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4/17出演番組。
サンデーモーニング
公式動画見つけられず。
サンデーステーション
twitter.com/hst_tvasahi/st…
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フェイクニュースによる攻撃を受けていることに気づきました。
本人が発言していないことを言ったという風評を撒き散らし、その人の信頼性を下げようとするのが情報工作の常套手段ですが、どうもそのターゲットになっているようです。自衛のために固定ツイを変更し、出演予定をぶら下げます。
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今日のサンデーステーション、なんと諸兵科連合の説明をします。現代陸戦の基礎知識ですが、分かりやすさ優先で話すので、詳しい人もお手柔らかに願います。
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館内じゃない、艦内だ。
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とある国の駆逐艦が東京に来たとき、仕事で見に行ったことがある。驚いたのは館内の可燃物の多さ。日米の艦艇ではあり得ない内装だった。
痛い目に遭わないとわからないことってあるんだなと。
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化学兵器禁止条約は非常に厳密で、症状ではなく化学式で化学兵器が定義されている。
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もし予測が当たりまくるという人がいたら、そもそも反証可能性がある形で発言していないと思った方がいい。
将来予測で重要なのは前提条件をはっきりさせること。そうすれば、予測が外れたときの修正もロジカルにできる。問題は適切な前提条件を選び出すことで、予測そのものじゃない。
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また、特に戦争の場合は、ルトワックのいう逆説性の論理も当てはまる。戦争が起こると予測し、準備していれば戦争が実際に起こる可能性は下がる。逆に戦争が起こらないと予測し、無防備でいれば逆に戦争が起こる可能性は高まる。
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ではどうやって未来の分析をするのか。そこで使われるのがシナリオ研究。それなりにもっともらしく、かつ「こうなったら困る」シナリオをいくつか作り、対応を考えていく。よく誤解されるが、シナリオは未来予測ではない。未来の不確実性をストーリー化して議論しやすくするツールにすぎない。
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完全情報でないのは研究者だろうがOSINTだろうが情報機関だろうが同じこと。そうなるとトレンドを読むことはできてもイベントの予測はできない。例えてみれば、野球でもサッカーでも、1シーズンを通しての順位を予想する方が、個別の試合の勝敗を予想するより簡単だというようなものだ。
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予測云々について。自分的には違和感がある。まあ、世界に向き合う態度が違うというだけのことだろうけれど。
安全保障研究において、予測が外れるのはいつものことだ。冷戦の終結も、北朝鮮が崩壊しなかったことも、米中の軍事力拮抗も予測できてない。
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そもそもトレンドならともかく、個別のイベントの予測はまずできない。当たったとしても偶然だ。理由はすべての情報が手に入るわけではないから。フィアロンのいう通り、完全情報が実現し、で約束遵守の問題がなければ戦争は起こらないだろうが、そもそも完全情報が現実世界では実現しない。
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マウリポリが完全陥落した場合、そこから北上するロシア軍とスラビャンスクから南下するロシア軍(陥落した場合)の2手から、ドネツク北部で踏ん張っているウクライナ軍は完全に包囲される。ここでウクライナ軍をロシア軍が殲滅できた場合、ロシア側はの選択肢はものすごく広くなる。
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今日のミヤネ屋では、ウクライナ反撃オプションの話をするはずが、東部の戦況を聞かれたのでハルキウから南下するロシア軍がスラビャンスクを突破した場合、ドネツク方面のウクライナ軍が包囲される可能性を話しているうちに反撃の話をしそこなってしまった。
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ハルキウ案は、ハルキウを解放し、イジュームからスラビャンスクに進撃しているロシア軍の兵站を脅かすことができるが、ウクライナ側の兵站への負担も大きい。
そう考えるとやるならヘルソンかな。もちろん反攻せずにロシアの第二次攻勢に備えるオプションもある。
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相変わらずウクライナ軍の状態がわからないが、内線の利を生かした反攻の機会であるように思える。ミコライウからヘルソンを狙うか、ハルキウ包囲を破りに行くか。ヘルソン案は兵站への負担が小さく、成功すればクリミア半島を狙う位置まで進出できるのでロシア軍の行動を難しくすることができる。
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ロシアの思い切りが凄いな。ここまで割りきって部隊の再配置を行うとは思わなかった。けどすべて完了するまでには2週間から3週間近くはかかるのではないか。ウクライナはこの時間をどうつかうか。
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最新版ミリバラでNATO諸国の旧東欧戦車の数をチェック。
ブルガリア T72M1/M2+ ×90
チェコ T72M4CZ ×30 (その他T72M1 × 89を保管)
ハンガリー T72M1 ×44
マケドニア T72A×31
ポーランド PT-91×232、T-72A/M1/M1R×318
ルーマニア T-55AM ×220、TR-85×103、TR-85M1×54
スロバキア T-72M×30
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10年以上前のことだが、とある有名教授が私に面と向かって、「我々歴史家は安全保障の専門家と違って歴史をベースに考えるから深みがある」と言い放ったのを私は忘れない。安全保障研究がどれだけ幅広い地域と歴史をケースとしてカバーしなければならないかも知らないで。
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ユーゴ内戦について、アメリカ側だけでなくセルビア側からの視点も知りたいという方は、ストイコビッチを主人公にしたこのノンフィクションを。国際政治情勢についてセルビア側からの見方はあまり語られないので貴重。サッカーファンなら涙なしには読めない名作です。
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Deliberate Forceのターゲットはセルビア人勢力。NATOの合計ソーティ数は3535。1026発の爆弾を投下(うち708が精密誘導兵器)、トマホーク13、HARM56。56のターゲットを破壊。これがデイトン合意という停戦合意につながっていく。
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Deliberate Forceとは1990年代半ばに泥沼化したボスニア紛争の中で、95年8月末から9月にかけてNATOが行った空爆。1999年のコソボ空爆とは違うので注意。当時ボスニアで、ムスリム人勢力とクロアチア人勢力がセルビア人勢力と戦う内戦が展開していた。
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今日のモーニングショー、まさか30年近く前のDeliberate Force作戦に触れることになるとは思ってなかったので復習。というかいきなり地上波で「デリバレートフォースという空爆をやって」と言われてついてこれる人は同業者以外にはほとんどいないと思うので補足を兼ねて。
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先週のモーニングショーで、クラスター爆弾の不発弾のビデオが流れていた。地雷とクラスター爆弾の不発弾合わせると相当ひどいことになっていると思われる。ひどいことの上積みというべきか。
ちなみにロシアは対人地雷禁止条約にもクラスター爆弾禁止条約にも入ってないので両条約には違反してない。