shinshinohara(@ShinShinohara)さんの人気ツイート(古い順)

451
たたし、「平和な空間では、暴力を振るった者が問答無用に罰せられる」というルールが問題なく機能するためには、暗黙のうちに守られてきた、ある前提が必要だ。「人の心を傷つけるような嘲弄冷笑をしてはいけない」という前提。
452
人の心をむやみに傷つけ、嘲弄冷笑することを繰り返せば、恨みを抱くのは、もはや自然現象。いくら「暴力はいけない」というルールがあっても、恨みの水位が防波堤を超えたとき、防波堤を超えるなと言っても超えてしまう。
453
嘲弄冷笑は、人の恨みを買う。恨みは暴力を生みやすい。だから、歴代の為政者は政敵であろうと嘲弄冷笑を控えた。暴力を自然発生させかねない、恨みの蓄積を防止するためだ。しかしこうした配慮は、明文化されていない。嘲弄冷笑をしないのは、暗黙の前提でしかなかったからだ。
454
しかし、暗黙の前提とはいえ、それをみんなが守ってきた。それを安倍氏は破るというイノベーションを起こした。実に有効に政敵の政治的魅力や説得力を奪い、支配的な政治力を発揮することに成功した。その点で、安倍氏はトランプ氏の教師だと言える。
455
しかし安倍氏のこうした特質は、安倍氏と意見の一致をみている人にはピンとこない。自分はされたことがないし、場合によっては「そんなこと言うからそんな目に遭うのだ」と考えるし、少し行き過ぎた批判でしかないと感じるだけだからだろう。
456
もし安倍氏が、嘲弄冷笑的な態度や姿勢を見せず、真摯に耳を傾けるポーズでも見せていたら。一緒になって嘲弄冷笑する輩をたしなめ、「人を嘲弄冷笑するものではない」と心から叱咤する人であったなら。政敵でも違った受け取り方になっただろう。
457
安倍氏の生んだ政治手法は、かなりの年数、日本に馴染んでおり、簡単には改められないだろう。また、嘲弄冷笑で蓄積した恨みも、そうやすやすとは解消しないだろう。安倍氏が襲撃殺害されたことで、さらに感情が複雑化している人が多いように感じる。
458
私は、安倍氏を心から弔うことができる環境を整え、これまでに蓄積したひずみを少しでも解消する方向に進んだほうがよいと考えている。そう考えると、大した議論もなく国葬にすると決めたことは、恨みという感情を固定化しないか、という点を懸念する。
459
国を統べる人間は、国民の感情というものをよく考慮して物事を決めて頂きたいと思う。暗い感情が蓄積することのないようにするのも為政者の仕事だろう。人間は理性の生き物ではない。感情を持った生き物なのだから。
460
まとめました。 国葬をめぐる意見の分断|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
461
東海道中膝栗毛や、古典落語を読むと、昔の男性は軽妙な会話がうまかったんだなあ、と思う。下町の大家と店子とのやり取りとか、男性は決してコミュニケーション能力が低い生き物ではなかったように思う。「逝きし日の面影」や「忘れられた日本人」を読んでも、幕末明治の男は結構おしゃべり。
462
発達障害があることに自ら苦しみ、同様に苦しんでいる人たちに、少しでも役に立てばと発信を続けているゆらりさんのレポート。 少し言葉が難しくて分かりづらい人もいると思うので、解説を試みる。 twitter.com/_yurariyurari_…
463
息子(小4)のピタゴラスイッチ。 おお〜!
464
TBSのこの番組、かなり評判になっている様子。 newsdig.tbs.co.jp/articles/-/103…
465
福島県飯舘村では、有機水耕(プロバイオポニックス)でミニトマトを栽培している農家の方がいらっしゃいます。そのトマトが届きました。 口に入れると、甘くて美味しい! 飯舘村は原発事故の影響で数年間、農業ができなくなりましたが、これをきっかけに復興していってほしいと思います。
466
私がお勧めしている通り、子どもに驚いて見せているのだが、競争心がなく、ガツガツと学ぼうという姿勢も見られない、という相談を受けた。 「あいつには負けたくない」という競争心は、学習意欲の大きな動機になる、と一般に思われがち。なるほど、トップクラスで一位を争う人たちならそうかも。
467
農家(農業従事者)の数はいまや、152万人。今世紀当初は300万人いたのが、半減。まだ高齢の農家が多いから、さらに減っていくだろう。少ない農家でたくさんの農地を耕す農業経営にシフトしていくことになる。効率をドンドン高めていくことは、とてもよいことのように思える。
468
農家が減ればどうなるのか。農業のことが忘れ去られやすくなるかもしれない。 江戸時代には、約8割が農民だった。第二次大戦が終わったときでも、45%は農家。都市住民でも農家出身が多く、農家の政治力はとても強かった。なにせ、票があるから。
469
しかし今や、農家は国民の1.2%しかいない。投票してもたかが知れてる。都市住民も、親がすでに都市住民で、農家を親戚に持たない家も増えた。農家の政治力は急激に衰えている。農業の大規模化を進めれば、ますます農業の政治的存在感が低下していくだろう。
470
ここで不思議なのは、なぜアメリカやフランスといった先進国は、農業の政治力が強いのか、ということ。アメリカもフランスも、農業の大規模化が進み、日本以上に農家が人口に占める割合が小さい。つまり、票にならない、はず。ところがこれらの国では、農業は極めて重要な政策課題。
471
アメリカやフランスともなれば、大規模化が思い切り進み、農家が大儲けしてるから経済力があり、そのお金で政治を動かしているのだろう、と推測したくなる。ところがアメリカもフランスも、農業は、経済的にはお荷物になっている。補助金なしには農家の生活が成り立たない。
472
政府からの補助が農家の所得に占める割合は、日本は15.6%、アメリカは26.4%、フランスは90.2%。 アメリカもフランスも、農家は国民の1%程度しかいないのに、その点では日本と変わらないのに、政府から大きな資金を引き出すことに成功している。なぜ日本はそれができないのだろう?
473
補助金がそれだけたくさんでているということは、アメリカやフランスでは、非農家の人たちが、農業にそれだけの資金を投入することを同意しているということ。しかし日本は「日本農業は甘やかされている、補助金だらけ」と批判されてきた結果、アメリカやフランスより補助金がずっと少ない。
474
農家が今後もますます減っていけば、農家の声はますます国民の耳に届かなくなり、農業は意識に上らなくなるだろう。国の行く末を考える際、農業や食料の視点は抜け落ちやすくなる恐れがある。 特に、日本最大の政治力を誇った農協が、弱体化著しい。農家が減りに減ったし。
475
いまだに、農協は「既得権益を守ろうとする抵抗勢力」扱い。日本の将来を憂いて農協が何か提言しても、抵抗勢力が何か言ってる、と冷笑を浴びせられる有様。かと言って、農協に代わる政治力のあるものは生まれていない。農業は、大規模化が進めば進むほど、政治力を失いかねない。