5月17日の参議院決算委員会の質疑応答で、武田総務大臣は「NHKは視聴者の受信料に支えられている公共放送であることを踏まえ、元島民の意見にしっかり耳を傾け、十分な理解を得られるよう丁寧な対応に努めて頂きたい」と答弁されました。私どもの公開質問状にNHKが耳を傾けて頂けるか期待しています
私どもの「公開質問状」に対し、5月21日付でNHKから回答がありましたのでご報告します。内容は、前回の回答と同じ「長崎市の端島における取材に基づき、制作・放送されたもの」で、情報開示はNHKの開示手続に従うようにとのことです。これが公平公正を高らかに掲げる公共放送のあるべき姿勢ですかね?
当事者である端島島民の指摘は完全に無視して、根拠も示さず自らを正当化する主張を繰り返すばかりです。NHKとは一体何の組織なんですか?国民をバカにしているのでしょうか?国会をなめているのでしょうか?こうした対応は、本当に理解しがたいですね。怒りが込み上げてきます。
あらためてNHKの捏造隠蔽を社会に訴えていくしかないですね。私たちは、これからも淡々と調査を進めていきます。何が正しいかを判断するのは、NHKではなく、私たち国民であるということをきちんと知っていただく必要があると思います。 youtu.be/hdq407DMN64
今日もまた筑豊の小ヤマ調査です。小ヤマは膨大な数があったのですが、NHK「緑なき島」のように電気を坑内に引き込んでいる所は数が絞られることがわかってきました。現地で当時を知る人を探し、どの電柱から電気を引いていたのかなど、気の遠くなるような聞き込みを続けています(画像は某小ヤマ跡)
やはり、それぞれの小ヤマの坑内で働いていた方を見つけ出して、NHKの「緑なき島」の映像を見ていただき、より真実に近づくための小さな手がかりを具体的に発見していくしかありません。まあ、どんな証拠を示しても、もはやNHKは端島以外で撮影したことを認めようとはしないのかもしれませんが。。。
NHKは有識者から話を聞くとしていますが、実際に坑内を知らない方が想像で解釈されても真実には近づけないのではないかと思います。端島では実際に島民が採炭現場で毎日働いていたわけですし、小ヤマはそこで働いていた人に話を伺うしかない。研究者も現場を知る人から話を聞いて知っているだけです。
「軍艦島は地獄島だった」と繰り返し主張し続けている韓国JTBCは 5月17日に放送された番組でもNHKの映像「キャメラ報告 海底の炭坑」を引用して「実像は地獄島だった」と訴えています。不思議なのは、引用映像に表示されているはずのNHKマークが全部消されていることです。NHKは了承済なの?無断使用?
韓国MBCの件もしかり、日本国民の受信料でまかなわれているNHKの映像が、韓国のメディアに無断で使用され、反日宣伝に利用されている実態は、何とかならないものでしょうか?こうした実態をNHKは黙認しているのでしょうか?まさかNHKが積極的に映像提供しているということは無いと信じたいですが。。。
戦時中、端島にいたと証言している活動家グ・ヨンチョル氏が『70年ぶりに逢った神佛山 最後のパルチザン』(慶南道民日報 2021年4月21日)の動画に登場し「9歳の時、父を頼って悪名高い軍艦島へ渡った」と証言。韓国内での社会主義運動について再会した仲間と語り合いました。まだまだご健在ですね!
グ・ヨンチョル氏については、「軍艦島の真実」で発信されている下記の「メッセージ映像」をご覧下さい。 「語り合う端島の元島民たち」 youtu.be/efNwuohR9bE 「グ・ヨンチョルとは何者なのか」 youtu.be/O8ZBH0EZQVo 「元端島島民 韓国JTBC報道番組に反論する」 youtu.be/Zg4IYi1wElU
本日5月27日に衆議院で行われた総務委員会で、自由民主党・無所属の会の務台俊介議員が行った質問に対し、NHK前田会長は「緑なき島」が韓国の法律上では著作権の保護期間が2005年に満了しており、NHKの著作権が主張できない可能性が高いと明かしました。NHKによる捏造映像が暴走することを危惧します。
今日たまたま見つけた『日本炭鉱賃労働史論』(村串仁三著)によると、高島炭坑での囚人労働について「歴史的事実の誤認」を主張されている個所を発見。「高島炭坑においては、囚人労働が大量に使用されている形跡はない」とあります。いつの時代も歴史誤認によって思い込みが広がるのは怖いことです。
高島炭坑の囚人労働=監獄島というイメージが一人歩きし、いつしかそれが「端島炭坑で囚人が働かされていた」ことになり、それがいわゆる「強制連行」「強制労働」というキーワードと重なり「奴隷のように働かされた」「地獄島」という主張につながってくる。事実誤認の連鎖を何とかすべきではないか?
