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黒い服ばかり着用していた大学時代、「喪に服してるの？」「冠婚葬祭かよ」と言われ、お洒落な自然色を取り入れて見返そうと一念発起。ベージュの服で上下統一して学内を練り歩いたら、「遠くからだと全裸に見えるんだけど」「露出狂（合法）」と噂されたことを思い出したので、今日はもう早退します。
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「響け！ ユーフォニアム」、吹奏楽部の瑞々しい青春が詰まった快作なのですが「金賞と銀賞が紛らわしいからゴールド金賞って口頭発表しないのか」「弱小校の割りにマーチング特化してない？」何より「あの練習量で楽譜汚れないの！？」と叫びたい。
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「新人は広い心で教えよう」と肝に銘じていても、接客はほぼ無言、洗い物をすれば汚れが悪化、廃棄漏れは10や20じゃ足りず、2時間遅刻は当たり前、謝罪はおろか挨拶も出来ないときたら「君は何ができるの？ 呼吸？」と詰めたくもなります。それでいて基本給が私と同じなのが本当に許せません！！
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ワイングラスを予期せず素手で握り潰したり、フライパンの取っ手がティファールでもないのに豪快に取れたり、海で割る用のスイカに勢い余って指を埋めてしまったり、運に恵まれず何でも壊すことから破壊神の異名を持つ先輩、解体処理業で名を馳せているらしいから適材適所の意味を改めて噛み締めてる。
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おせち談話に花を咲かせている最中、家業は裏稼業な後輩を「十段重ねのおせちが出たりして」「お重は純金製なの？」と囃し立てたら「会場を三階層貸し切って、祝い肴・口取り、酢の物・焼き物、煮物のフロアでおせちを模した立食形式の新年会を開いています」と返されて、発想でも貧富の格差を感じた。
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友人に恵まれた先輩が入院した際、お見舞いの人が絶えず訪れ、色鮮やかな花々が病室を埋め尽くした。その夜、酸素を吸って二酸化炭素を出す植物の習性によって先輩が酸欠に陥り、翌日「死にかけると本当にお花畑見えるのな！」と快活に笑って話す姿を見て、人の善意は時に人を殺しかねないのだな、と。
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『ゼクシィ 首都圏版』が納品される度に思う。これは雑誌ではなく、もはや鈍器の域にあると。結婚を望むアラフォー女性の怨念の結晶ではないかと疑う重さ、4200gです。
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成人式に便乗して煙草や酒を購入しようとする未成年者は案外多いです。年齢確認を怠って売った場合、「販売者に」50万円以下の罰金が科せられます。若者の火遊びをこちらが始末しなくてはいけない理不尽もさることながら、ここ数年で件数が20倍近くも跳ね上がっているのも恐ろしい話です、本当に。
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ニーチェ先生と映画鑑賞。妻子を殺され復讐を果たす内容に対し「主人公が犯人を殺してしまう理由、理解できないです」と不満げに語るので、お坊さん志望だから仇にすら寛容を貫くのか……と思っていたら「生きていることそのものが最大の苦しみなのに解放するなんて」と続いて今日も通常運転だな、と。
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「稼ぎたいです！ 週5は入ります！」と熱意溢れる新人に心打たれてたので、各従業員のシフトを譲って早2週間、「退職したいです！」「急だね。来月かな？」「今日辞めます！」と大胆な問答を朝礼で繰り広げ、シフトに特大の風穴を開けて颯爽と去り、今、当店の爆弾低気圧に休日が吹き飛ばされてる。
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学生の頃は「彼女が欲しい、芸能人で例えるとこの子」「スタイル良くて可愛い子な！」と盛り上がってたものだけど、今となっては「自分を全肯定して欲しい、ただそれだけ」「根拠も無く、大丈夫って言って欲しいよ」「容姿は問わない。培養液に浸った脳味噌でも可」と高望みの方向が別次元に拗れてる。
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休憩室の電気系統を封じて「困ったなー、ニーチェ先生鑑賞会できないね。お開きだねー」と言ったら「そんなこともあろうかとHuluに加入済です」「一挙2話放送します」「ささ、原作者の松駒さん、解説を」と詰められ死刑執行前の囚人と化してる。
