼくが見栄を張ってるだけだ。時代感覚以上に世代感覚は追随できない。トシをとるとはそういうことと覚悟しながら、マンガアニメを見る。
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40年前の実写の魔法ものがDVD化された。半分以上ぼくが書いたが、シリーズ構成のないころで、ライターごとに傾向が散る。改題された拙作も多いが、「八十秒間世界一周」「貸本屋最後の日」「くたばれ魔法組」なんてのはいかにもぼくですね。
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「シン・ゴジラ」ようやく見る。体調の都合で鎌倉上陸あたりを見損じ、残念だ。ゴジラ覚醒の画面効果など凄まじいが、核となる人と国のドラマが強固で、なぜ、いま、ゴジラかの問いに真っ向から答えている。大嘘を貫くためのリアリティをここまで充実させるとは。裏に漲る士気の高さを想像して、感動。
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コミケに出品します、どうぞよろしく。3日目ポ08bアンド・ナウの会にて。「天使の殺人」につづく推理劇「人形の殺人」(未刊)も収録しました。表紙はごらんの通り竹宮恵子さん。ぼつぼつアニメの話になるのかな。