大山 格🇺🇦(@itaru_ohyama)さんの人気ツイート(古い順)

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そういう時代に、大山巌は自分の娘たちに、本人が望むかぎりの教養を与えてから嫁がせた。自分の妻には人前でもイワオとファーストネームで呼びすてにさせた。周囲からすると、進歩的というより非常識に見えたろう。いまでも薩摩男と会津娘の結婚は祝福されないまま。
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明治初年にタイムリープして、現代の知識で無双してやる……みたいなのは、たぶん無理です。たとえば郵便配達が、当時の庶民のなかで頭一つ擢んでたエリートだったんですが、この崩し字で書かれた宛先が読めなかったら、なれませんよ?
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洋服を着る職業は、当時のエリートだったのです。 ameblo.jp/itaru-ohyama/e…
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九六銭という商習慣を御存知ですか? 現金決済、必ずしも10進法じゃなかったんですよ。つうか、九六勘定のほうが一般的。郵便は例外で九六勘定をしませんが、屋台で立ち食いの蕎麦は九六勘定です。たいがいツケで買い物していた武士は、その場で現金決済するのに慣れてない人が多かった。
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で、いまの知識教養を持ってタイムリープしたとして、字も読めない、銭勘定もマトモに出来ない、社会生活に介助が必要なくらいのお荷物にしかならないんですよ。 という小説を書こうとして、全周囲から止められたことがありました。
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九六勘定わからない士族の商法で、銭勘定出来ないもんだからザルに小銭をジャラジャラ入れて 「善きほどに釣り銭をとれ」 と、客に命じたりしていたんですよ。本当に。
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前にベンツ乗り回してオラオラって感じの人がいたけどね、その近所に本当の大金持ちがいてね「自分で運転しなきゃならない人は大変ですからね」と言ってた。その大金持ちの家には黒塗りの車がお迎えにくるのよ、白い手袋した人が運転してね。
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歴史の専門研究者にとって、一般大衆が知りたくても、学術的にどうでも良い事は多々ある。たとえば、本能寺の変で本当に信長は死んだのか、秘かに逃げ延びた可能性はないか、というのは研究者にとってどうでも良い。その日以後、織田信長と名乗る者が世間に現れなかったのだから、調べる意味が無い。
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亡父はミュンヒハウゼンってヤツで、癌の症状を妄想すると本当に腫瘍のようなものが腹の中に出来て、レントゲンにも映るし、切れば実際そこに正体不明のでき物が存在するけれども癌じゃなくて命に別状は無い、というような不可思議な現象を何度も起こしながら、およそ10年も大学病院を騙した。
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現代の砲兵将校と話していると、時代が違うなぁと思わされることがある。砲兵って、いったん陣地かまえたら要求された地点に観測射撃して、当たっていたら効力射撃して、という手順を踏んでくから、しばらく動かないものだと思っていたが、一回撃ったら陣地転換だというんだよね。
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戊辰戦争だと、間接射撃を指揮できる士官が多くはいないので、たいがい歩兵線まで砲兵も出ていって、歩砲同列で戦ったりすることがほとんど。なんだけど、たまに手旗なんかを通信手段として間接射撃もヤル。当たりやしないんだよ、コレが。だんだん修整して弾着が近づいてくる恐怖。
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もうヤバイと思って逃げ出してくれりゃ、歩兵が突撃にぃ進め! となるわけよね。そんなわけで砲兵の陣地転換あんまりしないのよね。いまは対砲レーダーなんてものがあるから、一回撃つと球筋で位置がバレてしまうらしいね。それじゃ仕方ない。考えりゃわかるんだけど、感覚ちがうんだなぁと。
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無知と貧困を放置するような国家は衰退国家だよ。格差を拡大し、博物館や図書館を潰すことで、無知も貧困も増えていく。まさにそんな国家になってきたよなぁ。そして社会の上層(勝ち組)に無教養なのが多いところがイヤだねぇ。ノブレス・オブリージュって知ってる?
