昨日、新宿区議会を傍聴してきました。明治神宮外苑の樹木伐採を止める権限をもつ吉住健一新宿区長は、再開発計画や樹木伐採について見解を問われたのに対して、答弁を役人に任せて自身は一言も発しませんでした。責任逃れでしょうか。政治家ならしっかりと自分のビジョンを自分の言葉で語って下さい!
伐採樹木が3,000本などあまりにひどすぎるので、こうした活動は本当はしたくないのですが、私も仕事を休んでスタンディングにいきます!新宿区民としてこれは許せません!!!! twitter.com/JICRochelle/st…
まだ予断は許しませんが、住民の反対意見を聞いて京都府立植物園の計画を見直した京都府の西脇知事は一定の評価ができるでしょう。一方で、東京都の小池知事の動きが気になるところです。このまま住民の声を無視しつづけて良いのでしょうか?
【朗報!】京都植物園の再開発計画を見直すことを京都府が決定したそうです。商業施設の増設はごく一部にとどめるとのことです。 今、日本全国で公園や植物園などが再開発のターゲットにされています。全国で力を合わせて各地の計画を撤回させたいですね。 mainichi.jp/articles/20230…
まるで第二次世界大戦末期の日本を見ているようです。三井不動産の社員は良心の声に従って行動して下さい。今、あなたがたがやっている仕事は、本当に正しいことですか?自分の子どもや孫に向かって、胸をはれる仕事ですか?さもないと次のようにそしられるでしょう。  #三井不動産は無謀で無責任
先日、三井不動産と仕事をしている知人が「三井不動産の社員も、自分たちの再開発がおかしいことに気づいている。でも、彼らも自転車操業なので、おかしいと知りながらも再開発をやめることができない」と言ってました。自転車操業だからと言って、乱暴な再開発を進めて良い理由には絶対なりません。
パレスサイドビル(1966年)の屋上は公開されています。皇居を見渡せるとても気持ちの良い空間です。ここは今のように容積率割増を受けるために「しかたなくつくられた公開空地」ではありません。本当に人間が生活する環境を豊かにしたいと想ってつくられた空間です。それが伝わってきて心打たれます。
パレスサイドビルの入り口を入るとすぐに壁には数々の建築賞の銘板が飾ってあります。ホームページのトップ画面にも「近代建築の文化遺産」であることが書かれています。こうした歴史・文化のあるビルが、不動産的にも評価されるようになるといいなと思います。
東京・竹橋のパレスサイドビル(1966年、日建設計)。私はこの築55年を越えるビルの中で日々働いていますが、ビルとして全く問題なく使えています。新しいビルよりも味わいがあって好きです。「老朽化」の名のもとに近代建築を安易に壊すことに私が反対するのは、このビルの良さを知っているからです。
日本テレビ(日テレ)が千代田区の高級住宅街に超高層ビルを建てる計画が、地元のセレブ住民の反対にあい注目を集めています。この件で怖いと思うのが、日テレが不動産業に力を入れてきているということです。日テレは新秩父宮ラグビー場の建設グループにも名を連ねています。news.yahoo.co.jp/articles/1b8d7…
東京都美術館(1975年)にも、前川國男が樹木を切らないよう苦心した跡があります。それがこちらの通路。木を残すために道が曲がっていたり、通路の真ん中に木が残っていたりします。東京都もよく許したものです。都も昔は自然に対して思いやりがあったんですね。今の職員も見習って欲しいです。
陸奥新報の最近の記事で弘前市立博物館(前川國男、1976年)の展示室が小さめなのは「公園内の樹木を一本も切ることなく、公園内の環境に配慮した結果である」とありました。前川は樹木を残すことにこだわった建築家でした。1000本近くの樹木を伐採する外苑の再開発計画を聞いたら何と思うでしょうか?
