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あなたが自分でやらねばならないと考えることと、周りの人があなたにやってほしいと期待することは必ずしも一致しない。真面目ないい人ほど自分に課した100%のことができずに、70%とか40%しかできなかったと自身を責めるが、そんなあなたの40%で救われ、笑顔になれた人もいることをどうか忘れずに。
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小さな画面の中の、実は自身に合わせてカスタマイズされた情報のみを鵜呑みにし、極めて狭い視野で謳われた他者の「正しさ」など押しつけられる必要はない。自ら直接手間をかけ入手した情報が最も信頼に値する。無責任な外野の声ばかり気にせず、自分の頭でよく考え自分なりの「正しさ」を追求したい。
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病院や医療に関係する人も、
介護や保育で密を避けられない人も、
人々の日々の暮らしや安全、物流やインフラを必死に守ってくれる人も、
在宅勤務ができずやむなく電車で出勤する人も、
家の中でやりたいことを我慢したりいつもより増えた家事を頑張っている人も、
みんな、みんな、ありがとう👏👏👏
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日々大変な人々に関する報道に接して、自分は大したことない、何もできないなどと責める必要はない。コロナ禍は皆当事者だが皆未経験。だから現実感がなかったり何をどうすべきか想像できなくても無理もない。今は大変な人々に想いを致す優しさだけで十分。これからできることをゆっくり考えていこう。
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緊張や不安が連日続けばそれが普通のようになって、どんな人でも徐々に心身が影響を受けてくる。一日のどこかで、意識して全身の力をできるだけ抜きソファに深くもたれる、目を閉じて綺麗な景色を思い浮かべる、ゆっくり深く呼吸を繰り返すなど、僅かでもリラックスできる時間を頑張った自分に贈ろう。
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大型連休。しばし巣篭もりは続いても、その後は再びウイルスと共存する社会での生活を強いられる。その時までにできるだけ抵抗力をつけておくために、休み中も規則的な生活リズム、十分な睡眠と栄養、日光浴や適度な運動、そして人との会話やテレビなどを通して笑いのある時間を過ごすよう心がけたい。
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巣篭もりの大型連休。気持ちを外に向けられない分、家族といる時間が長くなり些細なことでイラッとしたり、友人と電話してつい相手の都合も考えず長話してしまったり、SNSの誰かの一言に反応してしまったりするかも。たとえ親しき仲であっても、物理的にだけでなく、互いの心も適度なディスタンスを。
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何かに傷つけられずに済む最も確実な方法は、それと戦わないこと。ストレスに打ち勝とうとしたり、正面から立ち向かって解消するのももちろんよいが、可能ならストレスをかわしたり避けたりうまく距離を置く方法も考えたい。まともに受け止める価値もない、しょうもないストレス源は意外に多いものだ。
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皆が目に見えない共通の難敵と向き合わねばならない今、その過程で様々なストレス源が増え、ついついそれらの方とまともに向き合ってしまって、消耗したり疲弊したりしている人も多い。しょうもない敵を増やさないためにも、今はできるだけややこしさ、面倒臭さを排し、シンプルな暮らしを心がけたい。
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他者を執拗に責めたりこき下ろしたりすることで自分に評価や賛同を集めようとする者は、それ以外のやり方で自身を誇ることができない寂しい人間なのかもしれない。だがその手法では自身が満たされることは永遠にない。人に振り回されず自身を真摯に見つめ、一歩一歩自分の人生を歩んでいきたいものだ。
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誰かが襟を正して発した考えや意見が気に食わないからと、「バカ」やら「クソ」やら、汚い言葉で一蹴する者たちが最近目立つ。自らの考えを公にすることには想像以上の重圧や葛藤を伴うもの。批判は当然自由だが、相手への最低限の敬意すら払えない人間は、その内容以前に人として全く評価に値しない。
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あなたが今どんな状況でも、毎日を真剣に生き、自分自身や大切な人の明日を想っているのなら、それだけで皆等しく尊い存在。特に今は自宅で何もせずにいることだけで、いやそうすることこそ、大切な誰かや世の中の役に立てている。胸を張って、明日やその先の未来にできることを考えながら過ごしたい。
