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この戦争について、私が考えていることを書きました。クラウゼヴィッツ的な戦争観に基づくいまの私の理解です。
有料記事で恐縮ですが。
fsight.jp/articles/-/487…
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スタジオで解説に使う戦況図、幹線道路入れて欲しいんだよな。そうするとミコライフ攻防戦の意味が分かりやすいと思うのだけれど。
いつもお願いするのを忘れてしまう。
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やはりイスラエルもそうだったか。占領地域が日々拡大している状況で軍を引かせるような仲裁をロシアが受け入れるはずがない。それなら最初から戦争になっていない。ロシアの条件を下げさせるためには、戦場でのウクライナの軍事的勝利が必要。 twitter.com/SugioNIDS/stat…
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今回、軍事用語が普通の人には全く違うイメージで理解されてしまうことを知った。「市街戦」とか「砲撃」が代表的。「原発を砲撃」と聞いたときは、152mm榴弾砲かと思い、ひるおびではそのイメージでコメントしてしまった。
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歴史的な事例として真っ先に思い付くのは南北戦争でのシャーマンの「海への進軍」。
南北戦争の知識がないと例えが例えとして機能しないので滅多に言わないが。
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このあたりをより分かりやすく、今は「ウクライナの社会、経済、市民生活の破壊」が目的と言うようにしている。民間人は「巻添え」にされているのではなく「ターゲット」そのものなのだと。
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勝ってるうちに止めておけば、と後悔したであろう国は山ほどあるが。かくのごとく勝っている戦争を止めるのは難しいんだ。
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プーチンを止められるのは誰か、とここ数日で何回か聞かれたが、勝ってる(占領地域を拡大してる)戦争を止められるわけがない。止められるとすればプーチン自身しかいない、と答えているのだが。
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使われたかわからないが、中国の仲裁の可能性について今日話したこと。
いまロシアが占領地域を拡大している以上、誰が仲裁しようが条件を下ろすことはあり得ない。それができるなら戦争になってない。仲裁で解決するならウクライナに圧力をかけてロシアの要求を受け入れさせる形になってしまう。
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それにしてもウクライナ軍の動向に関する具体的な情報がほとんど出てこない。出てくるのはロシア軍の情報だけ。民間衛星の情報も出てこない。ロシアを益しないためだろうが、徹底している。
希望的観測かもしれないが、この情報の偏りは気になる。
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核共有について変な言説を見かけたので念のため。核共有に基づく核攻撃は自国領内に限定されない。
また、繰り返しになるが、いまある核共有はNATO独自のコンテクストで形成されたもので普遍的なものではない。
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とにかく、ロシア軍の士気が落ちてるとか準備不足が露呈しているという情報と、日々占領地域が拡大してるという現実が整合していない。だとすれば前者を話し半分で聞くべきだと私は思う。
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ロシアが航空優勢を取れていないという話で疑問。ならなぜ例のウクライナ北部の車列はウクライナの空爆受けてないんだ?場所まではっきりしてるのに。地上での行動をウクライナ空軍に阻止されてないなら航空優勢取れているのと実質的には同じだ。
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(追加2)ネガティブな印象を持つ人が多いみたいなので、1つメリットを。
条件付きながら核弾頭投下の共同作戦やるということは、当該弾頭が使用される作戦計画が米国と同盟国とで共有されるということ。作戦レベルではあるが、このメリットはプライスレス。
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(追加)昨日の岸田首相の答弁「政府として議論することは考えていない」という答弁は、実によく考えられしている答弁だ。全文読むと対象をNATOモデルの核共有に限定していることがよくわかる。NATOモデルは別に理想型ではないので、他の形を議論すればよいのだ。
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NATOの核共有は、冷戦期にさまざまなな試行錯誤を経てたどり着いたもの。理想型ではないし、唯一のモデルでもない。
核弾頭を物理的に置かなくとも、拡大抑止や安心供与の強化の仕方も考えられる。それを「日米同盟の核共有」と呼べばよい。いずれにしても正確な知識に基づく議論が不可欠。
(以上)
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核共有の矢印は、敵ではなく同盟国を向いている。NATOで同盟国を安心させるために、さまざまな試行錯誤を経てたどり着いたもの。なので、国民が「核共有がないと夜も眠れない」と考えるならば一定の意味がある。しかしそれは正確な知識をもとに議論を深めての結論であってほしい。
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この業界で有名な「ヒーリーの定理」というものがある。これは「ロシア人を抑止するには5%の信頼性で十分だが、ヨーロッパ人を安心させるためには95%の信頼性が必要」というものだ。つまり、拡大抑止において、敵に向く矢印と同盟国に向く矢印とでは求められるものが違うということ。
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つまり核共有は、単独使用権も拒否権もない状態で、実際に必要なときにはたぶん使われない核弾頭を自国領土におくということ。ではなぜヨーロッパには核共有している国が5つもあるのか。
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以上の理由から、実際に核を使用しなければならない状況になればアメリカはICBMかSLBMを使うだろう。世界のどこにでも30分程度で着弾するし、迎撃の心配もほとんどないからだ。
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また、核共有で用いられる前方配備核弾頭が実際に使われる可能性は低い。まず航空機搭載なので運搬に時間がかかる。また相手の迎撃網を突破しなければならない。
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言ってみれば、銃のトリガーに二人で一緒に手をかけている状態。しかし下にあるのはアメリカの指で、上から自分だけ力を入れてもトリガーは引けない。いわば「シェアドトリガー」という方が実態に近い。大きな意味は、トリガーを一緒に引くことで、核兵器の使用の責任を分かち合うこと。
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しかし、「同盟国の首脳」が核使用を望んでも、「米大統領」が核使用を拒んだ場合、核攻撃は行われない。その意味で、「デュアルキー」という言い方はミスリーディング。同盟国はキーを持っていない。
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一方、「米大統領」が核使用を決断し、「同盟国首脳」が核使用を望まなかった場合、米国は同盟国の機体ではなく、米国の機体を使って核攻撃を行う。つまり同盟国側には単独での使用権も拒否権もない。
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核共有において、実際には意思決定への同盟国の関与は形式的なもの。「米大統領」と「同盟国の首脳」が核使用で合意したときに、上述したような形で核弾頭が使用される。