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ネイルをしに出かけたはずの彼女からLINEで、「もう別れることないし良いかなって!」と、僕と彼女のイニシャルのタトゥーが入った胸元の画像が送られてきて、既読スルーでしばらく頭抱えた。真っ赤になるまで叩いた肌の上にアイライナーで落書きした悪戯とか、エイプリルフールに体張りすぎだろ。
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彼女「シェフ!今日の夕飯は何ですか?」
僕「野菜サラダ」
彼女「メインは?」
僕「ない」
彼女「無理!死ぬ!死因 野菜ばっかり!」
僕「健康的だよ」
彼女「そんなんじゃお腹の子も満足いかないって言ってる!」
僕「…え?……お腹の子?」
彼女「腹の虫だよ!!」
僕「紛らわしい表現すんな!!」
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彼女が「キスしろよ」って壁ドンしてきたのがイケメンだったので僕も真似して彼女にしてみたら、両手首を掴まれ、そのまま通路の反対側の壁に押しやられて、「キスしてやるよ」ってさらにイケメンな対応でキスされた。キスさせるはずがキスしてもらうことになりました。彼氏としての自信を失いました。
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彼女「おい!私の持ってる荷物の量を見て!両手がふさがる程の量だよ?」
僕「あ、ごめんごめん。全部持つよ」
彼女「お前のその手は何のために付いてるんですか?」
僕「荷物を持つためです!」
彼女「違います!」
僕「えっ」
彼女「私と手を繋ぐためです!」
僕「!」
彼女「半分持って!」
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お風呂上がり
僕「あれ?ここに出してた俺のパンツは?」
彼女「どこでしょうか?」
僕「ふざけんなって」
彼女「は?私がふざけるの止めたら私達の日常からどれだけの笑顔が消えることになるか分かって言ってんの?」
僕「えっ…ごめん」
彼女「正解は私が穿いている、でした!」
僕「ふふっ」
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彼女「この服欲しい!買って!いや、もう買ってあげよう?ちょっと金出すだけで私のこと幸せにできんだぞ?しかも私が着る度に買ってあげたって悦に浸れるな?最終的にはお前が買ってくれたのを記念して額に入れて飾るよ?末代まで受け継ぐよ?迷う理由あるか?早くレジ行ってこい?な?」
買った。
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僕「お前の乙女ゲーの音がうるさいからヘッドホン買った」
彼女「は?うるさいんならイヤホン持ってるんだからそれ使えば良いじゃん!それをこれ見よがしに新しいの買うなんて感じ悪い奴ー!」
僕「ヘッドホンを使うのはお前だ」
彼女「え?」
僕「良い音でゲームしな」
彼女「やっぱり良い奴!」
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僕「良い天気だし新しい革靴おろす」
彼女「じゃあ、私、お前のシューズ履きたい!」
僕「良いよ」
彼女「どう?大きい?変?」
僕「大丈夫」
彼女「よし!」
僕「靴擦れした…痛い…」
彼女「靴交換しようか?」
僕「いい…」
彼女「でも、私この時のためにお前の靴履いてきたんだけど?」
39
僕「痩せろよデブ」
彼女「はぁ?!うっせーなこの……ブス!!!」
僕「あぁん?!生まれてこの方ブスとか言われたことねーよ!」
彼女「陰で言われてんだよ!」
僕「えっ」
彼女「本物のブスに向かって正面切ってブスって言えるわけねーだろ!残念だったなブス!」
僕「酷すぎて笑う」
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彼女と喧嘩したときのこと
僕「…」
彼女「…」
僕「(居心地悪いから家出るか…)」
彼女「出かけるの?」
僕「…」
彼女「…」
僕「…」
彼女「…気を付けてね。帰ったら喧嘩の続きするから。ボコボコにしてやるから事故に巻き込まれて勝手に怪我しないでね」
41
彼女「寝てるとき機嫌悪かった?」
僕「え?何で?」
彼女「手握ろうとしたら払われた」
僕「覚えてない」
彼女「私、無意識に拒否されたの?悲しい!もう立ち直れないやつ!」
僕「ぎゅっ」
彼女「こんなんで立ち直ると思ってんの?立ち直るよ!!」
僕「ちょろいな」
彼女「ちょろいよね!」
42
彼女と喧嘩した
彼女「謝って」
僕「嫌」
彼女「…もう終わりね」
僕「はぁ?!何がだよ!」
彼女「喧嘩だよ」
僕「ふざけんなよ!いきなり別れ話かと思ったし!」
彼女「は?テメーこそふざけんなよ!こんなことで別れるわけねーだろ!」
僕「いや、ごめん」
彼女「よっしゃ!謝らせた!」
僕「!」
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僕「ただいま」
彼女「久しぶり!」
僕「は?」
彼女「織姫と彦星ごっこだから年に一度のテンションでね!」
僕「…」
彼女「はい!」
僕「ウェイ!ウェーイ!織姫ちゃんマジ久しぶりー!元気してたー?」
彼女「しばらく会わないうちに変わっちゃったね…もう無理…出て行って!」
僕「えっ」
44
彼女「zzZ」
僕「…」
彼女「暑い…」
僕「クーラーの温度下げる?」
彼女「…」
僕「?」
彼女「zzZ」
僕「寝言?」
彼女「ふざけんなよ!」
僕「えっ」
彼女「あれ?」
僕「何?どうしたの?!」
彼女「何か夢の中でお前が涼しくなるからって部屋に水撒いてた!」
僕「撒くかよ」
45
僕「おみくじ大吉だ!」
彼女「見せて!」
僕「はい」
彼女「…は?縁談…多くて困ることがありますって…落ち着いて定める事ですって…お前はもう私で定まってんだろうが!ふざけんなよ!」
僕「文句なら神様に言ってよ!」
彼女「おらー!ざけ…おふざけはお止めになってー!」(空に向かって)
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彼女「!」
僕「zzZ」
彼女「はあはあ…」
僕「…?何?」
彼女「お前に浮気されるクソ不愉快な夢見た」
僕「うん」
彼女「手握って」
僕「汗すごいよ。大丈夫?」
彼女「どこの世界に彼氏に浮気されて大丈夫な奴がいるんだよ!謝って!クソみたいな夢に主演してごめんなさいって!早く!」
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彼女「ダイエットする!」
僕「体重いくつだったの?」
彼女「デブってバカにしてくるから教えない!」
僕「ふーん」
彼女「何だよ」
僕「じゃあ、今日からお前は未確認デブだ!」
彼女「オラァ!」(腹パン)
僕「くっ………ミステリアスデブ…!」
彼女「オラァ!オラァ!」(腹パン)
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彼女「アイス…」
僕「買ってきてやるよ」
彼女「ありがとう!はい、100円!」
僕「ガリガリくん?」
彼女「ハーゲンダッツ」
僕「簡単な算数の問題な。300円のハーゲンダッツを1個買いに行きました。100円で買えますか?」
彼女「お前が200円出せば買える!」
僕「サイコパスか」