移転が計画されている秩父宮ラグビー場について、ある内部関係者から「日本ラグビー協会はもとは現地での建替えを考えていた」という驚くべき話を聞きました。さらに「もとは屋根付きでもなかった」とも。それを「儲けたいデベロッパーとゼネコンなどがひっくり返して今の案になった」とのことです。
坂倉準三設計の「新宿駅西口広場」(1966年)の再整備が進められていますが、東京都によると将来イメージは右画像のようなものらしいです。「これは子ども落書き?」とも思うひどいレベルです。ル・コルビュジエの影響のもと坂倉が生み出した傑作広場を、こんなレベルで再整備して良いのでしょうか?
明治神宮外苑の再開発計画に関し、神宮球場(1926年竣工、築96~97年)の取り壊し、移設・建替えにも私は反対です。近代建築として、とても美しくありませんか?建物にすごく愛着があります。 もちろん数々の球史に残る試合が行われてきた歴史的な価値は言うまでもありません。100年残しましょう!!
悪名高き「東京大改造」の1つ神宮外苑再開発の秩父宮ラグビー場移転・建替え計画に、元ラグビー日本代表平尾剛さんが反対する署名を立ち上げました。現地改修が環境的にも建築的にも良いのは当然です。三井不動産など一部企業の利益のために、なぜこのような損失を市民が負わなければならないのか? twitter.com/rao_rug/status…
さらにひどいのが東京の巨大再開発を擁護するデータとして森記念財団の「世界の都市総合力ランキング」を使っていることです。これは大手デベロッパーの森ビルの財団の調査ですよね。しかも、実行委員会の議長は竹中平蔵氏です・・・。#NHK #クローズアップ現代 の見識を疑います。
昨日の #NHK #クローズアップ現代 があまりにひどかったです。「東京大改造」というテーマで東京各地の再開発を取り上げましたが、「再開発バンザイ、素晴らしい!!」という子どもじみた内容で、この再開発がどれだけ環境的、建築的なロスを生むかという視点はありません。 nhk.jp/p/gendai/ts/R7…
人の来ない「都民広場」にどうやったら人が集まるようになるか?東京都が「西新宿地区再整備方針(素案)」について意見を募集しています。何も言わないと役人が良くない方向に計画を進めそうですので、ぜひ意見しましょう。募集は1月24日(火)までです。 toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/seibihosin/nis…
この跡地は三井不動産などによって再開発され、超高層ビルやライブビューイングアリーナなどが建ちます。行政棟は星野リゾートによってホテルとして利用されます。都市の広場や公園がどんどん再開発によって失われている昨今の状況は一体なんでしょうか?横浜市はカジノなどお金儲けに走りすぎでは?
村野藤吾の傑作「横浜市庁舎」(1959年竣工)の解体・改修現場の今日の様子。あの素晴らしかった市民広場(市民広間)があった低層棟はあとかたもなくなっていました。今見える高層の行政棟だけホテルとして活用されます。どちらかというと低層棟の方が建築的な魅力に富んでいたので、本当に残念です。
銀座の「静岡新聞・静岡放送東京支社」(丹下健三設計、1967年竣工)の改修が終わったとのことで見に行ってきました。炭素繊維などを使って耐震性を高め、今の基準に合わせたそうです。メタボリズム建築は取り壊される例が続いていますが、頑張れば改修して維持していくこともできるんですね!!
目黒区庁舎の見学に行ってきました。1966年竣工で村野藤吾設計の言わずとしれた名建築です。エントランスから圧倒されます。何より60年近くも前に建てられたとは思えない美しさに驚きました。愛情をもって大切に使ってるからでしょう。東京の区庁舎で最も素晴らしい、ぜひ見に行って欲しい建築です!
【悲報】坂倉準三が故郷の岐阜・羽島市に設計した「羽島市旧庁舎」(1959年)が解体されることが決まったそうです。正式発表はまだですが、中日新聞が報じ、NHKなど他メディアも追いかけているので確かでしょう。この建物は日本建築学会が保存の要望を出しています。何とかならないものでしょうか!?
在りし日の東京海上日動ビル(1974年竣工、前川國男設計)
再開発をおこなう企業は、再開発があたかも環境に良いかのように言います。しかし、再開発が環境に良いことは間違ってもありません! 建物を長く大切に使うことこそ、環境に良い取り組みです。東京海上日動ビルのような悲劇は二度と起こさないようにしましょう・・・それがせめても報いだと思います。
「東京海上日動ビル」の解体がはじまり2カ月。美しかった広場は取り崩され、廃棄物が山をなしています。この50年に満たない建築のスクラップ&ビルドで、10万トン以上ものCO2が排出されます。廃棄物も膨大な量です。今、東京のあちこちで行われている再開発は「環境破壊」以外の何ものでもありません。
先日の町田市立国際版画美術館の建築ツアーでは、公園の再整備で壊される自然も見てまわりました。500本もの樹木や湧水の池などが失われるそうです。その再整備にかかる費用は40億!坪単価は400万円。私がもし町田市民ならこんな税金の使い方許しません!!
こうしたゆとりのあるつくりや細部へのこだわりのある建築は今ではもうつくれません。残念ながら、そんなお金も余裕も技術さえも、今の日本にはありません。だから、高度成長期の良質な建築は取り壊してはいけないのだと私は思います。
高度経済成長期の建築は大らかでゆとりのあるつくりが魅力的です。日生劇場のこのゆったりしたロビーにも、それはあらわれています。今の劇場なら経済性を高めるためにロビーを削って客席を増やすでしょうが、それをしない。当時の日本にはお金があったからか、建築にも余裕と気品があります。
見学会に参加したい方は、こちらより日生劇場のお問い合わせ下さい。料金は無料です。 【日生劇場お問い合わせ】 nissaytheatre.or.jp/contact/
そして、日生劇場を高いコストを払いながら残してくれている日本生命には心より敬意を表します。当時の経営者は1960年代に建てた時から100年残るようにと考えていたそうですが、その先見性にも感銘を受けました。ぜひ100年残して欲しい名建築です!!
今日、日比谷の日生劇場(村野藤吾設計、1963年竣工)の建築見学会に行きました。建物の素晴らしさは私が書くまでもありませんが、とても美しくて気持ちの良い空間でした。細部まで見ることで、このクオリティは高度成長期でないと実現できなかったことがよくわかりました。この見学会はお勧めです!!
北海道百年記念塔(設計:井口健・久米建築事務所、竣工:1970年)の解体準備工事がはじまったそうです。住民は「意見を聞かずに勝手に撤去するのは許せない」と反対しているそうです。神宮外苑や芹ヶ谷公園もそうですが、コロナを理由に自治体が十分に説明せず計画を進めることが増えているようです。
私がわからないのは、日本の企業も国も自治体も、表向きはさんざん「エコ」だの「SDGs」だの「脱炭素」だのと唱えているくせに、まったく反対の行動をとることです。本当は心にもそんなことは思っていないのかもしれません。
ちなみに建設予定地は国際版画美術館のとなりで、版画美術館も改修され、大谷石をあしらった列柱の空間や、湧水をつかった滝と池がつぶされてしまうとのことです。
前投稿の町田市立博物館の収蔵品を移すために、町田市は国際工芸美術館を建設するそうです。公園の500本もの木を切り払い開発し、崖地につくるので大工事となり坪単価400万円もかかるそうです。住民はもちろん反対しています。明治神宮外苑とおなじようなことが、ここでも起きているんですね。