辻 真先(@mtsujiji)さんの人気ツイート(いいね順)

26
『水星の魔女』観了した。惑星間を駆けめぐる航宙技術、老耄の極のぼくには手応えがありすぎたけど、やはり「スレッタがんばれ」と叫びたくなったし、ボッチ視聴のぼくの耳に満場の喝采が聞こえたのだから、これは上出来のエンタメであった。絵と音の高度な連携にしばしば痺れたぼく、改めて拍手する。
27
アニメ『平家物語』1を見る。優れたアニメである。演出はどうあるべきか、教えてもらった思いが深い。脚本もいい。長台詞をものともせず、物語世界に見るものを誘い込んでゆく手際。なぜいま平家を?という質問に、真っ向から、だがしっとり応える意気込みを覚えた。ひとつの里程標となりますように。
28
『シン・ウルトラマン』配信でやっと見た。視聴時間内に三回トイレへ行く始末で、これではシネコンの大画面を見るのは不可能だよね。それはさておき肝心の中身だが、視聴後「アレ?」というのが率直な感想。SFアクションのつもりでいたのに、嘘臭い人間愛の対話が山場とは。カタルシスさせてくれえ。
29
アニメ『僕の心のヤバイやつ』7まで見て、いろいろ考えた。なぜこのシリーズをこのご老体が見ているんだ? 戦争で失った中学生活を妄想しているなら、これまたヤバイ。職場見学、持久走、席替え。ジャージの件なんてスリリング。この平和な情景と戦争が地続きとは。世界はアニメよりずっとヤバイ。
30
さいとうたかをさんが亡くなった。今年はなんてトシだろう。さいとうさんの思い出。大病を克服してげっそり痩せた彼とパーティで話していたら、結石手術を終えた手塚先生が笑顔を見せた。二人とも上着がプカプカで、あの夜に限ってぼくが一番のデブになっていた。┄┄おいてけぼりの気分が深い秋です。
31
太田淑子さんが亡くなった。ミステリの仕事が主になって声優のみなさんと縁遠くなったけど、アニメ初期の『ジャングル大帝』のレオ、『リボンの騎士』のサファイアは、共に忘れがたい存在であった。どうか安らかにお眠りください。
32
アニメ「彼方のアストラ」9話まで見る。スタートが軽すぎる気がしたが、ぼくの浅見でした。謎解きの重さに立ち向かう気概が、各人のキャラ描写に裏打ちされ、気持ちのいいリアルさだ。圧倒的な原作を得てアニメもまた堂々と対峙した。僅かな苦みを添えて、全方位のユーザーに見てくださいと申します。
33
「ベルセルク」の三浦建太郎さんが亡くなった。早すぎる! なんてこった、もうあの続きが読めないのか。はるか以前に白泉社さんから、ノベライズの打診を受けたがポシャッたことがあった。本編はもちろん「ギガントマキア」なんてこの人でなくては書けない颯爽たるファンタジーだった。ああ、惜しい!
34
今ごろ見たのかシリーズで,劇場アニメ「若女将は小学生!」を見る。現実と対峙せねばならぬハードな主題を、アニメで描ききった脚本監督の鮮やかさ。後景の演出、一瞬の間合い、巧みな省略など、プロの力量と同時に、人物の造形に心をこめたやさしい手つき。殆ど間然とする所がない。喝采を送ります。
35
チャコこと白石冬美さんが亡くなった。飛雄馬の姉星明子や、ドロンパでもおつきあいしたたけれど、「一休さん」のやんちゃ姫が気に入ったらしく、長編アニメで何度か主役を勤めてくれた。去年トークショーでいっしょしたばかりなのに。アニメの明子の物真似で客席を沸かせたのに。お疲れさま、チャコ!
