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トトロに参加していた時のこと、原画を提出してしばらくしてから宮崎さんに呼ばれた、「絵がゆがんでいるぞ、眼鏡の度があって無いんじゃないか?」自覚症状はなく「そんなことはないと思います。」と答えると「とにかく調べてもらえ」とのこと、半信半疑で眼鏡屋に行ってみた。
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アニメの話をします、自分は爆発が好きで最初から爆発を書きたいなどと言ってアニメーターになったのだが、ある時から書き方が変わった。それは自衛隊の総合火力演習を見た時からだ、本物を見た時にびっくりした、もっと正直な感想は「怖かった」だ。
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検査をしたら本当に片方だけ悪くなっていた、早速メガネを作り変えてスタジオに戻って「本当でした!」と報告「やっぱりそうか。」と宮崎さん、その後歪みは解消されて問題はなくなった、目は重要で些細な事で絵に影響が出るのです。
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自分のアニメ適性は、ラピュタの時に宮崎さんから指摘されたのです、橋が次々と崩れるカットを宮崎さんにチェックしてもらった時「遠藤の才能はどんなカットでも形にする事だな」と言われたのですが、もう少し褒められると思っていたので「其れだけですか?」と言った所→
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昔話を一つ「となりのトトロ」の時、美術とは同じフロアだったので美術監督の男鹿さんに不遜にも木の書き方を聞いてみたのです(自分はLOで木がうまく書けなかったのですが美術設定のあまりのうまさに感激して聞いてみたのでした)男鹿さんは快く教えてくれました。
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アニメーターはみんな自分で実験してみよう!これは盲点です、流石は京アニ!満点ですよね。🙇♂️ twitter.com/randomsakuga/s…
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宮崎さんは「そうか?これでも随分褒めているつもりなんだが…」との事、ずっと後になって結構これの重要な事に気が付きました、アニメーターは色々な物を書く、当然始めて書く物も多いのでそれっぽいが大変重要、完璧を目指す必要は無いのです、適性は多岐に渡ると言う事ですね
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宮崎さんの言葉は正解には「取敢えず形にする」でしたね、この取敢えずが大切、完璧にこしたことはないけど、あっという間に流れて行くアニメではらしさがあれば充分成立するのです。カットの尺が保てば充分と言う考え方ですね。
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アニメーターの方々、建物破壊のカットを書く時はこの動画を参考にして書くのですよ!難易度MAXで凄く高いけど…😅 twitter.com/Figensport/sta…
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なので最近見えずらかったりしている人はすぐにメガネの度を合わせましょう、老眼も一緒、実は僕も最近思ったところに線が引きずらくて「年齢による衰えか」と思っていたのですが、なんのことはない老眼が進んで絵がぼけていただけでした。
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空気遠近法について少し書きます
。昔、宮崎さんから「ロングの絵は痩せた絵を書け、シルエットが空気に溶け込んで痩せて見えるからだ」と教えてもらったのだが、後に高坂さんが取材で行ったスペインから帰って来た時に、「乾燥して居る所は遠くまでくっきり見える」…(続)
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今日の落書きアニメ、文鳥の水浴びの動画を見て羽の動きのタイミングを確認したくて書いてみました。元の水浴びを再現するのは物理的に大変なのであくまで羽の動きが研究目的です。
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「根元にひこばえを書くといいよ」と、さらさらと見本を書いて見せてくれて、次は「木の種類にもよるけど枝を捻じらすと感じが出る」そして「枝は枝分かれするまで同じ太さで書く」覚えているのはこの3つ、これだけでも十分に勉強になって木を書くときはこれを実践しています。
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リツイートしておきます。頭の2カットが自分の作画、王立宇宙軍での自分のテーマに「破片を死ぬ程書く」がありました、この前の仕事「ラピュタ」で自分のカットの破片の量に物足りなさを感じた反省からです。そんな訳で飛び散る破片が沢山書いてあります。 twitter.com/EffectsSakuga/…
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やっぱり事実は創作より奇なりだね、たぶん作画でこれをやったら刀を抜いているように見えないと言われてリテーク、ある意味アニメーションでは解りやすさや説明が求められるのですね、いいのか悪いのかは解りませんが…😅🙏 twitter.com/tyomateee/stat…
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と、いう訳でその時から自分は爆発や崩壊シーンを書く時はそこに自分がいたら何が見えているかを想像して書くようになった、そして空気を書くことを心掛けている。伝わるかどうかはわからないがそれがないとウソになると思う次第です。
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うまく絵が描けないと困っている人、その一番の理由は「知らないもの」を書こうとしているから、人間などいつも見ている物は「知っている」と勘違いしてしまうのです、なので自分は書こうとしているものよく知らないという視点に立つ事が大切なのだと思います。
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目の前(といっても100m以上離れていたと思う)でヘリが対戦車ミサイルを発射した時少し遅れて熱波がやってきて顔に当たった、ものすごく熱かった、武器=エネルギーなのだ、そして戦車による敵兵のせん滅というアナウンスで機銃掃射が始まった、
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ちなみに機銃掃射の曳光弾は「火」の色だった、記録映像だと露出の関係で白っぽく見えるが実物は濃いオレンジ色、まさに燃えているのだ。(火力演習に連れて行ってくれたのはプロダクションI・Gの制作さん、欠員が出てその補充要員で誘ってもらえた、感謝してます)
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空気が引き裂かれるのを肌で感じられ、もし標的のところに自分がいたら2,3発で僕は肉片と化しているのが想像できた。7.62ミリの機関銃でもこの威力、「ポークチョッパー」の異名をとる12.7ミリブローニング機銃だとどんなになるんだろうか?恐ろしいものだ、
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これは凄い動画!打ち上げから帰還までの工程が全て映っている、大気圏外での状況は地上からは見えないのですがこれなら解ります、エフェクトが好きなアニメーターは必見!アイデアが満載!地球のOLのタイミングとかも教科書の様(動画のスピードは何倍なのかな?) twitter.com/SpaceX/status/…
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