「この世界では終わりがあることの方が特別なんだよ」なんて言い出したもんだから哲学に片足突っ込みつつ、最後には「数字に終わりがない理由はお父さんお母さんもわからないからいつか勉強して教えてね」という情けない答えで締めくくってしまった。そんなお風呂での出来事。出る頃にはゆでだこだった
絶賛なぜなぜ期の3歳。「100のつぎはなんだの?」と聞かれたので101と答えたら「そのつぎは?」となって102から順番にカウントして253に至った時にハッとした顔をして「すうじはおわらないの?」と聞いてきた。そうだよ、と答えたら「すうじはなんするから(なんで)終わらないの?」と聞かれてしまい
息子の発達障害の診断を伝えた時「ギフテッドだと良いね」という反応をもらったことがあるのだけど、なんで「発達障害であっても知能が高いならいいと」思うんだろう?知的な高さに関係なく「いま困ってるから」診断がついているのに。そこ困り感が伝わりにくいことこそが生きづらさに繋がるのに。
精神科病棟で思春期の子たちのメンタル不調での入院も診てきたのだけど、彼女(彼)らのバックグラウンドが「過干渉な母親と存在感の薄父親」であることが圧倒的に多いと感じていた。このツイートでいうところの夫婦の相互依存関係が気薄なゆえに子供に依存が向いている状態だったのだと思う。 twitter.com/ShinShinohara/…
子育て経験者の「お母さんなんだから愛情をかけてあげて」とか「もっと読み聞かせしてあげて」とかはお局の後輩いびりみたいなものだと思ってる。母の愛とか聖母幻想は呪いに近い。諸先輩方もその呪いに苦しんできたはずなんだけど、その呪詛を下の世代に渡そうとする心理は
私が声かけられたのは、ちょうどこちらのツイートを見た後だったと思う。こういうことがあるんだって知ってるだけでも全然違うので、ぜひ心に留めておいて欲しい。育児してる時なんて、みんないつでも困ってるし不安だし寂しい。でもそこに漬け込まれてしまうことは防ぎたい。 twitter.com/torikaworks/st…
良い人そうに見えても、本当に困ってたとしても、ついていかないように。ちゃんとした(信頼のおける)支援って自分から歩いてこない。自分で探しに行ってたどり着かなきゃいけない。悲しいことだけど、困ってそうな人に自ら近づいてくる人には警戒しなきゃいけないのが現実。
困ってる人、不安な人、寂しい人って誰かを巻き取りたい人にとっては格好の餌食で。そういう意味で子育て中はカルトやマルチに狙われやすい。私もショッピングモールで「子育て困ってますよね?子育てサークルに来ませんか?」と声をかけれたことがある。絶対着いて行ったり連絡先渡したらダメだよ。
エレベーターブームの息子がハマってるアプリ『レッツ・エレベーター』。エレベーター操作が好きなだけできるし、普段押せない非常呼び出しボタンを押せるから喜んでる。1000種類のボタンを押しまくれるモードもあるよ。本当は本家の島田電機製作所さん@shimax_hachioji に行きたいんだけどね。
自己肯定感の高い友達ができ婚して「親に反対されなかったの?」と聞かれた時「なんで?私が幸せなら親も幸せでしょ?」と答えていてそのメンタリティまじ見習いたいなって思ったし、親になった今は子供がそんな風に言ってくれる子育てができたらいいなと心底思う。
子供の障害を理由に働けなくなる理由は、親(主に母親)のマンパワーが労働力としてすでに駆り出されるからだと思う。一般就労と同等かそれ以上の負担がかかる。その前提で成り立ってる障害児福祉の世界。それって手当(現金給付)で埋まるものではない。保障があれば働きに出られるわけでもない。
これは自他境界のことを表す金言だと思う。幼い子供は自分と親の境界線がなく、自分と親は同じだと考える。そこから成長(分化)して「自分と他人は別ものなのだ」の感覚を得ていく。だから「自分のせいで」に囚われすぎてしまうのは、自他境界が育っていない幼児性ということなのかな。 twitter.com/KashiiMaya/sta…
