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上司、健康診断で間違ってロボトミー手術施されねえかな
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「今のヤクザは小指詰めたりなんかしないですよ、いつの時代の話ですか 笑」と笑われたので、「そうなの?あんた、カタギやのに詳しいなあ」と感心しながら四本指でコーヒーカップを持ち上げると、彼は無言になってしまいました。
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「酢豚にパイナップルを嫌う人は多いけど、パイナップルの缶詰めに酢豚が入っているよりはマシだと思う」と後輩に話すと、「そうなると、缶詰め工場の職員が酢豚弁当を食いながら作業していた可能性が高いですね」と名探偵ぶりを発揮してきました。
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仕事したくねえなあ。いきなりテンガロンハットを被ったカウボーイが暴れ馬に乗って職場に乱入してきて、「さあ、乗れ!逃げるんだ!早く!」と私に手を差し伸べ、退勤させてくんねえかな。
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100万円欲しいな。しばらく履いてなかったジーパンのポケットに100万円入ってねえかな。「あ、思い出した!ラーメン食った帰りにおろした100万円だ!こんなところにあったのか!」とかなんねえかな〜
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「花粉は春の罪」と言ったら、女性職員に詩的ですねと褒められたので、職場にあるホワイトボードにでっかく「花粉は春の罪」と書いてみた。すぐに消された。
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ヤクザ「お前坊主やから看板の字ぐらい読めたやろ?」
一休「はい……だから、その、橋の端を渡らないというとんちで真ん中を……」
ヤクザ「ん?橋の端?アハハハ!なるほど!そらおもろい!よう考えたもんや!」
一休「ハハハ……」
ヤクザ「おい!ドスと指縛るタコ糸持ってこい!」
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マックに行くと二人組の女子高生が「ドラドー、アバルベオザパ?」「ギボ。ドルヘムスコーヌ」と会話していた。へえ、そんな風な考え方もあるかと聞き耳をたてていたら、片方の子が「ジャランバ!ジャランババランジャ!」と言い出したので、思わず食べていたゴワヌガを吹き出してしまった。
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“稲葉家之墓”と彫られた墓石の上にまたがり、両手を広げ、「やっぱりイナバだ!百人乗っても大丈夫!」と叫んでいる男がいたので、悪戯はよくない、大体あんたひとりじゃないかと指摘すると、急に真顔になり、「ちゃんと百人いるよ」と言われた。その瞬間、風が吹き、周囲の木々がざわめき立った。
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10年後ぐらいに往来で「ビットコイン!」と叫ぶと、地面に寝転んでいるおっちゃんたちがビクッと反応して、苦虫を噛み潰した顔になったりするのかな。
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公園を歩いていたら、小さな子供が私に向かって手をピストルの形にし、「バーンバーン!」と撃ってきたので、「どこの組のもんじゃあ!!」と叫びながらガニ股で向かっていったら、子供は泣き出し、親が現れてヒステリックに罵倒された。
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これってパパのアカウントなんでしょ?どうして本名と関係ない変な名前をつけてるの?このアイコンは何?ちっともパパと似てないよ?どうして毎日「チンポ」ばかり言ってるの?ぼくには下品な言葉使うなと怒るのに。おうちのパパと全然ちがうよ……ねえ、どっちが本当のパパなの?
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シリアルキラーIKKO、血まみれの部屋で殺害した男性のイチモツを切断して頭に乗せ、「ちょんまげ〜」と嬉しそうに人差し指を振っている。
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ねえ、あなた……あの子、こんな夜中まで起きてるのよ。何してると思う?SNSを開いて、見ず知らずのアカウントが投稿した「チンポ」という一言にいいねを押したりしてるの。何がいいねよ。全然よくないわよ。一体将来どうする気なのよ……。
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面接
「一度もチンポとつぶやいたことがないとあるが?」
「はい!個人メディアでそのような言葉を使うことは非常識だと考えております!」
「なるほど。では、このアカウントを見てどう思う?」
「これは……毎分チンポとつぶやいていますね!最低です!」
「これね、私のアカウントなんだ」
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車内にキチガイが乗り込んできたのですが、満面の笑みで「世界は美しい。動物はかわいい。ホットレモンはあったかい」と小声で繰り返しているだけだったので、周囲に迷惑はかけてないし、こんないいキチガイもいるんだなと思いました。彼が飲んでいるのはファンタでした。
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上司の頭部を手動のカキ氷機にセットして、ハンドルをぐるぐる回したら大量の500円玉になって出てきたりしねえかな
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左手で自販機をがっしりと抱き、右手の中指を釣り銭口に激しく出し入れしながら、
「どや?ええか?ええんやろ?上の段は“つめた〜い”でも、下の段は“あったか〜い”になっとるやないか」
と興奮した様子で独り言を喋っているおじさんの背後から二人組のお巡りさんが近付いてきました。
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陰鬱な顔をしていた後輩に片栗粉の入った小袋を手渡し、
「これを君に分けてやろう。闇ルートで手に入れたインフルエンザウイルスだ。使い方は君に任せるよ……」
と耳元で囁くと、しばらくしてから狂ったような笑い声をあげ、片栗粉を振りまきはじめました。