どんなタンカー船にもバルバスがあると思ったら大間違いなのです。
タンカー船の新人さんに海図交換のトレーニング。次に行く港が決まると航海計画を作ります。使う海図を順番に 1番上の引き出しに入れます。船が海図の端まで進んだら海図を交換。使用済みの海図は2段目の引き出しに入れます。そうすると2段目は戻りの順に海図が並びます。順番を崩したらダメなのです。
タンカー船の錨のチェーンのドロ落とし、アンカーウォッシュを外から見るとこうなります。
タンカー船の錨のチェーンを巻くとき、海底のドロも一緒に上がってきます。そのまま錨鎖庫(チェーンロッカー)に入れるとドロが溜まってしまいます。そこでチェーンのパイプには海水を放水してドロ落としをしています。この放水をアンカーウォッシュと呼ぶのです。
タンカー船の固定資産税。新しいお船だと年間1000万単位です。船籍港には関係なく、実際に入港した港の市町村にお支払い。総務省にこの用紙で申告。1年に100ヶ所の港に寄った船は100分の1ずつ各市町村に請求されます。1/1の所有者に1年分かかる仕組み。12/24完成の当社船ひなたは4港で分割した過去が…
【尿検査を廃止します】タンカー船の船員さんは年に1度以上の薬物検査が必要。これまでは尿検査が必須でした。少しでも船員さんの負担を減らしたい。そこで首の後ろをガーゼでこする検査に変えました。目の前で実施できるからすり替えも不可に。時代に合わせて検査もアップデートしていきます。
タンカー船の機関室でどうしても出てしまう油の混じった水。そのまま海に排出できないので油水分離器にかけます。キレイな水のみ排出して、油分は焼却炉で燃やします。排出してよい水の油分は5ppm以下(ものすごく厳しい)と定められています。このため4室に分かれた高性能な油水分離器が必要なのです。
最近人気のタグボート。昔はまんまるではなかった。画像を整理してたら出てきて衝撃。
タンカー船の横揺れ対策。ペンギンの羽みたいなでっぱり。ビルジキールと呼びます。このサイズでも有るのと無いのでは大違い。19世紀に発明されて多くの船に搭載されています。この部分は水流が多く電気分解(電食)で鉄が溶けやすい。そこで鉄のかわりに溶ける船体保護亜鉛も貼り付けます。寿命は2年。
タンカー船はプロペラを回して進みます。回ってる軸のスキマから海水が入ってきたら大変。軸と一緒に回りながら海水を止めているのがEVK装置。手前のリングとシールの間に薄い水の膜を作って止めます。船内から海水を送って軸の摩擦も防ぎます。もしも漏れたら手前の予備のシールと船内で交換します。 twitter.com/i/web/status/1…
海の上にはガソリンスタンドはありません。バンカー船という小型のタンカーがタンカー船の燃料を持ってきてくれます。給油作業のことを作業をバンカーと呼びます。メインエンジンの燃料がC重油、発電機などの燃料がA重油です。システムオイルなどの潤滑油も同時に積んでもらいます。
当社の最新のタンカー船に乗ってる最新の造水機。海水から1日10トンの真水を作れます。ボンネットはなくて各プレートで真空減圧→低温沸騰(50度以下)→蒸発→真水の回収までできます。熱源はエンジンの排熱を有効利用。飲み水にはしませんが、お風呂やトイレ以外にも、船に真水は大量に必要なのです。
海水から飲み水を作れば良くない?というご質問。当社のタンカー船には海水から真水を作る造水機があります。このお水は飲みません。造水機は海水を真空状態にして低温で沸騰させて真水を作る装置。エンジンの排熱を使うのでポンプの電気だけでOK。温度が低いから殺菌は不十分。口に入る水は買います。
タンカー船の飲料水は桟橋にいる時に給水します。中身は水道水でもちろん有料。港ごとに水道代も違います。トン単位だから差額はバカになりません。でも給水できない桟橋も多い。船内に水が無くなると給水船さんに超高級なお水を持ってきてもらうことになります。水を取るタイミングは本当に大事。
亜鉛板だけだと思ったら大間違い。タンカー船の電気分解対策。プロペラの周りは特に海水で電気分解が起こりやすい。そこでマカップスという機械で亜鉛板の犠牲を減らしています。しくみは船の外側に電気を流してプロペラや舵、外板を保護しています。船体保護亜鉛だけじゃダメなのです。
これから犠牲になるタンカー船の船体保護亜鉛です。1年後には半分解けて、2年後には取り替えられることになります。ここはビルジキールというタンカーの揺れどめ。水流の流れが早いところなので解けやすい。この亜鉛が無いと船体の鉄が電食(海水に金属が電気分解される)で溶けていくのです。
金塊のような亜鉛板も1年たつとこのように流線型に溶けます。タンカー船のバウスラスターの船体保護亜鉛。水流の多いところほど電食で溶けやすい。無いとこのトンネルに穴が開いてしまうのです。
@45xfortyfive 配管をフルにステンレスにすると、その先にある造水機の部品とかと同じ電位になるので、機械のステンレスも電気分解されて溶けてしまうのです。実際にポンプのインペラがツルツルになったりします。
タンカー船の犠牲になった犠牲管。船の機関室にある金属の配管は海水には勝てません。わざと弱い部分を作って溶ける部分を集中させるのが犠牲管。交換しやすい短い曲がり部分を犠牲にします。替えにくい場所の配管はコーティングされたパイプを使用。配管をステンレスにしたら機械が溶けます。
タンカー船で水流が発生するところは海水との戦い。鉄が電気分解されて溶ける電食が発生するから。船の先っぽの向きを変えるプロペラ、バウスラスターでも強い水流が発生。船体を守るため、鉄の代わりに溶けてくれる船体保護亜鉛を取り付けます。金塊みたいな亜鉛も2年後には溶けて無くなってます。
@sakesyubunken 電食について説明する必要があるのですが、海水こと食塩水と船の電気が加わると金属のイオン化傾向の高い部分から電気分解が生じます。鉄とアルミニウムが同じ電気が流れるところにあればアルミニウムから解けていく作用が発生します。船体であれば亜鉛板を取り付けておけばそこからどんどん溶けます。
タンカー船で使い放題の海水。実は大きな欠点があります。金属を劣化させること。機関室のパイプは海水との戦いです。例えば海水から真水を作る造水機。長いパイプに穴が開いたらピンチ。そこで長い管はコーティングした配管。一部わざと金属の短い管を使います。犠牲管と呼ばれ毎年予備と交換します。
タンカー船で塩の入ってない水は貴重です。でもお風呂やトイレなどの生活だけでなく、エンジンの冷却などにも真水が必要。そこで海水から真水を作る機械が造水機です。高温で沸騰させると非効率。真空状態にして50℃以下で沸騰させて1日10㌧の真水を作ります。飲み水と不足分は水道水を買っています。
タンカー船にとって「橋はくぐるもの」ですが、レーダーで橋を見分けるのは初心者には難しいのです🌉🚢 点線の根本の緑色が自船。 青いのが航跡。 これでどの橋かが分かったら素晴らしすぎます。
レトロでレアなタンカーのメインエンジン。昔のエンジンは銘板がとても立派。針は全てアナログ。