36
65年ぶりにランポ邸を訪ねて参りました。土蔵を覗けば昔日の夢が雪崩をうち、ペシャンコになりました。少年探偵団バンザーイ。そう、ぼくは今『少年明智小五郎』を書いているのです。うつし世は夢、その夢をぼくなりに原稿に定着したくて、手さぐりしながら書いているのでした。辻くん大丈夫かしら。
37
アニメ「フェイト・グランド・オーダー 絶対魔獣戦線バビロニア」12話まで見る。設定が面白く,召還される英雄も牛若丸には意表をつかれた。異種格闘技戦,あるいは寛永御前試合、魔界転生ネタを、ここまでアニメでごりごりやるのは凄い。スタアの組み合わせでいくらでも世界が広がる、期待しよう。
38
『水星の魔女』7まで見る。教えてもらったネトフリで字幕つき。痒いところに手が届く感じです、ありがたい。ガンダム、それも学園舞台に企業戦略を導入するリアリティの演出。学園に決闘の挿話をいれるまでは、作り手だった昔を思い出し「なにくそ」と思ったが、こりゃあかん。手放しで興味津々です。
39
熱海の土石流のニュースが流れて、ご心配をおかけしました。ハザードマップを横にひろげたまま、キーを打っていますが、今のところうちは異状ありません。急ぎご報告まで。
40
「どろろ」6話まで見る。「万代」を一週でスルーして、「守子唄」は前後編にしたあたり、方向づけがわかる。煽情的な演出を避けなから、片腕の少年を見せている。怪物や人間相手の殺陣など沈澱と高潮のほど良い按配で、原作者もきっと喜ぶと思うけど、あの時代では孤立無援で憤死したのだ。勿体ない。
41
モンキーさんが亡くなった! こないだお便り交換したばかりなのに。拙作「焼跡の二十面相」ラストについてぜひ感想を聞きたかった。アニメ化前の「ルパン三世」をノベライズしたり、ぼくの原作を連載してもらったり、アニメ教室へきてもらったりして、はや四半世紀以上だが、それにしても早すぎるよ。
42
アニメ『僕の心のヤバいやつ』2話まで見る。今のぼくには曾孫レベルの、中二病少年の交友スケッチ。三菱の兵器工場でお国のため働いたぼくの中二時代を忘れて、素直に面白く見たことにに驚く。図書室はこう使えるんだ。ぼくが成長しないのかスタッフの手腕か。昔シンエイさんにもお世話になりました。
43
42年前の旧作を一部手直ししました。辻史上もっとも売れなかった癖に再刊したらもっともよく売れた 謎の旧作に、亡きモンキーさんをまじえた鼎談を加えました。間もなく書店でお会いできるでしょう。
44
弘田三枝子さんが亡くなった。ぼくは「ジャングル大帝」主題歌の「レオの歌」の作詩をしているが、NHKテレビの音楽番組が演出のスタートだったから、コロコロ(ごめんなさい)可愛いミコ時代を知っている。そんな女の子の歌唱力に驚愕した。「戦後が生んだ歌手だなあ」と漏らしたのは誰であったか。
45
白土三平さんが亡くなった。とうとう生前にお目にかかることはなかったが、『忍者武芸帳』は貸本屋でリアルタイムで完読している。劇作のテクニックについて、実に多くの示唆を受けた。感謝の言葉もない。初読では影一族の成り立ちについて、鳥肌が立つとはこういうことかと思い知った。ご冥福を祈る。
46
昭和20年代の末、クリエーターの末端に連なって以来、考えていた問題を富野さんにぶつけました。ありがとう。老いたぼくにできる事を、もうひとつもうひとつと積み上げてゆきます。昔「リボンの騎士」で富野演出とやりあったときの印象が、それでした。もうしばらく、石を積んでみるつもりでいます。 twitter.com/animage_tokuma…
47
ごらんの通り、今年のコミケはゆけないけれど、来年の米寿記念にはゆきたい。熱気と雑踏のカオスを味あうだけでもバワーが必須なのです。なんといっても、目の前で自分の名がはいった本が売れる気分は、テレビや映画や小説を書くだけでは得られぬ双方向交流の実感で、芝居やライブの酔心地に匹敵する。
48
アニメの実録ものです。アマゾンで予約販売を開始しました。といっても、まだ最後まで書き切っていません。ワクチンを打つ前ながら、今日明日のうちに脱稿する予定です。ぼくを信用してくださる方に限り、ぜひご予約ください。トシのせいで少しばかり本音を書き、恥を書いております、どうぞよろしく。
49
桑田次郎さんが亡くなった。「エイトマン」では桂真佐喜の名でお世話になった。いっしょに脚本を書いたのは、原作の平井和正さんはじめ、豊田有恒さん加納一朗さん半村良さんたち。桑田さんとは「源氏物語」のコミカライズでもコンビを組んだ。遠い20世紀の話です。あの磨き抜かれた線の鮮やかさよ。
50
「わたモテ」ノベライズがなぜか星海社から出ました。こういう作品集を世に問えるうちは、まだまだ日本も捨てたもんじゃない、本気でそう思います。先にぼくがツイッターした「赤狩り」をご参照ください。もこっちを本気で書いた作者のみんな、金を払って本気で読んでるみなさん。日本ていい国ですぜ。