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泥酔したお客様が長時間立ち読み。注意しても「うるせー、警察でも何でも呼んで来い！」の一点張りで困っていたら、突然、店中の灯りが消えた。雑誌が読めず痺れを切らして帰ったお客様をよそにニーチェ先生が「何と手が滑りました」と休憩室で棒読みの弁明を述べていたのが耳から焼き付いて離れない。
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「誰にも必要とされない就活辛い、死にたいよ」と弱音を吐いたらニーチェ先生から「死にたい死にたくないという意思に関係なく死は訪れますし、その日まで足掻き続けるべきです」と叱咤を受けたし、加えて「僕は松駒さんが必要ですよ。戒名料を頂くために」と私が死ぬこと前提で話を進められるの辛い。
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不人気なアルバイトの代表格として知られるコンビニですが、一通り業務を身につけてしまえば、全国5万5000店舗から選び放題。待遇を見比べてより良い店舗に飛び移れるし、新天地に行っても経験者優遇で採用されやすく、日々開店しているのでオープニングスタッフにもなりやすい点もオススメです。
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「自動ドアが反応してくれない」と愚痴を話したら「近赤外線センサーで人を認識しているから、黒い髪や灰色の服などの風貌だと開きにくいかも」と耳寄りなアドバイスを頂戴したので、明るめなチェックの服で自動ドアの前に立ったらピクリとも動かず、もう髪を虹色に染める以外の解決策が見当たらない。
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「計算が得意です」と小売業の面接で話したら、時間内で出来るところまで解いて下さいと、問題用紙を手渡される。スラスラ埋めたら「全部解けたんですか！？」「一個も間違いが無い」と面接官が騒然となったのですが、届いたのは何故だか不採用通知だったので、あの企業に終止符を打つ算段つけてます。
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ゴスロリやコスプレを目の敵にして「堂々と歩ける神経が知れないわ……」と言っている人、マナーや社会における常識を理由にするのは分かるけど「視界から消えてくれないかな」と願っているのならば、「文化を撲滅させるよりも貴方の目を見えないよう潰した方が手っ取り早いですよ！」と刃物渡したい。
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おでんセール初日。「おでんの香りを店内に漂わせると売上伸びますんで！ ドンドン仕込みましょう！」というスーパーバイザーの助言により、鍋でグツグツと煮込んでいたら、「何この臭い」と異臭騒ぎになり、嘔吐くお客様や退店するお客様まで出てきたので、こんなの誰も幸せにならないこと伝えたい。
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公共料金の支払いに来たお客様が「レジ遅い！」「お前の顔が気に入らない！」と言ったので「申し訳ありません××様。後ほどこちら記載の住所に伺って謝罪いたします」と公共料金の個人情報を述べたら、「し、躾がなってない！」という遠吠えと共に退店されたのでニーチェ先生の接客術、参考に値する。
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ドイツ語は外来語の語尾にierenをつけて「○○する」という動詞の造語を作っているのですが、親日家の多いドイツでは「日本式の生活をする」をtatamisieren（タタミジーレン）と表現すると聞いて、異国の言語にも何食わぬ顔で混ざれる畳の和やかさは、侵略兵器の域に達しているなと。
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発砲美人の疑いがある女子高校生に「この間、ゲームセンターにいなかった？」と軽い世間話を振ったら、素早く背後に回られて頸動脈にボールペンを突きつけられながら「見間違いですよ。この話を他の人に言われると私、店に居られなくなるので、やめましょう？」と言われ、両膝の震え止まらないでいる。
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仁井君本人に「短命かと思いましたが、意外としぶといですね」と言わしめた『ニーチェ先生』6巻、明日発売です。累計180万部突破をはじめ、この数年で信じ難い出来事が続いていますが、やはり一番は「明日も早朝から夜までコンビニバイト」という事実でしょうか。当店でも数冊売れれば嬉しいです。
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女子の公用語である「かわいい」は「かわいいって言ってる私、可愛い！」というのが透けて見える気がして好ましくないけど、渋めのおっさんがぽつりと漏らす「可愛い……」の威力や、和やかなおじさんが「かわいいですね、これ！」と笑顔で語る愛くるしさは筆舌に尽くし難いのでかわいいは正義。
こんなはずじゃなかった