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今朝のCozy Upでも言ったが、大臣の言うとおりで、気球への対領空侵犯措置で武器が使えないというのは間違い。
昨日某局の取材でもそう話したが、番組のトーンと違うということで採用されないことになった。
nikkei.com/article/DGXZQO…
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補足。この点については、「我が国の領空に許可なく侵入する外国の気球については、一般論として申し上げれば、国民の生命及び財産を守るために必要と認める場合には、所要の措置をとることができます」という浜田大臣の発言に尽きます。
mod.go.jp/j/press/kisha/…
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おもしろいな。気球が放出されたのは海南島。米本土まで飛んでいったのは計画外の偶然。しかしマルムストロム上空にとどまったのは偶然の機会を生かそうとした意図的な行動だったと。
U.S. tracked China spy balloon from launch on Hainan Island along unusual path
washingtonpost.com/national-secur…
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今日アメリカから出てきた2つの情報は、米側が事態収拾に向かい始めていることを示唆しているように見える。ただし中国も拳を振り上げているし、今後の活動との絡みもあるから、EP-3のように収まるかどうかはまだわからない。
ただ、米中の間には何度も危機はあり、その経験があることは確か。
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日経BPさんに「『戦術』と『戦略』を理解するための本」について取材していただきました。
やはり軍事的な戦術になると英書が多くなってしまうのですが、ビジネスとの関連性を中心にお話ししています。『現代戦略論』にも書きましたが、経営戦略論にも関心はあるので。続編ではスポーツも語るかも? twitter.com/nikkeipub/stat…
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ロシア継戦能力「まだある」 核使用、プーチン氏次第―防衛研・高橋杉雄氏インタビュー:時事ドットコム jiji.com/jc/article?k=2… @jijicomより
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バイデンのキーウ訪問について
・クリミア併合後、当時副大統領だったバイデンは何度か訪問しており、ウクライナ問題には個人的なコミットメントも強い。
・ミュンヘン安全保障会談で各国閣僚がヨーロッパに集まった直後、また東欧各国首脳との会談やG7リモート首脳会談を控えているタイミング。
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この政権は外交日程の組み方がうまい(就任直後のアジア外交が例)が、今回もその特長が出た
・問題のATACMSや戦闘機、あるいは機甲部隊の訓練日程について、何らかの進展があるのではないかと推測するが、これは日が経てば明らかになること。
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・ロシアの直接的な行動には変化はないだろうが、王毅の訪問に合わせて、中露の連帯の強さをアピールしようとするか。
・この点で中国を補助線としてみたとき、中国に対し、ロシアへの武器移転をやめるよう促したことがどう影響するか。中国側はこれが対米カードになり得ると認識したはず。
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このタイミングで新START履行停止とは意表を突かれました。今の段階での評価はこのあと10時からのワールドビジネスサテライトで話します。 twitter.com/akomaki/status…
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新START履行停止宣言について。WBSで話したことに補足。
・コロナを理由に中断していた現地査察の再開をロシアはこれまで拒否し続けていた。そのため条約違反の状態が続いていた。
・今日の履行停止宣言はその現状を正当化するもの。このことが直ちに核軍拡につながるとは限らない。
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・しかし現地査察はSTARTⅠ以降の核軍備管理条約の背骨。現地査察を行えることが、米国で新START後継条約に懐疑的な論者も、現地査察の重要性は強調。
・特に、新STARTは「保有弾頭数」ではなく、「配備弾頭数」の上限を決めているものなので、現地査察がなければ条約としての意味がなくなる。
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・なお、プーチン演説では直前に戦略爆撃機基地への査察を批判。つまりウクライナを空爆している戦略爆撃機基地への査察を拒否したいという理解は可能。
・無条約になって困るのはアメリカではなくロシア。例えばアメリカは、予備弾筒のアップロードを行えば数ヶ月で配備弾頭数を2300程度に増やせる。
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・しかし、核軍縮に反するような措置をバイデン政権は取れないとロシアは見切っているのだろう。本気で条約を救いたいなら、米国は期限を区切って「アップロードを行う」と宣言するといった圧力をかけるべきだが、多分やらないだろう。それはNPRで決めた「核兵器の役割低減」に反するから。
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ここに来てNPR1994で「リード」(核軍縮の先導)と「ヘッジ」(軍縮が進まない状況への用心)を並べたことの意味が沁みる。「リード」だけではダメなんだ。あえて言おう。「願望」を「リアリティ」より優先させた人々の罪は重い。
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・あと気になるのは核実験。未臨界核実験をこれまでロシアがやってきているのは公然の秘密だが。
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リアリズムとロシアのウクライナ侵攻について私見。国際安全保障学会でのシンポジウムで問題提起したように、NATO拡大がロシアの脅威感を高め、この戦争に至ったとする「リアリズムに基づくとされる言説」には1つ抜けている点がある。
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構造的リアリズム的によれば、パワーに対抗する選択肢は「バランシング」だけではない。強いパワーにすり寄っていく「バンドワゴン」もある。NATO拡大に対するロシアの選択肢としても「バンドワゴン」は存在した。つまりNATOにすり寄っていく選択だ。実際そうした時期もあった。
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リアリズムとして一貫した説明をするためには「なぜバンドワゴンを選択しなかったか」をリアリズムの論理で説明できなければならない。考えられる説明は、「露は欧米とは違う」ので「バランシング」を選んだということだろう。これはパワーでなくアイデンティティに基づく説明となる。
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もちろんウェントのアナーキー論文で論じられているように、コンストラクティビズムはリアリズムを包含しうる。しかし包含されてしまったらそれはもはやコンストラクティビズムであり、リアリズムではない。
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しかし待ってほしい。本来リアリズムの論理にアイデンティティは含まれない。ここでコンストラクティビズム的にアイデンティティを説明に取り入れるなら、それはラカトシュの言う「アドホック性」であり、この時点で説明はリアリズムに基づくものにならなくなってしまう。
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もう一つの可能な説明仮説は、学会でパネリストから提起されたように、「中国にバンドワゴン」して欧米に「バランシング」することを選んだというもの。これならばリアリズムの論理で説明できる。しかし、そうだとすれば、ロシアの行動を決めたのは「NATO拡大」ではなく、「中国の台頭」になる。
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いずれにしても時系列的な検証も必要になるが。
以上の点から、私は「NATO拡大がこの戦争の原因」とする一部「リアリスト」の仮説は棄却している。これは善悪論ではない。リアリズムに内在するロジックだけではその因果関係を説明できないからだ。
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冷戦終結からいままで、ロシアには無数の選択肢があった。その中からいまの道を選んできたのはプーチンであり、決してパワーの分布構造にただ導かれたわけではないのだ。(午後また続き書きます)
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そしてベラルーシにも、ウクライナにも、「旧ソ連の一部」であることを求めた。ベラルーシはそれを受け入れたが、ウクライナは様々な揺らぎの後、2014年以降に「ヨーロッパの一部」になることを選んだ。その結果がこの戦争なのだろう。