YS形転てつ機は、車両基地構内等で用いられる特徴から、構内における車両入換において頻繁に転てつ機の転換が発生するため、転てつ機の転換回数を抑えるために 車両が背向からの進入でも破損しない機構を有しているのが大きな特徴です。(原則として、現在当社ではそういった運用は行っておりません。)
TASCは地上装置と車上装置からなり、地上装置には停止位置までの距離情報を送信する無電源地上子があります。一見するとATSの無電源地上子と同じに見えますが、名称にTASCの「TA」がついているのが特徴です。(以前の地上子紹介の投稿に混ざっておりましたが、お気づきになりましたでしょうか!?)
地上子にはいくつかの種類があり、例えば写真のようなATS-Pの即時停止用地上子は運転士から見てその他の地上子と判別がつきやすいように黄色のシールもしくは塗装やリフレクト板の取付が行われており、その他の地上子は白色となっています。
着工してから約5年、終電から始発までの短い時間の中で少しずつ工事を進め、切換日を迎えました。当日は工事関係者100名超が集まり、約30班に分かれて切換作業や確認試験を実施し、無事使用開始を迎えることが出来ました。
ここでいうブレーキパターンとは、デジタル(1or0)1の電文データで信号機までの距離情報等を基に車上で作成した信号機がR現示の際に安全に止まることができる速度を示す曲線のことを言います。ちなみに、ATS-Pの「P」は「パターン(Pattern)」から来ています。
3日目は、ES形電気転てつ機についてご紹介します。ESはEast(JR東日本)のStandard(標準)から来ています。ES形電気転てつ機は首都圏を中心に設置され、メンテナンスの軽減や軽量(約99kgとNSの約1/3程度)・小型・高速転換を盛り込んで低コスト化を図りました。#電気SIO #ES形電気転てつ機
羽田空港アクセス線整備は計画段階から工事施工段階へこれから移行していきます。羽田空港アクセス線は大規模な工事となりますが、電気SIOとして関係者と密に連携し、安全かつ確実にプロジェクトを推進していきます。
幕張豊砂駅開業に向けて、信号設備を新設備に切り換える工事を行ったのでご紹介します!新駅設置に伴い、信号機位置を変更する必要があったため、列車の安全安定運行を支える信号装置を新設しました。基本構想から4年、夜間に仮設・試験を進め、無事に一晩で新設備に切り換えることができました。
「現示」は、その路線を走行する列車のうちブレーキ性能が一番低い列車に合わせて設定されています。ところが、近年の電車はブレーキ性能が高く、赤信号により近い位置からブレーキをかけても、きちんと赤信号までに止まれるようになっています。
5/12(金)~14(日)、福島駅アプローチ線新設に向けた奥羽本線の線路切換工事を行いました。今回の切換は、アプローチ線新設に伴い三河踏切の踏切長が長くなることから、線路の移設工事を行うことで踏切長を短縮させ、踏切の安全性を向上させることを目的としています。
本日、「東京電気システム開発工事事務所」は「電気システムインテグレーションオフィス」に生まれ変わりました。各種施策や変革のスピードアップ推進のための効率的な体制を構築し、JR東日本エリアの鉄道電気技術の発展に尽力します。引き続き、「東電所」改め「電気SIO」をよろしくお願いします!!
今回導入した電子連動装置は、当社でも最新のH803形と呼ばれるタイプです。信号機や転てつ機は光ケーブルを用いたIP技術で制御します。安定性や信頼性の向上だけでなく、監視用モニターも充実したことで、万が一の設備故障時もいち早く原因を特定できるため、早期復旧に繋がります。
2日目は、多くの駅や分岐部に用いられているNS形電気転てつ機についてご紹介します。NSはN形(Nihon,New)レール分岐器に取り付けるStandard(標準)から来ています。#電気SIO #NS形電気転てつ機
5日目は、本線以外の車両基地構内等に用いられるYS形電気転てつ機について、ご紹介します。YSはYard(構内)のStandard(標準)から来ています。YS形電気転てつ機はその用途から、これまでに紹介した転てつ機とは外観や機能において異なった機構となっています。#電気SIO #YS形電気転てつ機
現地測量が終了したら「ATS-P制御図表」を作成します。制御図表は設置箇所となる線区や駅名、信号機名称の他、信号現示やポイントの向きに対してATS-P地上子からブレーキパターンを形成するための情報が記載されています。ATS-P地上子を設置する信号機一つ一つに対して制御図表を1枚ずつ作成します。
これらを踏まえ、ATS-Pはより列車本数を多くしたい首都圏の各路線において導入しています。例えば、特急や貨物列車、快速など多くの種別の列車が混在する路線で大きな効果を発揮しています。首都圏の多くの路線は、この高機能なATS-Pにより高い安全性を確保しながら高密度な列車本数を実現しています。
NS形電気転てつ機は電気転てつ機の標準品として規格化され、今日現在でも標準形として広く使用されています。NS形には長い歴史がありますが、クラッチ部分に電磁力を活用したマグネットクラッチ化や、より転換力の強いモーターを開発導入するといった、機能面の強化を継続的に行っています。
ES形転てつ機はNS形転てつ機とは異なり、分岐器もES形専用の構造として剛性を高めたマクラギなどの特別な機構を導入しており、より安定的な稼働と保守性の向上を実現しています。
新幹線の電柱の地震対策のために製造していた電柱建替用車両が2022年7月に完成しました。この車両は、コンクリート製電柱から耐震性の高い鋼管柱に建て替えるのに必要な機能を、4両の車両に集約しています。今後、電柱建て替え工事で同車両をフル活用し、電柱の地震対策のスピードアップに繋げます。
ATS-P制御図表が完成したら、実際にそれを電気的に実現するための配線ロジックを示す図面を作成していきます。これを「電気結線図」といいます。リレーと呼ばれるスイッチデバイスを組み合わせて電気的なロジックを組みますが、この結線図作成のノウハウこそが鉄道信号技術の肝となっています。
ES形電気転てつ機は、欧州製の小型で軽量な転てつ機に対抗する日本製転てつ機を目指して開発に取り組みました。ES形転てつ機にはES形とESⅡ形があり、当初開発導入されたES形に対して、現在は耐雷性能や安全・安定稼働の改良を行ったESⅡ形の導入展開を進めています。
前方の信号機に停止信号が現示されている場合は直下地上子から常に即時停止情報が発信されており、列車が直下地上子を越えようとしたときは非常ブレーキが動作し、列車は停止するようになっています。
本日から5日間、ATS-P導入 を題材として簡単な工事の流れについて投稿を行っていきます! まず、工事を進めていくにあたり、工事の基本計画を策定します。基本計画においては、どこにどうやって設備を導入するか、費用はどの程度かかるかといった基本的な情報をまとめ、工事の構想を練ります。
頻繁に列車が入線・出線する中央本線東京駅への設置に対して、転換時間3.5秒という高速転換ができる特徴を踏まえて導入を決定しております。HCW形転てつ機は耐水性を基本機能として開発されているものの、転換時間に着目してそのまま東京駅に導入しております。 twitter.com/hidabe3120/sta…