(87年のベルリンの壁の西側でのコンサートを振り返り) 忘れもしないよ。僕の音楽家人生で最も感情が高まったパフォーマンスの1つだと思う。ー東ベルリンの人達がこちら側の演奏を聴こうとしているのが分かった。…ああ、今も思い出しても声が詰まってしまう。 ✳︎動画:当日の壁の両側の様子
(ボウイ自身が執筆した『ボウイ53歳とボウイ23歳の対談』より) ミック・ジャガーにはもう会った?彼とは絶対に気が合うはずだからね。 ✳︎シングル『Dancing in the street』で共演した2人 #HappyBirthdayMickJagger
(最も過大評価されている美徳は何だと思いますか?) オリジナリティ。
去年(85年ライブエイド)、チャールズとダイアナに会った時は物凄く緊張した…俺はデヴィッド・ボウイの隣だったんだけど2人とも凄くナーヴァスになってて、彼なんか俺のマルボロをほぼ一箱吸っちまったんだ。 --ロジャー・テイラー(クイーン)
ジギー時代の衣装は全て山本寛斎によるもので-そのころの衣装は今でもちゃんと持ってるんだけど-とにかく、あの当時2人でコラボレーションをしたら、絶対に誰も観たことが無いようなものを作れるって確信してたんだ。
(山本寛斎氏がデザインした衣装『TOKYO POP』について) 僕が求めていたもの全て…斬新で挑発的で、照明の下で着るには信じがたいほど暑い。 ✳︎写真:『TOKYO POP』を着用したボウイ。鋤田正義氏の撮影
(ボウイとの出会いを振り返って) ちょうど、ボウイも「世界に出るぞ」と意気込んでいた時期で、気持ちやタイミングが重なったんですね。まあ、お互いに生意気盛りですよ。当時は私もボウイも未来がどうなるか、まったく分からない状況だから、アグレッシブさが足し算された。 --山本寛斎
(74年 山本寛斎氏による衣装『因幡の素兎〈いなばのしろうさぎ〉』を手に取って) これが最初の日本製衣装だね。日本の芝居の中で山人が着ていたようなやつさ。だから動物の絵がプリントしてあるんだ。ほらここに書いてあるよ、山本寛斎って。あと『水洗い出来ません』だってさ(笑)。
僕の衣装はほぼ全て日本製なんだ。歌舞伎みたいな服が大好きなんだよ。(74年) ✳︎山本寛斎氏による有名な『出火吐暴威』の衣装は、歌舞伎の早変わり技『引き抜き』を参考にしている
(アルバム『ヒーローズ』収録の『Moss Garden(苔庭)』について) 僕は琴の伝統的な音色が大好きなんだよ。 ✳︎この曲でボウイは、日本のファンからプレゼントされた琴(スライド2枚目)を演奏している。
無難な人間だとは思われたくない。無難な人間だったらこの世界から足を洗うよ。
1945年の広島への原爆投下以来、黙示録のプロセス、つまり終末的観念は私達の意識に完全に組み込まれた。-そこには道徳的権限は全く見当たらず、信頼されうる真の戒律は崩壊したようだ。 ✳︎95年ボウイはフェスのポスターをデザイン。広島への思いや武力への懸念を表した
選択の自由を取り上げることが幸福への道だとは思いませんが、選択の自由だけを与えて、どうやってこの自由を使えばいいのか教えないとしたら、自由など意味が無いかもしれませんね。
(83年ボウイ香港公演より『イマジン』カバー) 想像してみてよ 国なんて無いって 難しくないよね? 殺す理由も死ぬ理由も無く 宗教も無い 想像してみてよ 皆が平和に暮らしてるって 君は僕を夢想家と言うかもな でも僕一人じゃない いつか君とも仲間になりたいな そして世界はひとつになるんだ
(83年 不穏な世界情勢を乗り越えた先に、人間に変化は有ると思いますか?) うん、全世界の人々の思いやりと平和に対する意思が必要な、今の危機を乗り越えたら凄く強い何かが得られると思う。もし世界中の人の力で戦争を止められなければ、何も生まれない。そして、平和になれば何でも出来るんだ。
僕には3歳になる娘がいる。だから、今の社会状況を見て「未来に不運な出来事が起こるかも」なんて考えは僕には許されない。でも、単純に未来は明るいと言い切るわけにもいかないわけで。僕らは希望という解決策を見つけなくてはいけない。(03年)
僕は京都に惹かれているんだ。あの静寂な雰囲気に包まれ、何が生み出せるか試してみたいんだ。京都へ行くということは、僕のプライベートな精神にとって非常に重要なことなんだ。
多くの人は色に臆病で、灰色の生活を送ってしまったりする。スタイルは様々だけど、明るい色を身にまとえば刺激的な生活が始まるはずだよ。
ひとつだけパンクに物申すとすれば、それがムーブメントとして扱われているのは不幸なことだね。どんな時でも、芸術は個人の創造であるべきだし、ムーブメントとして方向付けされた芸術ほどつまらない物はない。(79年)
Bowie様 あなたがZiggy Stardustとして地球に降り立った時、僕の人生が決定してしまいました。そして、そんな人が世界中にいったい何人いるのでしょうか? --土屋昌巳
(井上陽水と山田五郎のトーク) 陽水:最近プログレが気になるんですよ 山田:例えば? 陽水:T.REX 山田:それはグラム・ロック 陽水:デヴィッド・ボウイ 山田:それもグラム・ロック 陽水:メガデス 山田:それはメタルです
(ボウイ53歳からボウイ23歳へ) これだけは言っておく。仕事にこだわりすぎて、実生活の質を落とすような真似だけはよせ。君は熱中しやすいタチだから、仕事に負けてしまうんだよ。
現実を見つめることは簡単だけど、それに囚われ過ぎてはいけないことも有る。ひどいことであっても、そこから生まれる良い面が有るって思うようにしなきゃいけない。ひどい目にたくさん遭ってきた僕としては、人生は希望の光を見つけるための闘いだったと言える(笑)。
派手なパフォーマーはたくさんいるけど、その中でもフレディ・マーキュリーは群を抜いていた。彼はまさしくオーディエンスを自分の掌中に握ることが出来る男だったんだ。
僕も僕の友達も長髪ですよ。ええ、そんな悪いものじゃないでしょう、実際。僕自身は長髪が好きだし、僕の仲間もみんなそうです。それが原因で迫害されなきゃいけないなんて、僕には理解できません。(64年)