タンカー船のバウスラスターの可変ピッチプロペラ(CPP)は角度を変えながら回すことができます。左右逆に移動したい時に止めることなく羽根の角度だけを変えればOK。もし逆回転させるなら一旦止める必要があります。桟橋につけ放しする時、スラスターのロスタイムに強い波を受けると致命的なのです。
タンカー船のアンカー⚓️のチェーンは放水して洗いながら巻き上げます。そのままだと海底のドロが船内のチェーンロッカー(錨鎖庫)に入って貯まるからです。チェーンの通るパイプの中で放水するのが効果的。チェーンを洗うための放水ですがチェーンウォッシュではなく「アンカーウォッシュ」と呼びます。
タンカー船の錨のチェーンを巻くとき、海底のドロも一緒に上がってきます。そのまま錨鎖庫(チェーンロッカー)に入れるとドロが溜まってしまいます。そこでチェーンのパイプには海水を放水してドロ落としをしています。この放水をアンカーウォッシュと呼ぶのです。
事件現場ではありません。タンカー船の機密テストです。圧縮空気で圧力をかけて、シャボン玉の原液を吹きかけて漏れてるところが無いかを確認しています。なので絶対に立ち入り禁止なのです。
意外と知られてない船のバック(アスターン)。バックの方法は船によって違います。当社のタンカー船は自己逆転方式といって、エンジン自体を逆回転させてます。動画右下のシリンダーの空気でカム軸をずらすと、一輪車のペダルを逆にこぐように反転できます。その他のバックの方式はリプ欄に書きます⤵︎
台風の時、タンカー船は早めに避難港を決めて避難します。東京湾にもたくさんの船が集結。赤がタンカーで緑が貨物船です。当社船の3隻もこの中に。でも、全ての船が港に入れる訳ではありません。今回の強い台風と船のマップを見比べるとこうなります。被害が出ないことを祈るばかりです。
とても出港できそうにありません…金沢港のタンカー船に新人さんを連れて行った社員さんからの動画。
タンカー船で1番熱いのはここかもしれません。メインエンジンの過給器(ターボ)。エンジンの排気ガスを集めて、風ぐるまを回します。エンジンに新鮮な空気をどんどん送り込んでエンジンの燃焼が加速して、ここの温度が上がります。排気ガスは450度を超えるので、この熱を使ってお湯も作っています。
タンカー船ほだか丸の海ベビくんはオブジェではありません。夜間に頭を打たないようにする保護具です。 サーチライトのハンドルがあって真っ暗なブリッジでは頭をぶつける人がいたのです。買ったのは沖縄の美ら海水族館だそうです。可愛いけど保護具です。
タンカー船の固定資産税。新しいお船だと年間1000万単位です。船籍港には関係なく、実際に入港した港の市町村にお支払い。総務省にこの用紙で申告。1年に100ヶ所の港に寄った船は100分の1ずつ各市町村に請求されます。1/1の所有者に1年分かかる仕組み。12/24完成の当社船ひなたは4港で分割した過去が…
直径45センチのタンカー船のピストンを抜くのは重労働なのです。当社船では2年に1回、抜いて整備しています。
タンカー船の新人さんに海図交換のトレーニング。次に行く港が決まると航海計画を作ります。使う海図を順番に 1番上の引き出しに入れます。船が海図の端まで進んだら海図を交換。使用済みの海図は2段目の引き出しに入れます。そうすると2段目は戻りの順に海図が並びます。順番を崩したらダメなのです。
海の上にはガソリンスタンドはありません。バンカー船という小型のタンカーがタンカー船の燃料を持ってきてくれます。給油作業のことを作業をバンカーと呼びます。メインエンジンの燃料がC重油、発電機などの燃料がA重油です。システムオイルなどの潤滑油も同時に積んでもらいます。
もし扇風機の羽が縦向きだったら無風。これを左右にネジると風の向きを前や後ろに変えられるし、強さも角度で変えられる。これを船のプロペラでやったのが可変ピッチプロペラ(CPP)。当社のタンカー船ではバウスラスターのプロペラで使用されています。グイッと変形するのが格好いいです。
タンカー船のバルバスバウ(球状船首)。タイタニックのポーズする所から。荷物を積んでフルスピードの時に効率が良くなるしくみ。荷物が空っぽだとこうなります。
当社に平成26年から平成34年まで在籍したと履歴書に虚偽記載した人物が就活を再開しました。有名なサッカー選手と同じ苗字の50代です。証拠保全のため使われた履歴書の写しを入手しました。今後も継続される場合は法的手段も辞しません。各社様で採用される際は船員手帳での在籍確認をお勧めします。
タンカー船の横揺れ対策。ペンギンの羽みたいなでっぱり。ビルジキールと呼びます。このサイズでも有るのと無いのでは大違い。19世紀に発明されて多くの船に搭載されています。この部分は水流が多く電気分解(電食)で鉄が溶けやすい。そこで鉄のかわりに溶ける船体保護亜鉛も貼り付けます。寿命は2年。
レトロでレアなタンカーのメインエンジン。昔のエンジンは銘板がとても立派。針は全てアナログ。
新しいタンカー船を建造する時はブロック同士を繋ぎ合わせます。大きいので1発で繋ぐとズレたら大変。そこで仮溶接してからじっくり溶接して繋ぐのです。
意外と知られてないです。船名とかのプレートはブロックの段階でつけてから組み立てられます。重い鉄板の位置合わせを現場で行うのは大変だから。少しズレただけで字が読みにくくなってしまいます。なので造船所さんに「早く船名を決めてください」とお願いされるのです。
タンカー船はプロペラを回して進みます。回ってる軸のスキマから海水が入ってきたら大変。軸と一緒に回りながら海水を止めているのがEVK装置。手前のリングとシールの間に薄い水の膜を作って止めます。船内から海水を送って軸の摩擦も防ぎます。もしも漏れたら手前の予備のシールと船内で交換します。 twitter.com/i/web/status/1…
タンカー船の全速力での試運転。荷物が空っぽの時と積んでる時では出来る波が違います。これは積んでいる時の映像。船が重くて深く沈んでいる分、迫力のある航跡になるのです。
タンカー船にどれだけ荷物を積んで良いかは「どこまで船を沈めて良いか」で決まります。ドラフトマークが目盛りになっていて、1文字の縦の高さと縦のスキマは必ず10cmと定められています。貨物の石油を積んでいって満載喫水線を越えたらアウトです。
タンカー船のフジツボよけの赤塗装の1年後。塗装したペンキは溶け切りの寸前。フジツボが無くてスライムと呼ばれる海藻がうっすらつくのが理想。これがあると水洗いを丁寧してくれます。溶け残りが多いとはがれる原因に。黄色い部分はお手入れした塗膜の下地です。鉄に直接は銅系の塗料は塗れません。
タンカー船のプロペラ軸とは別に中間軸にも軸アースがあります。無いと電食という作用で軸がボロボロになります。試運転前の保護具がない状態なので見やすいけど近づくのは危険です。