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沢山の零細企業の産業医をしてるので、ごく一部の大企業意外は仕事もドロドロで男達も限界なのはよくわかっているつもりです。それでも仕事は育児じゃない。だからこそ結婚相手とよく話し、子どもを持つかはよく相談しよう。そしてこれからの時代は、夫婦だけじゃなく社会みんなで子育てをしていこう。
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むしろ仕事してるからこそ、doすることじゃなく、be親であること、そのうまくいかなさ、不安、苦しみを分かち合いたいと妻は思ってるよということです。感情をコントロールできなくさせてるのは「男が親にも夫にもなれてないから」です。これが、僕が今まで子どもの外来でお母さん達から感じてたこと。
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これ、頑張ってる父親同志達に届いてくれているのが嬉しい反面「仕事のドロドロを妻も担え」「妻は何をして欲しいか言え」とか的外れな反応もかなり多く、正直絶望してます。子育てをする(doing)の前に、親である(being)のだから、自分ごととして捉えましょうよということです。仕事は全く関係ない。 twitter.com/shunya5/status…
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また医師会から現職の自民党の医師議員を推しましょうという大量のビラ。「子どもまんなか社会を実現!」って書いてある。これ選挙の基本ですが、既に権力を持っている人が投票に値するかどうかは、その人がやると言ってることではなく、何をやったかで判断しましょう。いま子どもまんなか社会ですか?
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孤独を深めた妻は夫を責める。でも夫はやれる範囲で最大限やってるから「女性ホルモンでガルガルしてる」って思いたいし、お互いのために距離を取りたくもなる。でも妻が向けているその攻撃性の中にこそ、孤独と苦しさと「助けて」が詰まっていて、つまり夫は絶対ホルモンのせいにして逃げたらあかん。
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イクメンという世界観が受け入れられなかった理由がわかってきた。「どんな形でも父親が育児参加するならいいじゃん、まず楽しむことからだろ」って思ってたけど、違う。妻が夫と分かち合いたいのは、育児のドロドロの面なんだ。キラキラの面だけ参加されると、夫はやってると思い、妻は孤独を深める。
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育児始めて約1ヶ月。怒涛すぎる毎日に、1日の中で「この表情、声、重み、今だけのこのかけがえのない瞬間瞬間を大切にしよう…」と思ったり、しんどすぎて「お前らまじで頼むからこのまま一生寝ててくれ…」って思ったり、なんか引くくらい自己中すぎて、自分のことわりとしっかり嫌いになりますね。笑
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自分の子どもが「みんなと同じがいいに違いない」という信念は、僕たちが受けてきた教育の呪いで、僕たち側の不安の問題だと認めましょう。子ども第一で、なるべく多くの選択肢をテーブルに並べる勇気を持ちましょう。全ての子どもには「特別扱いをされる権利がある」ことを何度でも思い出しましょう。
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僕は自分の子どもの発達の偏りが強かろうが弱かろうが、今の崩壊しつつある日本の公教育には期待していないので(今の無理ゲー体制で心を燃やして頑張っている先生達には頭が上がらない)、学校が子どもの遊び場として合わないなら、早めに判断して仕事と収入減らしてでも家で一緒に学びを楽しみます。
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僕が言いたいのは「この人達は不正してる」でも「Y1000は効果ない」でもなくて、この研究はオープンラベル試験と言って「あなた達にはうつに効果があるかもしれない菌を毎日飲んでもらいます。8週後に気分を教えてください」と伝えていること。HAMD20点下がるって仙豆レベル。プラセボ効果ってすごい。
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そういう意味では、僕にとっては仕事をしてる方が100倍楽で、もう既に早く仕事に逃げたくなっている。一方で、今の日本の制度や文化だと、多くの女性は「母親だから」と、例え仕事に戻ったとしても、それは育児に+アルファでやることで、「主たる責任」からは逃げられない。こんなん地獄でしかない。
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だから色んな形があっていいけど「仕事も育児のうち」という男の主張は本質的じゃない気がする。僕は仕事に逃げたい自分と、逃げない人間でありたい自分を自覚し続けながら、少しずつ時短の仕事と育児のバランスを探りたい。今後の仕事では、自分が親達の逃げ場のハブになれるよう、改めて頑張ります。
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最近気づいた育児の難しさって、子を育てる行為そのものではない。愛おしくて可愛くてどんな苦労も厭わないはずの子に対して、繰り返し経験するうまくいかなさ、およばなさ、そこに生じる不安や苛立ちなど「自分の嫌な面」に直面させられ続けられ、そんな中でどこにも逃げられない難しさな気がしてる。
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これまでワンオペ育児しながら論文を量産する女医の先輩方を何人も見てきたので、自分もちょっとは書けるかなって思ってた。決して育児を舐めてたわけじゃないけど、妻もいるし隙間で自分の時間はそれなりに作れるって思ってた。でも違った、先輩方がウルトラハイスペックモンスターなだけだったよ。
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2人とはいえまだ新生児で寝て起きて飲んで排泄してるだけのはずなのに、自分の時間が体感1日30分くらいしかない謎。残りの23時間30分なにしてるんだろう。改めて奥さん、産婦人科の先生、助産師さん、お父さん、お母さん、全国の頑張ってる同志の皆さん、子育てを支える支援の輪の皆さんありがとう。
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GW明けは「不登校」が増える時期。この言葉の負のイメージは誰にとって得だろうか。僕ら大人は「学ぶのが子どもの義務」「子どもが強く生き抜くために」「社会との繋がりがないと子どもが将来困る」とか言うけれど、多くの親の本音は「子どもが家にいて手がかかると働けず親が困る」なんじゃないか。
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双子育児3日目。めちゃかわいいけど、今までのどの仕事よりも寝れないし、自分のペースで何もできないし、毎晩話し合って準備してきたのに全く想定通り行かず3日で半年分くらいの夫婦喧嘩もしたし、「育自」とはまさに。短いけど3週間の育休全力でコミットして一緒にバランス探してくぞ。心が燃える!
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ふだん子ども達や子育て世帯に全く目を向けないくせに、選挙前にだけ「ごめんね。大丈夫だった?お金必要でしょ?僕達も大変だけど、君だけに特別に5万円あげるから、許してくれるよね?また僕達に投票するか投票に行かないでくれるよね?」って、こんなん国家的DVやん。www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
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発達障害について、どんなに自分の子どもが育てづらくても、周りの子と様子が違っても、他の親や理解のない支援者からの安易なアドバイスがうまくいかず悔しい思いをすることがあっても、取り除くべき「障害」は子ども自身にあるものではなく、社会全体にあるということだけは忘れないでください。
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一億総不安の国民性もここから。みんな「社会のお荷物」というレッテルを貼られないように、横を見て比べ、懸命に頑張らなければ、という強迫観念を植え付けられている。国はこの不安を利用しているが、僕は「障害を持つのが自分や自分の家族になりうる」という想像もできない人間にはならないと誓う。
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発達障害についてメディアが美談ばかり偏向して発信するから、一般の人の多くが「初期ステータスの割り振り方が偏ってるだけで、何かが苦手ならそのぶん他の能力に特化してるんでしょ?」と理解している。その根底にあるのは「みんな同じ」と「生産性がなければ存在してはいけない」という危険な思想。
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共感性が高くて「相手の気持ちを受け取りすぎてつらい」という人は注意しましょう。あなたの感じてる「相手は○○と感じてるに違いない」というのは大体事実ではない。あくまでも「相手が○○と感じてるに違いない、と感じている私」と自分ごとと捉えましょう。お互いのためにこの線引きはめちゃ大事。