ビキニ環礁に眠る、アメリカの空母「サラトガ」の甲板の艦首に当たる部分。中央部は残念ながら陥没してしまっている。サラトガは終戦後、アメリカ軍の核実験の標的艦となり、現在の場所に眠ることになった。2018年撮影。
先日、1943年に主砲火薬庫から爆発を起こして沈没したとされる戦艦陸奥を潜った。潮流が激しくなる場所で気軽に行ける場所ではない。船体の多くはサルベージされているが、主砲や測距儀など多くの遺物が残る。水深は40m、この時は透視度2〜3m、水底は真っ暗で何も見えない。水温16度。写真は副砲など。
ソロモン諸島・ツラギ島に眠る九七式飛行艇を潜る。元々ツラギには水上機基地があった為にこの島のまわりにはいくつかの九七式飛行艇が眠っているようだ。現地では連合国側のコードネーム「Mavis」と呼ばれており、一つ一つにナンバーが付けられている。片翼が折れてしまっているこの機体はMavis1。
【写真展開催のお知らせ】 靖國神社 遊就館 特別企画 戸村裕行 水中写真展 『群青の追憶』 〜海底に眠る大東亜戦争の戦争遺産を追う〜 会場: 靖國神社 遊就館内 特設展示場 会期: 2018年6月15日(金) 〜9月30日(日) [年中無休] 時間: 午前9時~午後4時30分 皆さんのご来場お待ちしています!
2020年3月に大和ミュージアムで開催を予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から臨時休館となり、展示の準備までしたもののやむを得ず開催中止となった写真展「群青の追憶」が2022年6月11日(土)~7月3日(日)の期間で呉に帰ってきます!お近くの皆さんぜひご来場ください🙏
クワジェリン環礁(Kwajalein Atoll)に眠るドイツの重巡洋艦プリンツ・オイゲン(Prinz Eugen)。戦後、アメリカ軍に接収され、ビキニ環礁で核実験の標的艦となったものの沈まずにこの地まで曳航され放棄された。船体は逆さまの状態で、船内を探索したところ、椅子や机が転がっていた。2018年撮影。
日本からグアム経由ですぐ、ミクロネシア連邦チューク州(Chuuk Lagoon / Truk Lagoon)の水深16mに眠る彩雲(MYRT) ダイビングのライセンスを持っていれば誰でも見に行ける飛行機。このエリアには多くの日本の沈船や飛行機があるので、オープンウォーターの次のアドバンスまで持っているのが理想😇
ミクロネシア・チューク州、水深約18mに眠る一式陸上攻撃機(一式陸攻)を潜る。現地では連合国側のコードネームである「ベティー」と呼ばれている。塗装は剥げているが、ジュラルミン製の機体は錆びることなく未だに金色に輝く。水深も比較的浅いので見やすい航空機の一つだ。写真は少し前のもの。
写真展『群青の追憶』第二弾❗️次の会場は神奈川県横須賀市。記念艦『三笠』さんで展示をします。また、前回、遊就館で頒布させて頂き、完売となった『図録』も再販させて頂きます。こちらも宜しければお求めください。 11/18にはトークイベントもあります😇 長門や陸奥に逢いに来てくださいね⚓︎
クワジェリン環礁(Kwajalein Atoll)に眠るドイツの重巡洋艦プリンツ・オイゲン(Prinz Eugen)のスクリュー。戦後、アメリカ軍に接収され、ビキニ環礁で核実験の標的艦となったものの沈まずにこの地まで曳航され放棄された。船体は逆さまの状態で、スクリューは海面に露出していた。2018年撮影。
ビキニ環礁に眠る日本の軽巡洋艦「酒匂」の艦橋部。戦後、復員輸送などに従事したが、やがて戦艦長門と共にアメリカ軍に接収され、核実験の標的艦としてこの地に眠る。水深は55m。先日の酒匂のリプで艦橋の話が出ていたが、2018年時点では崩れており、ほとんどが白砂に埋まってしまった状態であった。
チューク(トラック諸島)の水深約36mに眠る睦月型駆逐艦「文月」を潜る。甲板を探索するダイバー。レック(沈船)ダイバーの習性は、穴があるとつい覗いてしまう(笑)世界各地のWWⅡ時代のダイビングで潜れる日本の沈船は民間徴用船が大多数。当然の事ではあるが戦闘艦となると雰囲気は異なる。