明治神宮外苑の再開発で不思議なのが、新秩父宮ラグビー場の入札金額の違いです。他の2グループが357億円、226億円に対して、選ばれた鹿島建設、三井不動産などのグループは82億円とケタ違いの安さです。その謎のカギが下に書いてある「運営権対価」411億円ですが「運営権対価」って何でしょうか?
明治神宮外苑の再開発の最大の問題点は公園まちづくり制度を「悪用」している点です。秩父宮ラグビー場は「公園じゃない」という屁理屈をでっちあげ、もともと「公園」だったのを指定からはずして、超高層ビルを建てられるようにしています。でも、秩父宮ラグビー場ってどう考えたって公園ですよね。
さらに選ばれなかった別の提案にはTBSも名を連ねています。日本の大手メディアはどこも本業が厳しいので、こうした不動産開発で儲けようとしています。だから明治神宮外苑のような明らかに異様な計画に対しても、なかなか突っ込んだ報道ができないのでしょう。
神宮外苑再開発の問題について「なぜ日本の大手メディアはほとんど取り上げないの?」という疑問を今日ちらほら聞きました。それは日本の大手メディアもこの再開発に関わり、甘い汁を吸おうとしているからです。新秩父宮ラグビーの建設には読売新聞、日テレが選定事業社の中に名を連ねています。
神宮外苑再開発で思うのは、これだけ地域住民などから不安の声があがっているのに、三井不動産などの事業者は一度しか住民向け説明会を開いていません。それも計画が知れ渡っていない2019年にやった一度だけで、それ以後は開かれていません。私も関係する新宿区民ですが、これじゃ納得できません。
竣工当時の中野サンプラザを遠くから見た時の写真。三角の形はもちろんランドマークとしての意味もありました。さらば、愛しき中野の三角形。
それに対して跡地に新たに建つ高さ約250mの超高層ビル。「現中野サンプラザの三角形を活かしたトップデザイン」と謳われていますが、よくあるガラス張りのビルの外壁に三角のデザインがついただけで、機能的な意味はありません。欲しいのはただ床面積だけ。どんどん街から個性が失われていきます。
2023年7月で閉館し取り壊される「中野サンプラザ」(日建設計、1973年、高さ92m)。じつは横から見ると三角形の形しています。災害時に人が避難することを考え、上の階にいくほど床面積が小さくなっています。多くの人が利用する施設ほど下に配置されています。形にしっかりと意味があるんですね。
1月31日で閉館する東急百貨店本館(1967年、築55年)に行ってきました。前川國男の弟子の三上祐三さんが設計したBunkamura(1989年)のオーチャードホールは取り壊されず残るようですが、やはり寂しいです。跡地には商業施設、ホテル、賃貸住宅の入る165mの超高層ビルが建ちます。
こちらは新宿ダンジョンの中でも、かなりマニアックな「窯変タイルの洞窟」(←私が勝手に命名)です。この「洞窟」がどこにあるかわかる人は、かなりの新宿ダンジョン通に違いありません。一面タイル貼りの空間で、タイル好きにはぜひ訪れていただきたいスポットです。
3月25日で営業が終了する新宿西口のモザイク通り(坂倉建築研究所、1984年)で建築当時のモザイクタイルを発見しました!これが通りの名前の由来になったんですね。下の写真にある三角のタイルが昔は通りの床一面に貼られていました。見たかったなあ。
神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を入れ替えるのは試合を休むわけにはいかないため、という説明が再開発の事業社から住民にあったといいますが、これは大ウソです。私が関係者に聞いた話では、当初は秩父宮ラグビー場を現地で建替え、その代替施設として熊谷ラグビー場を使うとなっていたとのこと。
これはあまりにもラグビー選手やラグビーファンを馬鹿にしていませんか?一部の企業などの利益のために、公共スポーツ施設を改悪して良いのでしょうか?なぜ当初案から変更になったか、日本スポーツ振興センターや日本ラグビー協会は明らかにする必要があります。ジャーナリズムも追及すべきです。