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「重労働だ……」とつぶやいたら、後輩が「ジュードロウですか?」ときいてきたので、「ああ、おれはジュードロウだ……」と返した後、無言でジュードロウを続けました。
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テレビでチンチンを出すことが認められた社会
「続きましてお天気です。……あ、予報士の沢田さん、今日は出されているんですね」
「はい。出してみました。お天気ですが、フィリピンの海上に台風が発生しました。映像だと、ちょうど私のチンチンのあたりですね。今後の動きに注意が必要です」
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白黒はっきりしろとはいいますが、ホワイトタイガーとブラックタイガーを見比べてごらんなさい。虎と海老ですよ。はっきりするというレベルの話しではない。
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母さん、おれ、ネットビジネスのセミナー受講してみようと思うんだ。最初に100万かかるけど年収1億になれるんだって。会社勤めとか無理だけど、これなら大丈夫だと思う。100万ぐらいあるでしょ?頼むよ。1億稼げるんだし。……母さん?どうして泣いてるの??年収1億だよ??
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おれは今、あたたかい布団の中にいる。寒空の下にいる大富豪よりも幸せだ。大富豪が帰宅するまでは!おれのほうが幸せなのだ!!
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夜分にすんません。この前助けてもろた鶴です。あ、先に言うたらあかんのやった。何でもないです。とりあえず家に泊めてほしいんです。織物とかやりますよ。でも、部屋は覗かんといて下さいね。え?言ってる意味がわからない?警察呼ぶ?ちょっと待って下さい!聞いてください!鶴ですよ僕!あの時の!
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「生きててもおもんないなあ……西遊記の孫悟空みたいにわしのチン毛も分身せんかなあ」
公園のベンチに座る男はそう言ってパンツの中に手を突っ込み、陰毛を引きちぎるとフッと息を吹きかけた。
ちぢれた陰毛は男の分身に変わることなく冬の風に舞い、何処かへと消え去っていった。