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ドイツのラウターバッハ議員（SPD・医師資格あり）は、「英国で予定されているサッカー欧州選手権の試合は、デルタ株蔓延のため危険だ。他の国で行うべきだ」と提言。
欧州で、デルタ株への危惧が急激に強まっていることを示す発言だ。
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元首相が、「東京五輪に反対する人は、反日」と決めつける。
恐ろしい時代になってきた。
二大政党制がなく、メディアが機能していない国では、特にこわい。世界中で、変な国が増えている。
かつて「ナンバーワン」と呼ばれた国の、落日。
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今日のドイツの夕方・夜の全てのニュース番組のトップニュースは、「東京五輪、緊急事態宣言で無観客」だった。
これまで成功しか知らなかったブルドーザー男爵、トーマス・バッハの初の挫折。
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IOCが振りかざす「アスリート至上主義」は、いい加減にやめてもらいたい。
重要なのは国民の健康だ。
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パンデミックは、その名が示すように世界的な疫病の流行。
したがって日本国内の様子だけを見ていたら、絶対に理解できません。
日本政府が、予防接種率が２３％という低さにもかかわらず五輪開催に踏み切るという「危険な賭け」に出たのは、外国のパンデミックの状況を十分理解していないからです。
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ドイツでは今年１月に毎日感染者が２万人ずつ増えていたが、政府がこんな宣言を出したことは一度もない。
パラレルワールドのこっち側は、もう五輪どころではない。なぜ過去１年半の間に、大規模なコロナ専用病院を建設しなかったのか。武漢でできたことを、なぜ東京でやらないのか。
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日本はGDPで世界第３位の経済大国。世界で最も金持ちの国の一つだ。
その国で、政府が「コロナで中等症になっても入院せずに自宅にいなさい」と国民に指示している。カネの配分の仕方が間違っているとしか思えない。
日本は、いつから社会保障をこれほど手薄にする国になったのか。
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日本人は真面目なので、外出する時は必ずマスクをしている。それにもかかわらず、東京と大阪のデパート３ヶ所で集団感染が起きた。意外である。
これはデルタ変異株の感染力の強さを物語っている。
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スーパーやデパートなどでの集団感染は、ドイツでは報じられたことがない。この国ではスーパーなど食料品店や薬局以外は、ロックダウンのために約７ヶ月間にわたって営業を禁止され、政府が収入を補填した。
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ギリシャ、トルコなど地中海沿岸の森林火災は手の付けようがなくなってきた。米国の山火事と同じだ。もはや世界的現象である。
ドイツ人たちが洪水で財産を一瞬の内に失ったように炎が人々の家や家財を呑み込む。
空を焦がす劫火が２１世紀が苦難の時代であることを伝える前触れであるように見える。
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東京の７日間指数、200。(ミュンヘンの8倍）
陽性率、22.3％。
政府が自宅療養中の死者数すら把握していないというのは、国民の命を軽視していることの表れ。データなしで、対策を立てられるのか。
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ドイツでは今のところ、誰でも週１回までコロナ検査を無料で受けられる。
町のあちこちに検査所があり、待たされることもなく検査を受けられる。
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我々はいま「コロナ敗戦」、「ワクチン敗戦」を経験しつつある。
酸素飽和度が94を割っても、入院させてくれない国というのは、かなり問題があるのでは？
先進国とはなにか？
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もしもドイツで１日の新規感染者数が2万5000人を超えある町の７日間指数が240人に達したら間違いなくロックダウンになります。
午後９時以降外出禁止、飲食店、食品店、薬局以外の店は営業禁止になります。
大規模スポーツ大会は、絶対に開催されないでしょう。日本では、なぜ可能なのでしょうか？
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ドイツ連邦軍は、カブールから約40ヶ国の民間人ら約5000人を救出。
日本の自衛隊は、１人を救出。
法律だけの問題ではない。政治家と有権者の意識の問題。在外日本人、いわんや日本を助けてくれた現地職員のことなど、どうでも良いのだ。
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米国のpower projection capabilityの底力を感じさせる数字。米軍は過去12日間に、カブールから約9万人の民間人を輸送機で脱出させた。
最後は45分おきに1回、輸送機が離陸した。史上最大の空輸作戦の１つだ。
英軍は1万2000人、独軍は5000人。日本は1人。比べ物にならない。
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アフガン退避に関する報道では、日本のメディアとドイツのメディアの視点の大きな違いが見える。
日本のメディアは邦人退避をメインにしている。
ドイツのメディアは、政府の判断ミスのために、ドイツを助けたアフガン人の現地協力者とその家族が約6000人も取り残されたことの方に、注目している。
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日本の民放から「日本の女性首相誕生の可能性」ということで私に話を聞きたいという問い合わせがありましたが、高市早苗をメルケルと比較するのは私の趣味に合わないので、お断りしました。
高市早苗を「日本のメルケル」と呼ぶのは、どうかやめて頂きたい。
余りにも恥ずかしい。
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ドイツでは酸素飽和度が９０を割っている患者を自宅に待機させることは、考えられない。この会話は非常に興味深かった。
改めて、日本が仕組みや慣習を守るために、人命や健康を犠牲にする国だという印象を強く持ってしまった。本末転倒ではないか。
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もし今ドイツの閣僚が「我が国のジャガイモが美味しくなったのは、農家のせいではなく温暖化のおかげだ」と発言したら、即刻辞任に追い込まれると思う。
この国ではそれほど、温暖化についての危機意識が高まっている。
日本社会は、政治家に対して甘すぎる。やさしすぎる。
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ドイツから見ている限り、気候保護に関して日本の存在感はゼロです。
日本は世界で５番目にCO2排出量が多いのに、いまだに脱石炭に踏み切る年を示していない。
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ドイツでの昨日１日の新規感染者数は約3万4000人で、過去最高。
24時間で、165人が死んだ。
皆さん、ご安全に。政府は、「ワクチンを受けていない人には危険な状態だ」と警告。
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ドイツでは昨日の24時間で５万人を超える新規感染者が確認された。
過去最悪の数字だ。
政府が発足していない過渡期のドイツを襲うコロナ・パンデミック。
市民からは「政府は何をしているんだ」という声が出始めている。来月発足する新政権にとって苦しい船出になるかもしれない。
ご安全に！
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ドイツのコロナ対策は完全に失敗した。
７日間指数の比較
ドイツ 319
フランス 106
イタリア 87
スペイン 53
50
ドイツ、１日のコロナ新規感染者が6万5000人に達する史上最悪の事態。
政府の失態のつけは大きい。
１９９０年からドイツで取材・執筆しているフリージャーナリストです。元NHKワシントン特派員。イスラエル、中東欧、旧ソ連でも取材しました。「偽りの帝国」「日本とドイツ 二つの戦後」「メルケルはなぜ転向したのか」、「脱原発を決めたドイツの挑戦」、「ドイツは過去とどう向き合ってきたか」などドイツに関する本を２５冊書きました。