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何事もわからないよりわかる方がよいのだろうが、わからないよりもっと悪いのはわかったつもりになること。実はよくわかってないのにわかったつもりで相手に意見することにより、その人生を左右し傷つける可能性があることを肝に銘じたい。拙速な判断に走らず、わからないことにもっと謙虚でありたい。
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苦悩する人に対しその人が望むタイミングで手を差し伸べることは結構難しい。その人がどんな手助けを求めているかわかりにくいこともある。いつもその人の側に立ったらどうか想像力を働かせつつ、程よい距離で寄り添い続けること。それなくしてはどんな言葉も援助も無力になり得ることを肝に銘じたい。
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誰かが頑張ってできたことが、自分にもいつもできるとは限らない。今はできなくても後になってできることだってあるかもしれない。だから今、他の誰かが頑張れたことが頑張れなくて、そのことで責められたり笑われたり惨めな気持ちになったとしても、あなたは弱いわけでもないし情けないわけでもない。
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これは逆も言えることで、自分にできることが他人も必ずできるとは限らない。今は皆で頑張ろうという同調圧力が強まりがちだが、大多数ができることがどうしてもできない人がいてその人にはやむを得ない事情があるのかもしれない。自分と違う人への想像力、少しの優しさも今こそ忘れないようにしたい。 twitter.com/doctorsnowman0…
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誰もが期待された結果を常に残せる強い人ではない。多くの人は、弱く情けない自分自身と嫌というほど向き合い、何度も挫折する。でもそれはその人が真に強くなるため必要なプロセスなのかも。弱さと向き合いもがく者同士、支え、見守り、そっと手を差し伸べ合えるような、社会の優しい一員でありたい。
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誰かがくれた何気ない一言が、凍えるほどの寒さの中のぬくもりとなり、孤独な暗闇の中の仄かな光となって、人に希望と勇気を与える。私たちの発する言葉は時に人を生命の危機から救うことだってある。私たち人間はこんなに素敵な道具を持って生きている。せっかくの素敵な宝物、大事に優しく使いたい。
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些細なことでつい自分を責め、全部自分が悪いと考えてしまう方へ。そう考えること自体、他者を思いやることのできるあなたの素晴らしいところ。だからあなたは基本そのままでよいが、ほんの少し、これまでの考え方や生き方を微調整しよう。他の誰のためでもなく、あなた自身がもっと楽に生きるために。
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誰もが人には言えない悲しみや心の痛みを抱えて生きている。それでも大切な人の前では精一杯の笑顔でいようとする。その裏に悲しみや痛みがあるからこそあなたの笑顔はより貴重で魅力的なものになり、大切な人に元気を与えることができる。そう考えると人生のどんなこともきっと無駄にはなっていない。
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人生思い通りに行くことなんて少ないし、強くてかっこいい自分にもなかなかなれるものではない。人生は日々挑戦と挫折の繰り返し。今の居場所がため息と悔し涙の末に転げ落ちたところであったとしても、そこは人生の通過点の一つ。そこから抜け出し這い上がる挑戦権は、いつだって自らの手の中にある。
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心の痛みは時に厄介。誰かと一緒にいても痛む。笑っても痛む。忘れた頃何かの拍子にかさぶたがはがれたようにぶり返す。他の誰かが痛みを肩代わりできるわけでも、完全に癒せるわけでもない。周囲に力を借りつつも最後は自分自身で痛みと向き合うことで、いつかまた新たなかさぶたが心を覆う日が来る。
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大勢の人の中で長く暮らしていると、時々つい自分が無価値なものに思えてしまうけれど、僕らは皆例外なく、逆風に一人立ち向かい幾多の困難を乗り越えて今がある。それだけでも皆が尊く価値ある存在。自信を失い心が折れそうな時は、このことを思い出すために雑踏を離れ一人風に任せ歩くのもよいかも。