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「おまえの誕生石とかパワーストーンとかは知らないが、アンラッキーストーンは確実にこれだ!」と言いながら、レンガで殴りかかってくる、パワー&正論型シリアルキラー。
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歴史学者のハラリも「古代の神は生け贄や礼拝の方法を事細かに気にするが、算数以上の数学に一切興味を持たない」と皮肉っていた。全知全能の神が実在するなら、初期人類にキナの木がアンデスにあるとかペニシリンの製法とか教えて膨大な死者を救わないので、どうも人類の味方に思えない。
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高度知性体や神と交信できるというチャネラーや霊媒師に、天文学者で作家のカール・セーガンが「フェルマーの最終定理かゴールドバッハ予想の証明を教えて」と聞いていたが、一度も返答がこなかったらしい。前者はすでに人類も解いているので、彼らがいるとする高度知性体や神はあまり賢くない。
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転生や転移主人公が独自に考えに考えた結果、ファンタジー世界に国家社会主義に民族社会主義、原始共産主義や計画経済を広め、飢餓と虐殺と大戦争を巻き起こして「こんなはずじゃなかったんだ」となる作品を考えたが、車輪の再生産ならぬ地獄の再生産は現実でも起こっているので辞めよう。
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なぜ多くの娯楽作家があのダジャレおじ、いや、ベニ松さんを尊敬するかというと、光線の撃ち合いや擬音や常套句雰囲気シーンで誤魔化さず、格闘をリアルタイム映像で描くという革新をなしたからである。というか、ベニ松さんかそのフォロワーを通らずに、それをできる人がほぼいない。
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小説における戦闘シーン描写は、すでに1980年代にベニー松山さんがひとつの基準を打ち出している。今では当たり前かもしれないが、それまで雰囲気と気合いだった描写を、誰がどう動き、どの攻撃がどこに命中し、どうダメージがあるか生物学的科学的説明が、カメラワークで語られる。
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「矛盾してるw」みたいなタイプはほぼまったく創作に向いていない。「いや、この矛盾はだからこそ誰かの策で必然だったとできる」と、後付けで予想だにしない補完と展開にできるのかが腕の見せ所。遅刻の言い訳が上手い人が向いているとも言う。
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最初から最後まで矛盾も破綻もなく考えた設計図どおりの話は、基本的につまらない。作者があらかじめ思いつくようなことは、読者も予想できるので、そら仕方ない。やっているうちに出てくる必死の言い訳や辻褄合わせで「え、作者もそうなるって知らんかった」が出て、初めてスタートライン。
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「幼児が背後の祖父を見上げるとあるはずの、下からの顔の構図」がなく「記憶にあるのは祖父の正面からの表情と動作」でカメラが切り替わっている。後者から前者の記憶があると捏造されたけど、齟齬に長らく気づかず、過誤記憶という概念を知った大人になって分かったのよ。無害な過誤だけど、ある。
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個人的体験だと「お爺ちゃんの膝に自分が座って、お爺ちゃんが頭を掻いて照れている」という記憶に、後々になって「なんで膝の上に座っている当人が、背後のお爺ちゃんの動作や表情が分かるのか、って、これ写真から作った過誤記憶だ」と分かった。
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実際、過誤記憶の軽いやつは誰にでも起こる。記憶が残らないはずの幼児期の鮮明な記憶や、昔の家族旅行での祖父母の話をしたら、その時には祖父母は死んでいて来ていない、みたいなやつと考えると分かりやすい。写真や聞いた話から脳内補完して、その思考がいつしか「本当にあったこと」みたいになる。
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名誉毀損を受けた人も大変だが、存在しない過誤記憶が出てきてしまった人も「どうしても本当にあったと思える」のに事実がないという現実と、過誤記憶で家族や周囲との関係が壊れたことに長く苦しむ。間違った治療ならまだしも、自然にこれが起こってしまう病気は恐ろしい。
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問題の根源にはなにかトラウマがある、という思いこみが当時のカウンセラーと患者にあり、薬物や催眠療法などで偽の被害記憶が出てきた。その後、カウンセラーらが存在しない被害記憶を作られた人とそれで被害を受けた人たちから訴訟を受けて大敗。過誤記憶として研究され、21世紀でほぼ消える。
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20世紀前半、フロイトが分析をすると統計を大きく超える被害者の告白が出てきて、妄想が指摘される。その後、20世紀後半に素人精神分析やカウンセリングで、家庭内やその他での被害を訴える人が大量に出て、訴訟が乱発された。
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性的虐待の裁判でむしろ被害者が虚偽を言っており、名誉毀損だっと分かる判決を見る。相手を傷つけようと悪意から起こることもあるが、もっと厄介なのは、まったく事実ではないのに「本当にあった」と信じこんだ精神疾患や過誤記憶などの妄想から生まれる場合で、精神医学未満の分析で問題になった。
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とある作家さんが言っていた「天才による芸術でも絵画や彫刻を手に入れるには数億から数百億円も必要だが、本は時代時代の天才の作品が数百円の文庫本で買える」に尽きる。古代ギリシャの哲人から近現代の思想や科学の巨人の業績が、数百円で見られるどころか所有できるってチートすぎる。
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たまには自著シリーズ話もしよう。ニドヴォルクさんの服が露出高めなのは、川を潜行してからの上陸地点が夜のゴーゼス経済特区だったので、風俗街を見て「あれが人間の女性衣装!」と勘違いしたため、というどーでも設定。作中で言う必要がないので省略された。
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月刊ムーが陰謀論を防ぐかどうかは知らないのですが、今は廃止された読者文通欄で「転生した光の八戦士のうち四人が集まったので、残りを探しています」で次号で集まり、次々号で「戦士に偽物がいました。本物募集」「あいつらこそ偽物です。本物募集」とアレな人の集合と離散がスリリングだったよ。
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20年以上前の教育番組で、精神科医が小学生の女の子の絵に「手を背後に隠すのは恐れ、蛇と炎は暴力性~」みたいな診断をしていたが「難しい手を描かない構図にし、蛇と炎は描かれているのがKOFの八神庵だし、普通の女児ファンアート」でしかなく、文脈が分からないと見当外れ診断や意見が出る。
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外国の一部には、加害者と被害者と遺族を対面させて、反省と被害回復を勧める修復的司法というものもあったが、今では有害だとされて推奨されない。理由は、異常な犯罪者は被害者がまだ苦しんでいることを見て楽しんでしまうことが分かったから、である。
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異常者による被害に対する医者や弁護士のアドバイスが「忘れなさい」になるのは、異常者にはそもそも反省する能力に心や脳の仕組みがなくて義務以外で謝罪はできず、本心からでもない。法的にもどうにもならず、道理としてはそうなる。だけど被害者本人、または遺族は納得できないし、できる訳もない。
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ニュースを見ると、25年前の神戸児童殺傷事件の被害者家族がインタビューを受けていた。加害者は年に一回謝罪の手紙を送ってきていたが、5年前から途絶えたとの報告だった。加害者が人格や精神の異常にしろ、刑務所を出たら謝罪も辞めるのだなとなる。
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「鬼滅の刃」のゲームに、ミニゲームで「下弦の鬼になって無惨様の女装パワハラ会議」をつけるべきだと思う。リズムに合わせてボタンを押し、内心を読まれる瞬間に違うことを考え、言葉尻を捉えられない選択肢をとにかく選んで、一秒でも寿命を延ばせ!
無惨「生き延びられるとは言っていない」
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