遠野市立博物館(@tonomuseum)さんの人気ツイート(リツイート順)

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言葉の力 昔から日本では言葉には呪力があると考えられてきた。言霊ともいわれ、言葉に宿る霊力が、発せられた言葉の内容どおりの状態を実現する力があると信じられた。 呪力を発揮させるために唱えたり御札に書かれる言葉を呪文という。 館蔵資料
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呪詛返しの法 誰かから呪詛を受けていることが判明した時は、呪詛返しを行う。 人形を作り「河の瀬に祈り続けて払ふれば、出て行くなり又帰りくな」秘歌を唱えながら河川に流せば、身に受けた呪詛は行った本人に返されるという。 相手は自ら放った呪詛に逆襲されて苦しむことになる。 呪術展資料〜3/30
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「まめ本遠野物語」販売開始! 名著『遠野物語』がA8サイズのまめ本になりました。柳田國男による序文は勿論、河童やザシキワラシ、オシラサマ等選りすぐりの20話を掲載。博物館受付にて¥500 (通販非対応)
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初夏の遠野
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遠野のかま猫 「竃猫といふのは、これは生れ付きではありません。 生れ付きは何猫でもいいのですが、夜かまどの中にはひつてねむる癖があるために、いつでもからだが煤できたなく、殊に鼻と耳にはまつくろにすみがついて、何だか狸のやうな猫のことを云ふのです。」 宮沢賢治「猫の事務所」 #猫の日
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シークレットが一種類とは限りません
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サンスケ人形  青森県津軽地方のマタギたちは狩りに行くとき12人で行くことを縁起が悪いとして避けるという。  山の神にとって12という数は神聖なので、サンスケと呼ぶ人形(木製、ワラ製など)を作り、この人形を1人に数えて持参する。 「呪術展」(10/22〜)資料  碧祥寺博物館蔵
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遠野のかま猫 竃猫といふのは、これは生れ付きではありません。 生れ付きは何猫でもいいのですが、夜かまどの中にはひつてねむる癖があるために、いつでもからだが煤できたなく、殊に鼻と耳にはまつくろにすみがついて、何だか狸のやうな猫のことを云ふのです。 宮沢賢治「猫の事務所」 #世界猫の日
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山言葉  猟師は、山では山言葉を使う。里言葉はケガレが多いから神聖な山では使わないものだとも、山の獣たちに分からないように隠語で語るのだともいう。  巻物の唱文する者をケサキという。カモシカをアオシシ、アナグマをマミ、猿をエビス、犬をセタ、心臓をサベ、コメをクサノミ等と呼ぶという。
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鎮守府八幡宮神符 岩手県奥州市 「そみんぼう」や「カラス札」と呼ばれる。 慈覚大師の病を平癒させたマクワウリに葉と花を添えた薬神の姿であるとされる。 安政5年『風土記御用書出』には「そみんぼう」という疫病除けの守札を門戸に貼り置くとの記述がある。 えさし郷土文化館蔵 呪術展資料7/21〜
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夏の遠野
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初夏の遠野 遠野市綾織町
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角大師護符 疫病が流行した際、疫病神を追い払うため鬼の姿となった平安時代の高僧、元三大師良源。弟子がその姿を護符として刷って家々に配ったところ、戸口にお札を貼っていた家は疫病に罹らなかったという。二本の角のある黒い鬼の姿で魔除けや疫病除けの護符として使用される。 呪術展資料7/21〜
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夏の遠野
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言葉の力 昔から日本では言葉には呪力があると考えられてきた。言霊ともいわれ、言葉に宿る霊力が、発せられた言葉の内容どおりの状態を実現する力があると信じられた。  言葉を積極的に使って言霊をはたらかせようとする考えと、言葉の使用を避ける考えとの二つの面がある。 呪符展資料 呪符
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呪歌と魔除けの五芒星と九字が記された呪符 五芒星は、五つの頂点を持つ星形の記号で全ての部分が閉じている事から魔物が入り込む余地がないとされた。また、九字の縦横の線は結界で、ここに迷い込んだ魔物は抜け出せなくなると考えられた。 呪術展資料7/21開幕
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「結び」の呪術  離れているものをからみ合わせてつなげる「結ぶ」という行為には古くから呪術的な意味があると考えられてきた。  古代には、草と草を結び合わせ、そこに霊魂をこめて旅の無事や幸福を祈り、男女が神に願って相手の衣服の紐を結んで誓いを立てる事等が行われた。 祝い結び、卯子酉様
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九字 臨兵闘者皆陣列在前の九字の呪文。山に入る時の魔よけの呪文とされたが、密教や修験道にとり入れられ護身のための呪文とされるようになった。九字を唱えながら印を結んだり、早九字と称する刀を表現する指の動きで縦横に切る動作などが用いられる。 縦横の線は結界で魔除けの効果があるとされた。
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春の遠野
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異界との境界は、村境や橋などの空間的な境界と、節句など季節の変わり目などの時間的な境界がある。 また、1日の中でも夕方の薄暗くなり、昼と夜の移り変わる時刻は、逢魔時(おうまがとき)と呼ばれ異界と現実世界を繋ぐ時間の境目とされ、魔物や妖怪がうごめき始めて災いが起きると考えられてきた。
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特別展「遠野物語と遠野の縄文文化」 あと2日です! 「クマ形土製品」 首の部分に月の輪のような模様があります。 上杉沢遺跡  縄文時代晩期末~弥生時代初頭 二戸市教育委員会 蔵
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境の神  村境は異郷や他界との通路であり、遠くからやって来る神や悪鬼、災いを起こす邪霊もそこから入ってくると考えられた。  また橋、坂、峠、辻なども異界との境界と認識され、このような場所には他から侵入するものを防ぎ、道行く人々を災難から守る神として賽の神や道祖神が祀られた。
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山言葉  猟師は、山では山言葉を使う。里言葉はケガレが多いから神聖な山では使わないものだとも、山の獣たちに分からないように隠語で語るのだともいう。  巻物の唱文する者をケサキという。カモシカをアオシシ、アナグマをマミ、猿をエビス、犬をセタ、心臓をサベ、コメをクサノミ等と呼ぶという。
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初夏の遠野
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境と賽の神 賽神は集落の境にあって、他から侵入するものを防ぐ神。境の神の一つで、道祖神、道陸神、 岐神ともいう。集落を中心に考えたとき、村境は異界との通路であり、遠くから来臨する神や霊もここを通り、また外敵や流行病もそこから入ってくる。それらを祀り、防ぐために設けられた神である。