@ぷりめ(@prime46502218)さんの人気ツイート(新しい順)

151
連合赤軍のあさま山荘事件も、戦前の5.15事件も、グループを作った(作る能力のある)ひとが逮捕や戦死で突然いなくなっちゃって、グループ内の実権を「古参で創立者と親しかった」「合流前からの子分がいた」「声がでかかった」とかそんれだけの人が握っちゃってから無茶苦茶になった。興味深い。
152
むかし、「大正時代の小作人」と「中世の農奴」の違いを理解していない歴史ファンと話しました。すごかった。 当時の小作人は農地財産がないだけで移動の自由も結婚の自由もある、時代が下れば選挙権もある。農奴はたいていどれもない。その前提が共有されてないのでBotと話しているみたいだった。
153
『紅の豚』の「ポルコの飛行艇を修理する場面」と「完成の頃フェラーリンと会った直後」。後ろのポスターに注目。 どうもこの国、ほんの数週間か数か月で政治情勢がむっちゃくちゃ緊迫化しているらしいのです。何の説明もなく! ジブリは本当油断ならない。自分では十分示唆したつもりですよ宮崎駿。
154
鬼殺隊みたいな「探して討つ」活動を全国規模で行える組織は、戦前日本ではたぶん憲兵隊しかいないので(警察は県をまたいだ捜査が難しいうえ内務官僚や大臣による私物化が激しい)、無残さまとの戦いが長引いてたら「憲兵隊鬼殺課」「特高警察人鬼分離課」等のボンクラが大好きな組織ができてたかも。
155
鬼滅の刃とゴールデンカムイとハイカラさんが通るって10年くらいしか離れてないんですね。 ・金カム:1906、7年?(日露戦争の1、2年後) ・鬼滅:1912~15年?(慶応年間1865~68年の47年後) ・ハイカラさん:1918年前後?(伊集院が従軍するシベリア出兵が1918~22年)
156
「中曽根の合同葬が北朝鮮やソ連書記長に似てる」理由が「無宗教で葬儀やろうと思ったら祭壇が作れないので、デカい遺影と花で空間を埋めるしかないため自然と似る」だったのホントすき。
157
いずれにせよ、エボシさまが作中であまり立場が強くなかったのは、女とか海賊に売られたとか自然破壊とかあまり関係なく、 「スポンサーのさらに上部団体に迷惑をかけてしまい、本編中のエボシとタタラ場は切られるかどうかのぎりぎりだから」 だと私は思っています。そう考えるとすっきり説明できる。
158
だとするとジコ坊の「アサノか、大侍だな」は強烈な当てこすりです。「われどうおさめる気かいのう、このケンカ」と。完全にエボシの力を超えた話になってしまった。 エボシが子分たちを囮に使い捨てるのを黙認し、タタラ場を危険にさらしてでもシシ神退治を続行したのはケツに火がついてるからです。
159
エボシさまの立場があまり強くない理由がもうお判りでしょう。今回のわやくちゃな抗争、新興勢力タタラ場組が火種だからです。製鉄で農民と揉め、アサノ組が師匠連の上部団体に抗議して話が大きくなり、ナゴを仕留めそこない、多分西国から東北までタタリ神の被害続出で、猪達が復讐に上洛する構え。
160
そこで師匠連組の舎弟ジコ坊が調停役面で子分引き連れ、猪組排除、シシ神をハジく、操縦し辛いタタラ場組とアサノ組をぶつけ合い勢力を削ぐ、を同時にやろうと絵図を描いた。しかし客分アシタカが計算外に強く、いずれも中途半端に。神は死に抗争の火種が残る。 もののけ姫はこういう話でもあります。
161
朝廷・幕府・師匠連が上の方で揉めているあたりで、ナゴをハジいた余波で所払いになった元エミシ組若頭アシタカが来た。同時期にエボシ組と山犬組、続いてアサノ組との本格抗争が始まります。さらに盃を交わしたナゴをトられた猪組のゴッドファーザー乙事主組長が兵隊連れて乗り込んできた。
162
有力農民や地侍ヤクザたちがウチのシマの川を汚された、はげ山が、と上へ上へと泣きつき、ついに朝廷組の二次団体「幕府組」の舎弟「アサノ組」組長が「わしらもせめて鉄の分け前なりと貰わんとやっとれんですけえ」と幕府組、ひいては師匠連組の上部団体・朝廷組組長(天子)に談じ込んだのです。
163