昭和19年3月5日の長崎新聞『送れ一握りの米 増炭戦へ真心の贈物』の記事に、端島坑内でピックを使って採炭する様子や、特派員がピックを体験している姿を撮った写真を発見。一方で「褌一丁でツルハシを振っていた」という朝鮮人労務者の証言を裏づけるような客観的な証拠は今のところ見当たりません。
いくら調べても、戦時中の端島で「褌一丁でツルハシを振っていた」ような過酷な採炭が組織的に行われていた痕跡はありません。戦時中の保安月報を紐解いても、内地出身者と朝鮮出身者を区別して管理したような記録もありません。朝鮮人だけに過酷な労働を強いたことが推測できる記録もありません。
そう考えると、端島で「褌一丁でツルハシを振っていた」という朝鮮人労務者の証言は、どうしても昭和30年放送のNHK「緑なき島」の坑内映像の影響を受けたとしか考えられないのです。反論の史料があれば、ぜひ戦時中の一次史料を提示していただきたいと願っております。私どもも真摯に検証いたします。
これらは「端島炭坑で奴隷のように働かされた朝鮮人」だと広められてきたものですが、私たちのゼロからの調査によって、すべて戦後のもので、端島と全く関係がなく、朝鮮人とも一切関係のないものであることが判明しています。このようなことは恣意的な意図がなければ決して起きるものではありません。
「写真に誤りがあっても、朝鮮人労務者の証言は事実」「一次史料による裏づけが無くても、朝鮮人労務者の証言は事実」「一部の証言に誤りがあっても、朝鮮人労務者の証言は事実」「戦時中にいた端島島民の証言は、朝鮮人労務者の実態を知らないだけ」。こうした反論の声に、どう対応すべきか悩みます。
こういう発信をすると「冒涜だ」「ヘイト発言だ」「歴史修正主義だ」「許しがたい!」といった声も寄せられます。そして「政府の国際公約と違う」「世界遺産にするなど許しがたい」という意見も、端島島民に向けられます。私たちは歪められてきた事実を検証し、端島の真実の歴史を追求したいだけです。
元端島島民で在日韓国人2世の鈴木文雄さんは、端島で朝鮮人に対する差別や虐待はなかったと証言しています。「当時、鈴木さんは幼かったから実態を知らなかった」という反論が聞こえてきますが、大韓民国民団の長崎県本部の団長までつとめられた方です。多くの長崎の同胞の声を聴いた上での証言です。
端島について、文雄さんが韓国政府の主張と真っ向から対立する証言をされることについて、長男の康一さんは「今まで築き上げたものを失うのではないか」と心配されたそうですが、「失ってもかまわない」「それでも真実を伝える」という強い決意でした。私たちはその決断の重みを後世に伝えていきます。
私たちが強い疑問を抱いているのが、歴史的な事実の検証を行うことなく平和教育が行われてきたことです。そして、それを美談のように扱う報道。教育者と報道機関の責任は重いです。「”加害の歴史”再現 朝鮮人強制連行 朗読劇に 端島炭鉱舞台に長崎の高校生ら」(毎日新聞 1997年7月31日 西部版朝刊)
端島炭坑の労働組合で1974年の閉山まで書記長をつとめた多田智博さんも、端島についての無責任な報道や、事実に基づかない”平和教育”に強い不信を抱いています。戦時中に徴用工と一緒に仕事をした経験や、戦後の思い出深い端島での生活について、振り返っていただきました。 youtu.be/QpQ6BPmihFQ
加害の歴史があったとは証明されていないのにこの言いよう。歴史的事実の検証もされないまま”平和教育”が行われ、長年尊厳を傷つけられてきた端島島民が、当事者としてあらためて社会に問題提起することを「極めて悪質な歴史修正主義」と罵り、言論を封殺しようとする行為のほうこそ悪質だと思います。 twitter.com/cocoa7fromnote…