【お知らせ💡】靖國神社「遊就館」で2度目となる「群青の追憶」写真展を9/16から開催させていただきます。前回の展示から数点足された内容となり、既にご来場いただいた方、図録や写真集をご覧になった方には目新しさは少ないですが、50枚以上のパネルで紹介する海底の戦争遺産。是非お越しください🙏
\写真集「蒼海の碑銘」/ 未掲載写真から #戦艦長門 マーシャル諸島・ビキニ環礁 水深50m 日本を代表する戦艦「長門」の艦首。船体は逆さまになってしまっている為にこのような形となる。潜るにはテクニカルダイビングのスキルが必要。クラウドファンディングのお礼本の表紙に使われた一枚。
ソロモン諸島(ガダルカナル島)ホニアラに眠る『伊号第一潜水艦』を潜る。座礁し沈没後、破棄された為に全体的に水深は深くはない。艦首側は引き上げられたとの事で、過去の形を見つける事は難しいが、艦尾側へと水深を落とすにつれ、輪郭がハッキリとわかる。裂けている部分より中に入る事も可能だ。
パラオに眠る零式艦上戦闘機二一型を撮る。水面からもわかるこの機体は専門家によるとスピナーが初期より長い後期型で三菱での生産終了後に中島でライセンス生産されたものだろうとのこと。波の影響も多く、経年劣化が著しいが、この水深で未だこれだけ残っている事に驚くばかりである。2015年撮影
チューク(トラック諸島)の水深約36mに眠る睦月型駆逐艦「文月」を潜る。写真は船尾。一般的にダイビングが出来る世界各地に眠るWWⅡ時代の日本船は民間徴用船が多いのだが、”駆逐艦”という括りでアプローチしやすいのはこの文月だろう。季節によって波が高くなり行き難くなるので注意が必要。
フィリピン・ブスアンガ島コロンの街よりボートで1時間ほど。水深約36mに眠る水上機母艦・秋津洲(Akitsushima)内部に潜入した。秋津洲は左舷を下にして横たわっている。写真は船尾、クレーンがある付近の真下の内部の様子😌分かりにくいかもしれないが通常、左の壁が船底となる。
チューク(トラック諸島)水深60mに眠る駆逐艦「追風」チュークの艦船の中で深い部類に入り、レジャーにおける最大水深40mをこえている為に潜る為にはテクニカルダイビングの技術を要する。一昨日連絡があり、追風の主砲が折れてしまったとのこと。70余年という月日は着実に、船体を蝕み続けている。
そうそう。連載中の月刊「丸」今月号では給糧艦「伊良湖」の現在を特集。正直、模型とかを参考に潜る事とかもあるのですが、船尾右舷側から撮影したこういった形状などは「最終時」として残るものにもない部分だったり。ご興味ある方はぜひ(^人^) kojinsha.co.jp/maru/
そうそう、10月にパラオで海底の正体不明機を撮影したところ、零戦五二甲型(A6M5a) でした。甲型は各地で復元されていますが、様々な機体を流用したもので、完全なオリジナルはなく大変貴重だそうです。詳細は月刊丸1月号に掲載。お好きな方もいると思うので是非、拡散お願いします。
フィリピン・ブスアンガ島コロンに眠る水上機母艦・秋津洲(Akitsushima)を潜る。左舷を下にして横たわる秋津洲の船尾。場所が湾内の為に流れは穏やかだが透視度は期待できず、クレーンが全て写るカットを撮りたいが難しい。ダイビングのアドバンスまで持っていれば誰でも潜る事は可能だ。
チューク(トラック諸島)に眠る特設潜水母艦「平安丸」内部で見つけた「カレンダー」平安丸は横浜に係留されている氷川丸の姉妹船で、中の作りがほぼ同じなので比較すると色々知ることができる。焼け焦げたカレンダーだが、よく見ると25日に「大正天皇祭」とあり、歴史を感じさせる。2018年撮影。
ビキニ環礁に眠る、アメリカの空母、サラトガの内部を探索する。サラトガは終戦後、アメリカ軍の核実験の標的艦となり、現在の場所に眠ることになった。写真は空母内にある「歯医者」その器具は今とあまり変わらない事に驚く。水中の狭い空間での撮影は困難を極める。2018年撮影。
パプアニューギニア・ラバウルの水深28mに眠る零式観測機。現地では連合国のコードネームである「Pete」や「Pete Biplane」と呼ばれている。ここまで綺麗に残っている複葉機を他で見ることはないのではないだろうか。少々わかりにくいが主翼の下から伸びているのは「フロート」であり、水上機である。