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彼女「捕まえたから袋ごと捨てといて」
僕「ゴキブリに似てるとはいえ、何もしてない蛾を捨てるのはかわいそう」
彼女「さっきまで悲鳴あげてたくせに」
僕「無益な殺生はダメ。外に逃してあげて」
彼女「ちっ」
僕「早く」
彼女「キャッチアンドリリース!(部屋で)」
僕「ぎゃあああああ!」
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彼女「虫のどこが怖いんだか」
僕「お前だって幽霊怖いじゃん」
彼女「お前、幽霊出たら殺せるの?」
僕「それは無理でしょ」
彼女「じゃあ、どうやって私のこと助けてくれるの?」
僕「励ますよ」
彼女「じゃあ、私も今度からゴキブリ出ても殺さないで励ますだけにする」
僕「ごめんなさい」
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僕「夜中に起こしてごめんね」
彼女「もう怒ってないけど次からは蛾ごときにビビるのはやめてね。虫が怖いなんて可愛いとこあるな、とかないから」
僕「うん」
彼女「耳貸して」
僕「?」
彼女「でも、蛾とゴキブリを間違えてビビるなんて可愛いとこあるね!バカ!バーカ!ヴァーカ!反省して!」
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彼女「おはよう」
僕「やっと起きた」
彼女「…こいつマジか」
僕「何?」
彼女「ちっ」
僕「コーヒー淹れてやるから飲んだら後で…」
彼女「待って」
僕「?」
彼女「金で解決できるならそれで済ませたい」
僕「は?」
彼女「時給払うから!だから私は大掃除しなくて良いってことにして!」
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僕「大掃除手伝って」
彼女「嫌」
僕「お願いだから」
彼女「スキレット買って」
僕「良いよ」
彼女「一緒に使うから2人分だよ。蓋と小洒落た鍋敷きも」
僕「うん」
彼女「やった!じゃあ、掃除の邪魔にならないようにコタツで寝てるね!」
僕「買ったら手伝ってくれるんじゃねーのかよ!」
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僕「大掃除が終わったら忘年会しよう」
彼女「あー面倒臭い!大掃除とか何なの!クソ寒いのに本当に迷惑なんだけど!この風習を始めた奴誰だよ!私、タイムマシンができたら真っ先にそいつに思いとどまれって説得しに行く!」
僕「応じなかったら?」
彼女「消えてもらうしかないでしょ!」
僕「」
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今日も朝から大掃除です。ゴミを捨て(彼女は寝てる)、洗濯を済ませ(彼女は寝てる)、ブラインドを一枚一枚丁寧に拭き(彼女は寝てる)、結露で汚れた窓周りを綺麗にし(彼女は寝てる)、家具を動かして掃除機をかけました(彼女は寝てる)。守りたい、彼女の可愛い寝顔(全く起きる気配なし)。
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僕「起きろ」
彼女「zzZ」
僕「コタツで寝たら風邪ひくぞ」
彼女「zzZ」
僕「俺ベッドで寝るよ」
彼女「…幸せそうな顔してるでしょ…」
僕「…」
彼女「…コタツ最高…」
僕「コタツ切るからね。毛布掛けとくけど寒くなったらこっち来いよ」
彼女「…カニカマ……zzZ」
僕「は?」
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僕「おい!やっぱり起きろ!」
彼女「zzZ」
僕「コタツで寝てたら死ぬらしいぞ!」
彼女「うぅ…」
僕「ベッド行くぞ!」
彼女「…カニ食べた?」
僕「は?」
彼女「あ…寝ぼけてた」
僕「カニカマじゃないの?」
彼女「何それ?」
僕「さっき寝言で言ってた」
彼女「存じ上げませんが」
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僕「灯油買ってきた」
彼女「やった!」
僕「去年と比べてすごい安くなってたからドンドン使って良いよ」
彼女「ストーブ暖かい!最強!」
僕「今年は燃費も最強かも」
彼女「春が来た!春が来た!どこに来た?ここに来た!ここに来た!こーこーにー来たー!来たよーーー!!」
僕「ご機嫌かよ」
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彼女「やっべ!」
僕「おはよう」
彼女「やらかした!早起きしてゴミ捨てないとって思ってたのに目覚まし時計が鳴らなかった!」
僕「鳴ってたよ」
彼女「ゴミは?」
僕「捨てたよ」
彼女「お掃除の妖精さん来たー!」
僕「誰が妖精だよ」
彼女「次は朝ご飯の妖精さん、お願いします!」
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今年一年、僕と彼女のツイッターにお付き合い下さりありがとうございました。先程のまとめツイートの通り今年も本当に楽しいことしかない一年でした。イケメンだったり、萌えだったり、ホモだったり、頭がおかしかったり、腹パンしたりする彼女ですが、来年もよろしくお願いします。よいお年を!