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いまから100年前というと概ね鬼滅の刃の時代だが、その頃の日本は途上国から中進国にランクが上がったかどうかで、先進国に比べたらずっと貧しかった。その貧しい国の片隅にある寒村で、たまたま神童と呼ばれるような頭のよい子を見つけると地域ぐるみで応援し「末は博士か大臣か」と大学へ行かせたり
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いま、そういう習慣は廃れた。制度として奨学金という教育ローンはあるものの、あくまでローンだから返済の義務がついてまわる。貧乏人の子が、カネ持ちの子のカネで買う体験とやらに対抗できるのが学力だから、入試で一発逆転できる仕組みは健全な社会のために必要だ。そして図書館も必要だ。
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幹部自衛官で現役時代に筑波大学で近現代史を学んだ人がいて、その人なんかは立派に第一線研究者と語り合えるほどの学識を持っていた。そういう人も居るのに、なんでだろうね。
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ある中年女性に「大学を出て、結婚しても家庭に埋没しないで社会で活躍した人」という具合に大山捨松のことを説明したら、そんなのフツーでしょと返された。いつ誰がフツーにしたんでしょうねぇ。選挙権も自動的に与えられるのが当然だと思っていて、自由民権運動とかには興味ないそうですヨ。
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著作権のことを不労所得と看做す人もいるが、物書きが労働した成果が著作物だ。プロの著作物を読みたいなら労働の対価を払え。
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国葬が終わって一夜が明けた。いまになってから、敢えて言う。暗殺された宰相の先例に原敬がいるけれど国葬にはならなかった。非業の最期を遂げたことは国葬の理由にならない。大震災からの復興、コロナ禍への対処など困難な状況に立ち向かったことなどの業績を評価して国葬に値するかどうか。
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それは方言の難解さを舐めてます。鹿児島にかぎったことではありません。奥羽越列藩同盟のなかでさえ、豪雪地帯のズーズー弁と、仙台辺りのダッペとで、話し言葉が通じないので、しばしば筆談に及んでいます。共通なのは書き言葉ですが、捨松は充分な日本語教育を受ける前に渡米していますからね。 twitter.com/itagakishika/s…
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渋沢栄一は明治初年、東京に低所得者の居住区は必要無いと主張。それに対して、駕篭に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人、と周囲から諭されたという。 twitter.com/nennpa/status/…
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日露戦争に従軍したロシア軍医の回想を読んでいるのだが、動員も無茶だし、シベリア鉄道での兵員輸送も無茶だ。給食はなく、現金支給して停車駅ごとにパンを買いに行けとか、兵士は民家から手当たり次第に掠奪して、浮いたカネでウォッカを買う。寒い日には列車のなかの座席を叩き壊して薪にする。
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ちゃんと現物支給しないと、そうなっちゃう。生きて帰れる保証は無いから刑務所なんか怖くないし、戦争するよりは犯罪者になった方が死ぬ確率は低いとか考えてんですよ。体罰は禁止という建前だったけど、将校はムチ持ってますよ。たまにビシッと床を打つ。泥酔した兵隊に襲われて死んだ将校も。
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無茶な動員てのは、召集令状出されて職場からそのまま連れ去られるとかですよ。軍医は○○日までに出頭せよなんだけど、兵隊は畑から麦の穂を刈り取るように。一応健康状態は検査するけど、数を合わせるために持病を抱えた者でも引っ張って行く。さすがに流行病の患者は連れて行かないけどね。
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馬秣までが現金支給なんだよね。連隊長に一括支給して委任されるとかなんだけど、そこでも二重帳簿つくって仕入れ額ごまかしてたりする。今度の調達でどれだけ儲かったか、みたいなことを隠しもせずに公言してる。そういう軍隊に比べりゃ、まだしも旧日本陸軍はマシだと思ったよ。