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睡眠に悪影響を与える生活習慣は多い。たとえば長すぎるあるいは遅い時間の昼寝、カフェインや香辛料の摂り過ぎ、夜遅くの喫煙や熱い風呂、寝床でのスマホ操作など。寝酒のイメージのある夜の飲酒も睡眠の質を低下させる。「薬が効かない」と嘆く前に、知らずにこれらが習慣化していないか確認しよう。
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一日中寝てばかりの赤ん坊の頃から、私達が必要な睡眠時間は徐々に短くなる。睡眠時間に過度に拘り「◯時間しか眠れなかった」と嘆く人は多いが、実際は日中の活動に支障をきたすようなひどい眠気がなければ十分。数字ばかりに拘らず、起きている時間有意義に活動して、短くても良質な睡眠に繋げたい。
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意見が対立すると感情的にもなりついどっちが悪いかという議論に終始しがちだが、実際はどっちか一方にのみ非があることは多くないし、それ以前にどっちが悪いか決めなくても前に進められることは多い。不毛な犯人探しを続けるより、もっと大切なこと、最優先でやるべきことを見失わないようにしたい。
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誰かがくれた何気ない一言が、凍えるほどの寒さの中のぬくもりとなり、孤独な暗闇の中のほのかな光となって、人に希望と勇気を与える。私たちの発する言葉は時に人を生命の危機から救うことだってある。私たちはこんなに素敵な道具を持って生きている。せっかくの素敵な宝物、大事に優しく使いたい。
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どれだけ努力を重ねてもまたいつかどこかで顔を出すダメな自分。ついため息の一つもつきたくなるが、これまでもダメな自分があなたを奮起させ一回り成長させてきたはず。ダメな自分も大切なあなたの一部。自分への厳しさは必要だけど、時々は緊張から自身を解放し、これまでの頑張りを認めて労いたい。
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何かがうまくいかなかった時、いつまでもクヨクヨ悩むより次それがうまくいくための方法をいくつも考え挙げてみよう。実際できるかどうかはあまり気にしすぎず。宝くじを多く買った方がその中に当たりが含まれやすくなるように、アイデアが多ければ多いほどその中によいものが含まれる確率は高くなる。
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人と人との関係はコミュニケーション不足から壊れることが多い。何気ない一言の積み重ねがコミュニケーション。一言が誰かを傷つけ混乱させることもあるが、発しなければ何も伝わらない。たとえ不器用でも伝えたいことを心をこめて発信したい。あなたの大切な人は今その一言を待っているかもしれない。
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他の人にはとても優しくできるのに、自分にはそれができず今日も疲れてしまったというあなたは本当に素晴らしい。でもあなた自身が元気で、笑顔でいることが、相手の元気の源にもなるはず。優しいあなた自身のことも大切に、明日は相手に尽くすエネルギーのほんの一部でも自分の笑顔のために使いたい。
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オリンピックやノーベル賞を目指すことは難しくても、自己ベストなら誰でも目指すことはできる。ただがむしゃらに走り続けるのではなく、必要な時力を出し切れるよう十分に休養したり、バーンアウトしないための自己管理も大切。自分を労わりつつ周到に準備をして、まだ見ぬ自分なりの高みを目指そう!
