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仕事相手と会っても、育児の話題ばかり出される。私を思いやってくれていることに違いない。そもそも、私がそう思わせているのだろう。でも、「育児の人」「育児の話をしたがっている人」と思われて、もう「文学の人」「文学の話がしたい人」だと思われないことがつらくてたまらない。自分が悪いのだが
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「育児の人」と思われて、文学の話を振ってもらえなくなるのが怖くて、依頼をもらったときの返信も、こうやってSNSを書いているときも、出産や育児のことをどの程度伝えていいのかわからなかった。仕事がしたい、文学の道を進みたい、と思いつつ、どの方向に光があるのか、誰に相談すればいいのか……
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エッセイを書きました。
仕事をしているときに、「育児の人」と周囲に思われてしまっているな、と感じ、つらいなあ、という話。
こんなときですが……。
性別の話です。
「育児の人」と見られる心のざわつき。「いやだ、文学者として評価されたい」と思ってしまう huffingtonpost.jp/entry/story_jp…
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外に出かけている若い人の顔をさらしてはいけない。「あいつらのせいだ」と思いたい大人の鬱憤を晴らさせることで視聴率稼ごうと企む悪徳商法だ。たとえ本人が顔出し了承してもモザイクかけてあげるのが配慮というもの。これが顔の消費というものだ。自粛を呼びかける有効な方法を考えるのが本当の仕事
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私みたいな小部数作家は、ひとつのレビューで売れ行きが変わるのでほんとうに悲しい。いっぱいレビューが付く本なら、否定的レビューもあった方がいいのだろうが。
感想がどうというより、出だしのレビューで売れなくなるような。
私には、売るための他の切り札がないし。
headlines.yahoo.co.jp/article?a=2020…
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人見知りで孤独好きな私のような者にとっては引きこもり生活はむしろストレスが減っており、いつもの暮らしが再開されると思うとつらい。周りの人が優しい人ばかりの私でさえ送り迎えが始まるのが憂鬱なのに、学校に行きたくない子どもはどんなに不安なんだろうか。
#夕方5時の小さな世界
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これまでの社会が外交型人間向きに偏って作られていて、「外に出ろ」と言い過ぎだったんじゃないだろうか。これからは、内向型人間も生きていけるような世界にしていこう。
#夕方5時の小さな世界
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「配偶者は精神的に安定した人がいいよ」という意味合いのツイートを見かけた。原文にそういう意図はないと思うが、やっぱり、精神疾患を抱えている人はこのフレーズにドキドキしてしまうんじゃないかな。ただ、私は知っている。精神疾患を抱えながら結婚や育児を楽しくしている人はいっぱいいる。
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英語版 Wikipediaで、Sheという主語で私を紹介するのをやめていただき、Theyでお願いしたいのだが、どうしたらいいのか。私は性別非公表なので、性別が類推される主語は避けたい。ジェンダーニュートラルな考え方から、Theyを三人称単数で使えると聞いた。それをお願いしたい
en.wikipedia.org/wiki/Nao-Cola_…
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人を生きやすくさせるのは、
アドバイスではなく選択肢。
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テクストだけが文学だった時代は終わったのだと思う。「どう読むか」だけの議論では文学は残らない。社会でどう作用するかまでが文学。しかも今は双方向で社会を作っていく時代。誰を傷つけるか、誰を助けたいかまでも文学。作家も人間として生きている。文学はテクストの中だけにあるものではない。
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自分の親を外で「父」ではなく「お父さん」と表現する人のことを「正しい敬語を使っていない」「品性がない」とバッシングする人がいるが、言葉にルールはなく、あるのは慣例なので、敬語に正しいも間違いもない。人の言語センスは尊重した方がいい。人の言葉遣いを良い悪いと批判する方が品性がない。
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書店さんの棚を「女性作家」「男性作家」で分けるのを法律か条例で規制してもらえたらなー、なんて夢想してしまう。どう分けるかは重要で、読まれ方が変わるし、棚を見て育つ若い人の思想によって国の文化も変わるし……。
性別で仕事をしていない人も多いですし、区分に馴染まない作家もいますのでね
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「原作者として、 映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます」
ステートメントが公開になりました。
ぜひ、読んでいただきたいです。 …romtheoriginalauthors.hp.peraichi.com
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私はノンバイナリーなので、「女性の作家」たちによる今回のことに名を連ねる立場なのか、正直なところ悩みました。でも、素晴らしい文章に感動しまして、末席に名を連ねました。
私も責任を持ってやっていきたいです。
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また、今回の声明とは別の話になりますが、個人的には、性暴力の被害に遭うのは「女性」だけではない、という思いがあります。「女性」ではない被害者の声にも耳を澄ますことができる社会を作っていけたら、とも私としては考えています。
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#文学界に性暴力のない土壌を作りたい
深沢潮さんに連帯したい思いで、恐縮ながら深沢さんのツイートに返信の形で文章を書きましたが、改めて自分のアカウントにも書きます。
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でも、一切現れず、かといってそのエッセイがスルーされたという感じでもなく、ただ笑われたような雰囲気になりした。そのときは、「売れない作家が言っても気にされないんだな」「容姿が悪い作家が言ったら笑いにされるんだな」と、つい思ってしまいました。
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私の話をします。二年ほど前にある文芸誌に「ある大作家に触られた」とエッセイに書きました。触られた人は他にもいるはず、そういうシーンを見た作家や編集者がたくさんいるはず、と思っていたので、「私も触られました」「そういうシーンを僕も見たことあります」という人が現れると考えていました。
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この件で、その大作家の方に対して何かをしたい気持ちが私にはありません。ただ、性暴力が起こる土壌が文学シーンにあるというのは思っています。今後の作家たちが性暴力に遭わないよう、何ができるかはわからないけれども何かしたいです。
#文学界に性暴力のない土壌を作りたい