本編の少し前、朝廷組の二次団体「師匠連組」が倭寇マフィアあがりのエボシのケツモチになり、鉄砲玉を貸し与え、猪組ナゴの守組長をハジいてシマを奪い取り「タタラ場組」を築きました。しかし製鉄は燃料のためハゲ山を作り川も汚します。地元の山犬組は怒る。地元農民もたまったもんじゃない。
164
武士や公家の争いはやくざの行動原理で考えるのが現代日本人には一番わかりやすいので、この先ヤクザ映画の用語を使って説明します。
165
「エボシさまの立場が妙に弱いのが気にかかる」という方がいました。想像ですがタタラ場は元々、朝廷か名目上その傘下の寺社のひも付きです。エボシが森の大猪ナゴのカミを退治するとき、ジコ坊の上役から貸し与えられた「石火矢衆」40名。彼ら格好からして「犬神人」、寺社の身分低い鉄砲玉です。
166
まわりが航空冒険小説をしている中ひとりだけポリティカルサスペンスをしていたムスカ、まわりが大長編ドラえもんをしている中ひとりだけ軍事テクノスリラーをしていたドラコルル長官みたいです。すき。
167
そう考えると、黒メガネたちをあっさり見捨てたのも説明できる。彼らは特務機関員であり、政府から「ムスカのラピュタ探索を手伝え」と命令されて従っている。おそらくはムスカの監視役もかねて。制御室に入れたら反乱起こされる。「王族しか入れない」と言うのは噓です。パズーが入れている。
168
シータを制御室に連れて行ったのも「二人の子供をつくり帝国復興するぞ!」という気もあったでしょうが、何よりまず ・真の王族が制御に必要だった時のため ・シータが軍に捕まり対ムスカ用の人質にされたら困る ・ラピュタ制御権をムスカ側で独占したい(政府がシータに目をつけると困る) からでは。
169
ムスカが生き残るためにはラピュタを見つけ、手柄を独占したい将軍の先手を取り、政府の追及をかわさねばならない。 最適解のひとつは「ラピュタを発見した直後に中央制御室を占拠、城の力で将軍と部下を抹殺した後、ラピュタの力を背景に政府と交渉する」つまり本編です。 やり手なのです、ムスカ。
170
「きみらはラピュタ王の前にいるのだよ」→将軍抹殺ゴリアテ撃墜時のムスカ、イケイケで考えなしに見えますが実は計算してます。 ムスカの強みは知識と軍にも伏せた情報だけで、ラピュタ発見後は用済みです。実はシータと立場はそう変わらない。小説版ではモウロ将軍は発見後ムスカを始末する気でした
171
ローマ帝国の奴隷は対外的に「〇〇シウスさまにお仕えする××です」と名乗ったのですが、主人が偉いと奴隷の面目も上がったらしく、なぜだろう、どのみち奴隷なのにと思ってたんですが、プロフに「外資勤務」「官公庁に勤めてます」「〇〇新聞記者」と書くのと同じだとしたら人類に普遍的な感覚なのか。
172
「ミスト」映画版のラストは「蠅の王」なのだと今更気づきました。あまりにも唐突に秩序が戻ってきて、極限状態であるいは正当化されたやもしれぬあらゆる行為が、単なる判断ミスや愚かさや刑事罰の対象になってしまった。善悪の基準がいきなり変わるのです。革命が起きた国みたいに。
173
ヨーロッパ車が日本の気候に全然合わない話を聞くと防衛省の自衛隊装備国産化への執着に対する非難を思い出します。「無理な要求を出し国産新規開発以外の選択肢を潰している」「海外品ライセンス生産で」 「高温多湿から寒冷地まで対応できて基本山道仕様の主力戦車」なんて日本以外作らないという。
174
ルトワックの『クーデター入門』は反乱テクニックのハウツー本なので、例えば政党の項でも保守か革新かではなく機能別に分類し「マシーン政党の場合は大衆を動員できないので無視してよし」「反体制政党は規律厳格なので政策決定者数名を逮捕すれば動けない」など人生を豊かにする情報を教えてくれる。
175
「ちゃらんぽらんで、仕事に波があって収入が上下し、収入がなければ質屋に行くか片手間仕事を紹介してもらい、仲間内のルール以外よく知らないのでその都度年長者に教えてもらって覚え、行動の予測が立てづらい」枝雀師匠の落語に出てくる様な人が、祖父母や曾祖父母時代の「普通の人」だと思います。