本来なら日本各地にイージスアショアを建設するか、あるいは核シェルターをこまめに建設するべきだがそれもしない。 本当に広島と長崎を教訓にできているの?
弾道ミサイルを迎撃できるイージス艦は8隻あって、北朝鮮の限定的弾道ミサイル攻撃なら防げる。 しかし中露の本格的核攻撃を防ぐには不十分すぎる。 「二度と繰り返しません」と言いつつその手段がない。
原爆の日になると毎年思うのだが、犠牲者に哀悼の意を示すのはわかるとして、「二度と繰り返しません」という言葉には主語がない事。 何を繰り返さないの?戦争を?それとも核攻撃を? 日本が繰り返すまいと思っても、核兵器を使用するのは外国だから日本には阻止する手段がないが。
戦争に巻き込まれない、というのも大事な要素だけど、その先どうなるかというのをよく考える必要がある。 ウクライナが侵略されてポーランドが傍観していたり、領土内の支援物資通過を拒否していたら今頃どうなっていたか?
台湾有事は、日本にとって中国の前進を日本本土外で阻止できる最後のチャンス。 「台湾有事に巻き込まれない」ということは台湾が占領される事を意味し、次は沖縄が最前線になる。
日本のEEZは公海なので、事前に各国に通知すれば演習自体は一応合法的にできるんだが、今回の中国軍の海上ミサイル演習が国際海事機関に届け出てされたとは思えない。 日本の漁船や商船がミサイルに当たらなかったのは運でしかない。
過去に訓練はあったけど、本格的に台湾国境付近の住民を避難させるプランなんてあるのかな? 石垣島だけで5万人近く住んでるんだが。
ワイがパワードスーツとか無人輸送車の活用についてツイートするとミリクラからは渋い反応が返ってくるけど、すくなくとも中国軍は将来性を考えて実験してるんですよね。 twitter.com/KushigumoAkane…
そしてアメリカ海軍はペロシ議長の訪台に合わせて空母1、強襲揚陸艦2とその護衛艦を配置してその意思を示した。 一連のアメリカの行動で、改めてまともな対話できる条件が整ったと見たほうが良い。
「中国の軍事力には屈しない」と言う姿勢を見せた事で、初めて対等な立場で交渉や対話ができる。 「中国軍が怖いから台湾には行かない」という姿勢で、どうしてまともな交渉ができるのか。足下を見られるのがオチだ。
政治的圧力や対話が侵攻を阻止できるならウクライナは侵攻されていない。 ペロシ議長は訪台によってアメリカが中国の姿勢に関係なく、危険を犯してでも台湾を支援する事を示し、中国を牽制した。
近い将来、中国は空母5隻体制を完成させ、常に台湾沖に中国が空母を配置する日も来るだろう。 空軍力も90年代とはレベルが違う。 かつての台湾危機の時のように、アメリカ海軍が台湾海峡を通って睨みを利かせる事はもうできない。
国際政治学者は、中国が世界第2位の艦隊を作っている意図を軽視しすぎている。 武力によって台湾を脅し、その政治的自由を抑圧する意図は明らかだし、我々が中国に配慮したからと言って中国が我々に配慮するとは限らない。
「中国が対話によって台湾問題を解決する国」だと言う前提で記事中の佐藤准教授は話しているが、ウクライナを見ての通りそれは危険過ぎる。 >【ペロシ氏台湾訪問】「誰もメリットを説明できない。米中の対話ムードは吹き飛んだ」専門家が指摘 | ハフポスト WORLD huffingtonpost.jp/entry/story_jp…
これ、私も新技術とか新兵器を紹介する事が多いのですごく共感する。例えば今鉄道が発明されたとして、蒸気機関車の「うるさい」「煙い」「石炭をくべるのが大変」みたいなところばかり指摘されて、鉄道のもたらす高速大量輸送の可能性について論じる人はすごく少ない。 twitter.com/fladdict/statu…
ウクライナ戦争で似たような立場になった隣国ポーランドは、ロシアの前進を阻むためにあらゆる手を打っています。 我が国でもそういう対応が必要になるかも知れません。
過日、スエズ運河が難破船で塞がれて大混乱が起きたように、世界の海運に大きな影響が及び、世界経済が大きなダメージを受ける事もあり得ます。 また台湾救援の後方基地としての日本にも、当然危機が及ぶでしょう。
不幸にして台湾海峡の戦いが再開された場合には、台湾、シンガポールを通じてインド・ヨーロッパ・アフリカへ繋がる航路は大きく制限されるでしょう。 我が国のシーレーンは太平洋方面を除いて危険になります。 そして間が悪い事にシベリア鉄道を使った陸運で欧州と繋がる事もできません。
今回の台湾海峡の緊張が交戦まで発展するかはわかりませんが、北京と台北の政権による内戦はあくまで「停戦中」であって、いつ戦闘が再開されても不思議ではありません。 日本は朝鮮半島と台湾海峡という、いつ戦争が再開されてもおかしくない地域の隣にある事を忘れてはいけません。
敵か味方か、金になるかならないか、という利益になる単純な理屈は理解できても、「基本的人権」などという一文の得にもならない概念を信じる事ができない。単なる綺麗事だと思っている。
まぁNATOも聖人君子ではないが、経済的利益とか領土的野心などの即物的理由でバルカン半島の紛争に介入したわけではない。 あの地域でずっと内戦が続いてひたすら殺戮が続く事を西欧の市民は望まなかったし、それが圧力になって各国政府を動かしたからだ。 しかしそういう論理をロシアは理解できない。
西欧のように人権思想が浸透して、人の命を守るという発想がない。邪魔なら殺す。 彼らのメンタリティでは民間人虐殺など当たり前で、「そんな事のために軍事介入する訳がない。裏があるに違いない」と思っている。
ウクライナでロシアが民間人を普通に標的にしてるのを見て、ちょっとわかった事がある。 ロシアはNATOが虐殺を止めるためにボスニア紛争やコソボ紛争に介入した事を正しく理解していない。 あくまで虐殺阻止は「口実」だと思っている。 なぜなら民間人を標的にするのは当たり前だと思っているから。
あと「セルビア」を地理的なセルビアじゃなくて「セルビア人が住んでいる土地、かつて住んでいた土地」と解釈してるのもやばい。 そら他民族や他国から警戒されるわ。
前にセルビアを「小さなロシア」と表現したことがあるけど、やってる事はほんと縮小したロシアだったと思うよ。 他のユーゴスラビア加盟国には、セルビアから搾取されるだけの連邦に加盟しているメリットがなかった。 少なくともソ連崩壊以後は。