傾聴って簡単そうに聞こえるけれど、実は難しい技術。よく「発達の遅れが不安で相談したのに傾聴だけで終わった」という不満を見聞きするけれど、相手にそう思わせてしまってる時点で傾聴失敗してるよね。実はただ話を聞くだけでは傾聴じゃない。目的や方向性のない傾聴も傾聴じゃない。
検診で「大丈夫」って言うのやめて欲しい。1歳9ヶ月で受けた検診で発達の不安を伝えた時、保健師さんに「大丈夫」と言われたけれど全く救われなかった。ほんの短時間見ただけで判断できることじゃないし、その大丈夫に根拠がないと感じたから。安心どころか「相談しても無駄なんだ」と小さく絶望した。
エレベーターで一緒になった上品マダムが「かわいいわね、何歳?」と聞いてくれたのだけど息子が真顔で私を指差して「このこ34さい」と答えてしまい、思いがけず私の年齢を聞き出してしまったマダムは焦り謝り、私もその空気に居た堪れなくて大人2人の冷や汗でエレベーター内の湿度が120%になった。
統合失調症の患者さんが「常に盗聴されてるんです」と訴える時に「それは大変!一緒に盗聴器を探しましょう!」は治療的には悪手。苦しい妄想の世界をより深めてしまうことになる。じゃあどうするのかと言ったら「常に誰かに聴かれている・見られていると感じる苦しさ」に共感する。
共感するけど肯定しない。肯定しないけど、受け入れる。その姿勢は精神科で看護師をする中で培ったなぁと思う。そしてそれが発達特性を持つ子の育児に生きている気がする。彼らのこだわりや偏りの世界を否定せず、でもそこから現実世界に少しずつ焦点を移す作業を一緒にしてる。
子供は育て方でなんとかなると思ってる人は、単純に子供のことを一個人として見てないんだと思う。目の前にいるのは性格も好みも感性も誰とも一緒じゃない「ひとりの人」なんだけど。
2歳までほとんど発語がなかった息子は、3歳6ヶ月になった今溢れるように喋ってる。とても饒舌。でも実は喋れることとコミュニケーション能力って必ずしもイコールじゃない。自分の言いたいことだけを言う・相手のセリフを指定する場面も多くて、相互的コミュニケーションではないなぁと実感する。
息子が発達障害の診断を受けていることを伝えるた時に「そんな風に見えない」と言われることはよくある。一見わかりづらいからこそ困りやすい障害でもあるんだよ。発達障害特性の強さと困り感は比例しない。特性が薄くても本人の困難感が強い場合もあるのが、発達障害。
子供に話しかけられたら笑顔で「どうしたの?」って聞き返す的な子育てアドバイス、子供に話しかけられるの30分に1回とか想定してない?今日みたいに10秒に1回こっちきて!こっちみて!だっこして!って叫ばれたら真顔で「イヤです」って言いたくなっちゃうんだが。すまんが母の笑顔は売り切れです。
私は特段真面目な生徒ではなかったけれど(むしろ再試験の常習者)、うん十年経った今でも覚えているから本当にいい授業だったんだろうな。気づきを与えてもらえた。奇しくも今は社会福祉ど真ん中の障害児育児をしているわけだけど、あの頃学んだ知識に助けられている実感はある。
おすすめ書籍置いておきます。日本の社会保障制度は「申請主義」など、社会福祉に関わる基礎知識から、発達障害の子ども・大人がそれぞれ利用できるサービスまで詳しく書かれてます。 room.rakuten.co.jp/room_tsugu3xpo… 発達障害に関わる人が知っておきたいサービスの基本と利用のしかた【浜内彩乃】
貧困と闘いながら心正しく暮らす少年が、唯一の肉親である祖父を亡くし、最後は窃盗の濡れ衣を着せられたまま犬と共に飢え死にするなんて美談にしちゃダメだよな。と気付かされた授業。先生は社会福祉士だった。
大学の社会福祉の初回授業で『劇場版フランダースの犬』を観た。授業時間をめいいっぱい使って映画を観たあと、鼻を啜る音が響く教室の中で先生が一言。「こういうことを防ぐのが福祉です」不幸な少年の悲しい話として切り捨てない、ましてや美談にしない。社会福祉の導入として完璧な授業だった。