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学生さんの「日本の農地の作付け、水稲の次に多いのは耕作放棄地じゃないですか」という言葉にハッとさせられた。確かに調べてみるとそのようだ。よく考えたら凄まじいな・・・。
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結構衝撃。これは生物多様性・気候変動・農業に関心のある人は読むべき論文かも「EUの気候変動対策計画は、バイオエネルギーを推進することで炭素貯蔵と生物多様性を犠牲にする」Nature (2022) nature.com/articles/d4158… 2050年までに農地の20%がエネルギー作物になり、半自然草地の50%は失われる(!)
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ヒトが昼行性なので、夜の送粉者の研究は少ない。100年前から送粉が研究され重要な作物であるアカツメクサですら、夜行性の蛾が全訪花の1/3を占めていることが初めて報告。スイスの半自然草地での観察。
royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rs… Biol. Lett. (2022)
もしかしてシロツメクサも…??農耕地ではどうだろう
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農業系の講義資料を大量に作る必要がある私にとって、神様みたいな素材サイトを見つけてしまった。その名も『農民イラスト』。
nawmin.com
味のある絵柄で、農業に関連しそうなイラストを公開していただいてる。ありがたい…!
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チャールズ皇太子「小規模家族農場は、持続可能な未来の中心であるべき」
theguardian.com/environment/20…
農業に対して炭素排出/生物多様性に配慮する圧力が高まったとき、大資本しか生き残れない未来はダメだろうという意見。日本の参考になるかも。日本の場合、もちろん皇室ではなくJAの発信に注目です。
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植物学者は綺麗な種に偏って研究しがちなのかも。Nature Plants (2021)
nature.com/articles/s4147…
高山植物を対象にした280の論文と対象の形質の関係を解析すると、生態や希少性よりも、形態や色彩の特性、分布域の広さが有意に大きな影響を与えていた。
好奇心ベースの基礎研究は仕方ない気もする…
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今度出す論文への質問メールが海外の記者の方から来た。どれも本質的で鋭い質問だったので「ごめん、正確には今の段階ではわからないです」などと答えたら「All good science leads to bigger questions! Thanks」と返事が。
かっこいい。
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多分これまで放流を推進した団体を責めているわけではなく「科学のチカラ(膨大な野外データ取得と緻密な分析)でこういうことが分かったので、放流の是非を皆で考えませんか」ということを伝えれば、子供は本当に色々考える気がします。それこそ良い環境教育の題材になると思います。
>RT
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沖縄に漂着している軽石。沿岸の動植物や影響を受ける方々には甚大な被害をもたらす絶望的な災害ですが、一方で、激烈な環境変化に対して、沿岸生物がどのように適応進化するかを理解する貴重な機会だと思います。前後で比較するには、まさに今のデータ必要です。どなたかが行っていることを祈ります!
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そういえば先日、「表出ろ~この野郎~‼」と改札で駅員さんに絡む迷惑な若い酔客がいたのだけど、よりによって大深度を誇る都営大江戸線だったので表に出るまで相当あるなあと想像して少し楽しかったです。
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つまり、圃場研究は、論文の量が少なく一般性も難しい。現在の評価システムでは、こういう性質は予算獲得が難しく、職を得るのも厳しくなる。これがフィールドの農学者が少なくなった理由だと思う。
これが、生態学出身の私が作物学研究室を主宰することになったのか、1つの理由だと思っています。