251
だが、今回の戦争を観察することで戦車部隊の防御力を高める教訓を得ることもできる。
[A]戦術の改良。UAVや偵察歩兵、さらに徘徊弾薬(自爆ドローン)など、より広い監視能力と即応性のある火力発揮を提供できるユニットと連携すること。
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②戦術は進化的である。大げさな「軍事革命」という言葉とは反対に、すべての戦争は以前の戦争を踏襲している。現代の対戦車ミサイルは、たしかに攻撃力や機動性、隠密性が大きく向上しているが、根本的な変化はない。
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基本的に戦場では火力・機動力・防御力の連携が重要であり、これは戦車がすぐに不要とならないことを示している。市街地戦闘ですら、戦車の存在感は減少しなかった。それは単に編成上のスキームを変えただけだ。
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そして最も重要なことは、現在目にしている戦車の脆弱性がなんであれ、戦車は諸兵科連合戦闘における“じゃんけん”の1要素に過ぎないということだ。
新たな兵器テクノロジーは、じゃんけんのバランスを変えるかもしれないが、ルールをひっくり返すことはできないのだ。……以上おわり
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[B]防御の改良。イタチごっこになるが、対戦車火器の活躍は戦車の能動的・受動的な防御システムの発展を促すだろう。
コストを考えれば攻撃者(対戦車ミサイル)が有利だが、このバランスは常にギリギリのものであり、防御や戦術の改良により、戦車有利に傾くかもしれない。
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『ウクライナ戦争は日本にとっての“モーニング・コール”だ』
ウクライナ戦争を受けて日本では台湾有事(おそらくは日本攻撃を含む)が議論されている。それは中国外相が牽制に出るほどの高まりだが、自衛隊の備えは充分なのか? その4つの問題点について。……以下翻訳 defensenews.com/opinion/commen…
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1つ目は自衛隊の準備態勢について。少子高齢化は慢性的な人員不足を招き、現実に即さない演習内容への批判と併せて戦闘準備に問題がある。
特に人員面では予備役のプールが乏しく、徴兵が違憲とされるなか、大きな戦闘損耗が生じたときどう補填していくのか?
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3つ目は能力の整備。中国はミサイル攻撃を伴い強力な打撃部隊を迅速に台湾海峡を突破して送り込む能力に長年投資してきた。これは日本にとっても脅威だ。
充分な数の対艦・対空ミサイルが必要であり、また日本と中国の間の広い海洋を活かせる強力な戦闘機部隊と潜水艦隊の整備が求められる。
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2つ目は法的問題。紛争時には迅速な政策決定が求められるが、日本は直接攻撃を受けるまで自衛隊が動けない。
一例をあげると、民有地への自衛隊の展開は地主の許可が必要だが、これでは開戦初期に多くの土地を中国に譲ることになるだろう。
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日本向け支援は滞るかもしれない。日本は米国と、有事に混乱無く軍事物資を融通できる二国間協定を結んでいるのだろうか?
ウクライナ危機は大国間戦争が実際に起きることを示した。日本は中国の潜在的脅威に対して準備態勢を見つめ直さねばならない。 ……おわり
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最後に外部支援の問題。ウクライナは国民の闘志だけでなく外部支援のため戦闘を継続できている。
さて、日本は国内に弾薬製造業者を持つが、多くは米国の有償軍事支援に頼っている。有事にも米国の支援をアテにするだろうが、もし米国まで紛争に巻き込まれていた場合、日本に回す余裕があるのか?
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加えて広い海洋での戦いは前線での補給基盤が脆弱となるため、持続的作戦能力を支える航空・海上輸送力と防護され分散した弾薬デポが必要となる。
政策立案者は改めて自衛隊の輸送力と、拠点の隠蔽や防御態勢が充分か再検討すべきだろう。
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ロシア兵、BMD-2装甲車の飲酒運転で事故る
ベラルーシに後退途中のロシア軍車両が事故。よく見ると車両の上に酒瓶が置かれ、地元民いわく「泥酔してた」と、ベラルーシメディア。
ベラルーシはこういう失態を報道しても良いのか。
defence-blog.com/drunk-russian-…
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『死体はウクライナの小村を死で覆う』
ブチャの街の静まりかえった並木道、見渡す限り死体が横たわっている。
20人は皆、私服姿で、それぞれ異なる姿勢で倒れている。いくつかは虚ろな瞳をどんよりとした曇天に向け、いくつかは仰向けに伏している。 france24.com/en/live-news/2…
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第2次大戦と比べれば小さい損害だが、現在の小さなロシア軍にとっては大きすぎる。10年間続いたアフガン紛争でも死者は合計1万4千。
ロシアは増援と交代人員を送り込んだ。これでいくらかは補填されるだろうが、初期派遣兵士に比べて経験と練度に劣る。特に空挺のような精鋭部隊でこの差は顕著だろう。
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冷戦期、350万人を誇ったソ連軍は遠く去り、現在のロシア軍は総数90万人、うち陸軍28万人。
ロシアは強固な予備役を欠いている。原則として兵役経験者は再召集されることがあり、現在実施されている可能性もあるのだが、彼らは兵役期間のあと訓練が無く練度は維持されていないのだ。
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『この4週間の戦闘でロシアは投入兵力の1/4を失った可能性がある』
NATOは戦死者を7千~1万5千と見積もる。即時回復不可能な負傷者は通常、戦死者の倍であり、つまり現時点の損害は21000~45000。投入兵力から治安部隊や民兵を除いた数=14万人の1/4に昇る。
…以下翻訳
csis.org/analysis/russi…
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多くの識者が、プーチンが客観的情報を得ていないと疑い、困難な状況を理解できていないと考えているが、やがては戦場の現実を認識せざるを得なくなるはずだ。
そうなることでプーチンが交渉を真剣に考えるるキッカケになるかもしれないだろう。 …おわり
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ロシアはNATO諸国のような再訓練を行う予備役システムを作ろうと試みたようだが、あまり進んでいないようだ。
例えばアメリカは130万人の現役兵と、80万人のよく訓練された予備役を有する。つまりロシアの約2倍の、よく訓練された兵士を持っているわけだ。
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「NLAWとAT-4を鹵獲して喜ぶロシア兵士……使用済みだけど。
おめでとう! グラスファイバーの“筒”をゲットだね!」 twitter.com/OAlexanderDK/s…
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ルワンダ虐殺では相手を“ゴキブリ”と非人間化する宣伝が行われたことで良心のリミッターが解除されたという話を聞いた。
特定の民族集団やグループへの蔑称って暴力への入り口みたいなもんなので気をつけたい。