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何かが劇的に変わることなどそうはなくて、毎日同じ繰り返し、堂々巡りと感じることの方がずっと多い。だが同じようなことでも経験を重ねる度に反省したり学習したり、少しずつ修正、バージョンアップされていくはず。明日も結果がどうあれ目の前のことに集中し、自身のバージョンアップを目指したい。
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誰にも自慢できない身の丈の小さなことを日々続け、これまた実に小さな幸せを追い求め、時にそれすら叶わず、それでも誰に文句も言わず静かに笑ってまた身の丈のことを地道に続ける。そんな多くの目立たぬ人に光が当たり、その地味な苦労がいつかは報われるような国や世の中であってほしいと切に願う。
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自分に厳しい人は、周囲にもそれを求めがち。人生がうまく回っている時はそれがプラスに作用することが多いが、逆にうまくいかない時は厳しさが自身の手足を縛り、周囲との関係も緊迫化して悪循環に陥りかねない。思うようにできない自分をまず許して受容することが、負の連鎖脱出の第一歩となるかも。
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大切な人が苦悩している時、気のきいた助言ができず困ってしまったという方へ。よほどの緊急事態でない限り、必ずしもすぐに答えは必要ない。ともに考え、悩む姿を見せるだけでも相手には大きな救いになる。直ちに一発回答はできなくても、ずっと一緒に迷路の出口を探す強く優しい味方であり続けたい。
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やる前からできない言い訳を並べたり、失敗を過度に恐れたり、新しいことを試す時にはつい悲観的な方向に考えが囚われてしまいがち。だが前例のないことへの挑戦の積み重ねが、現在の私たちの足場を築いてきたことも事実。新年度、時代の変わり目、今までとは違う方向へと一歩踏み出す勇気を持ちたい。
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伝染病や飢饉に怯え戦が絶えなかった昔は日々を生き抜くこと自体明らかに価値があった。一見豊かな今を生きる僕らは「生きる意味」やら「生きがい」やら、目に見えない難敵との戦いを強いられる。戸惑うことも多いが、昔も今も目の前の一日一日を生き抜いたこと自体にまずは価値があることを忘れずに。
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皆が同じ方向を向いて生きていれば幸せだった時代はもう遠い昔のこと。何かと不安定な現代、こうすれば幸せになれるといろんな人が指南するが、誰かの話をただ鵜呑みにしても簡単に幸せはやってはこない。一度きりの人生、様々な意見を参考にしても、最後は自分自身のものさしで幸せを手繰り寄せたい。
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小さな画面の中の、実は自身に都合よくカスタマイズされた情報のみを鵜呑みにし、極めて狭い視野で謳われた他者の「正しさ」など押しつけられる必要はない。自らが直接見て聞いて知った物事が最も信頼に値する。無責任な外野の声ばかり気にせず、自分の頭でよく考え自分なりの「正しさ」を追求したい。
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生活が苦しかったり、病気や特性のために社会適応が難しかったり、最近は高齢者も増えているが、精神科の医療や援助を必要とする人には社会的弱者が多い。近年のさまざまな同調圧力や二極化を促す風潮により彼らがさらに追い込まれ、隅に追いやられ、ますます生きづらくなっていると感じることが多い。
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今の時代の勝ち組が将来もそのままいられる保証はない。何となく幸せを享受してきたつもりの彼らがいつか弱者に転落し、影の深さに気づいて後悔してももはや手遅れ。何となく平和で馬鹿騒ぎばかりのテレビの空気に流されず、それぞれが未来への想像力や危機感を持ち、よく考え行動していく必要がある。
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あらゆる立場から無数の意見が溢れてくる昨今。その中の歯切れよく大きな声に我々はつい流されがち。だが難問山積の現代、誰の意見にも絶対はない。少なくとも一つの意見のみを鵜呑みにして盲目的に支持することは避け、様々な立場の大小の声によく耳を傾けて、自分だけのぶれない立ち位置を決めたい。
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一人一人何を考え、信じようと自由だけれど、それに基づき何かを発信したり行動を起こそうとする前に、それらがもたらす結果について想像力を働かせ、受ける相手の心情にほんの少しだけでも思いを致すことができるなら、無用な人と人との争いは減り、悲しんだり傷ついたりする人も少なくなる、と思う。
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人生がもしトーナメント戦なら一つ負けたら全て終わってしまうけど、人生は長い長いリーグ戦。調子が上がらず連敗しても、明日も明後日も各々のゴールを目指した戦いは続く。ゴールの数は人生を戦う人の数だけある。日々の結果に一喜一憂せず、人と比べすぎず、自身のゴールを見失わないようにしたい。
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言葉は上手に使えば誰かの心を暖め、それは自らの心も暖かくする。逆に使い方を誤ればいとも簡単に人の心を傷つけ、それはいつか自分自身にも跳ね返ってくる。たかが言葉だけれど、不安の多い今こそ、皆ができるだけ暖かく穏やかな気持ちで日々過ごしていけるよう、ちょっとした一言を大切にしたい。
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働く人が楽しく幸せと感じられない職場は、仕事を通して誰かを幸せにすることも難しい。多忙で大変な仕事であっても、マネジメント一つで楽しいものにすることは不可能ではない。特に人を直接対象とする職種のリーダーはそのことを忘れず、自身の部下から利用者へ多くの幸せを届けられるよう努めたい。