shinshinohara(@ShinShinohara)さんの人気ツイート(古い順)

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「宿題早くやれよ」オーラが親から漂っているのを、子どもは察知する。まるで魚の追い込み漁。宿題をする以外のことが許されない感じ。何をやっていても「宿題をやっていない」というマイナス評価になる。それまで、何をやっても「それができるようになったの!」と驚いてくれたのに。
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子どもが宿題を進んで自発的に行うようにするコツ。それは、 ・宿題をしなくてもいい、と腹をくくること。それによって子どもをマイナス評価しないようにすること。 ・宿題しなかったら親として先生に謝ること。 ・子どもが宿題をしたら驚くこと。 だと思う。この構造だと。
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今の農薬は人体に蓄積しないように設計されてる。だからこの人の言うとおり。なんだけど、生化学勉強するといい、は、ちと一般の人にハードル高過ぎ。経済ど素人の研究者にマクロ経済勉強するといい、と言い放つのに似てる。早い話、無茶。なので試しに、解説を試みる。 twitter.com/asahi_yama1/st…
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レイチェル・カーソン「沈黙の春」が警告を発した頃の化学農薬には、二つの問題があった。水に溶けにくく、油に馴染みやすい性質(脂溶性)であったこと。そして、非常に分解しづらい化学構造だったこと。この二つの性質があると、体内に蓄積しやすい。生物濃縮が起きやすくなる。
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レイチェル・カーソンや、多くの研究者からの警告もあって、化学農薬はその後、油に溶け込む性質ではなく水溶性の性質にしたり、分解しやすい部分(エステル結合)などをわざと仕込むことで、分解しやすく、体内に蓄積しにくい性質のものにデザインするようになった。
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だから、今の農薬は、かけて数日くらいは効果を示すけど、二週間もすると効果を失う。分解されてしまうから。分解されやすいように設計してあるから。 ただ、レイチェル・カーソンらが指摘した農薬のイメージが強すぎて、いまだに体内に蓄積する、という理解のままの人は多い。
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ただ、こうした話をわかりやすく説明する人が少なすぎるように思う。自分に専門知識があるからと言って、「勉強せい」ではやや不親切だと思う。何かの専門家であっても、別の専門については無知だったりするのだから、お互い様ということで、わかりやすい説明は大切だと思う。
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「相手に合わせて言葉を選べることじゃないですかね?」 私は思わず膝を叩いた。その通り! 真に理解できている場合、相手が首を傾げていたり、わからないでいるな、と感じたら、別の言い回しをして、それも相手が理解できそうな言葉の中から選んで話すことができる。
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「自分の言葉で話す」とは、「相手の反応を見て、相手の理解できそうな言葉を選んで言葉を紡ぐ」ことだとは!「自分」なんてフレーズあるから勘違いしかけていたけど、実は相手の語彙力に合わせることが「自分の言葉」だったなんて!
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「まんが医学の歴史」は大変面白いので、みなさん読んでみられることをお勧め。その中で、対照的な人生を送ることになった二人が紹介されている。ゼンメルワイスとリスター。この二人は、消毒が多くの患者の命を救うことをそれぞれ発見したのだけれど、人生が大きく違ってしまった。
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まとめました。 攻撃と地道な努力 ゼンメルワイスとリスター|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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阪神淡路大震災の時、私が出入りするようになった東灘区の避難所では、当初、初期のボランティアは3人しかいなかった。1500人の被災者が寝泊まりする場所で。 他方、テレビでは連日ステーキとかが振る舞われ、なんなら焚き火を囲んでギターを弾いてるボランティアたちの姿が映っていた。
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まとめました。誤字脱字も修正しました。 期待や願望は現場・現実を見えなくする|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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震災からしばらくたった2月頭頃、神戸市の職員が避難所に派遣された。ところがどうも初期のころ、ボランティアとぶつかることが多くその日ももめていた。「何をもめているの?」と聞くと、インスタントラーメンを被災者に配りたいのに市役所職員がそれを許さない、と言ってボランティアは怒っていた。
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市役所職員によると、被災者全員に公平に配れないのであれば、配ってはいけない、という。味噌ラーメンと塩ラーメンを合計したら被災者全員に配れるのだが、「それだと塩ラーメンが欲しい人に味噌ラーメンが配られたりなど、もめる原因になる、だから配ってはいけない」と頑張っていた。
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私は「ちょっと任せてほしい」といって、その市役所職員と話すことに。「救援物資の管理、お疲れ様です。ところで問題のインスタントラーメン、どこから来たかご存じですか?」と尋ねた。「神戸市からですよ」との答えに私は首を振り、「いいえ、違います。私たちボランティアがかき集めたものです」。
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「もし神戸市から支給されたものなら、あなたのご指導道理に物資を管理すべきでしょう。しかしインスタントラーメンは私たちボランティアがかき集めたものなので、私たちで配らせていただきます。ですので、この問題で責任を感じる必要はないですよ。私たちの責任でお分配します。それよりも」
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「ご存じの通り、配ってしまったらもうなくなってしまいます。もちろん私たちは、今後も物資をかき集めてきます。しかしそれでは不足する恐れがあるので、市役所職員である立場を大いに利用して、不足する救援物資を市に要求してもらえませんか。配ること、その後のもめごとは私たちに任せてください」
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その後、市役所職員の方は、ボランティアが「これが足りない」というと「わかりました!」と言って市に即電話、物資をかき集める業務に専念してくれた。結構助かった。他方、物資を配り、それで不平を言う人への対応はボランティアが担うことにした。お互い強みを生かして棲み分けられた。
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「同じ種類のものを全員に配れないなら不公平だから配らない」というリクツは、東日本大震災でも結構起きて、物資があるのに被災者の手に渡らない、というよくわからない現象が起きた、というのは私も耳にした。公務員が分配に関与すると、もめごとを恐れて過剰な「公平」を追究することがある。
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被災地の現場では、公務員には不足する物資の要求をする仕事を担当してもらい、ボランティアが分配に携わる方が円滑に進む場合が多いように思う。自分の苦手な食べ物が当たってしまった時は、被災者同士で交換してもらうようにお願いするのも、ボランティアがやった方が文句が出にくいように思う。
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どんなところにも文句を言うのが上手な皮肉屋さんはいて。煮込みハンバーグを大阪で大量に作り、なるべく保温して被災者の方々に温かい食べ物を、と思って持参したところ、「豚に食わせるようなもの配りやがって」と言った被災者もいた。しっかり食ってたけど。この人、何にでも文句言っていた。
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「文句あったら食べんでいい」と言えるのも、同じ対等な市民であるボランティアだから言える。その人、食ってかかってきたけれど、私の父が「お前と同じ市民や!」と言ったら、「なんや、公務員や思たわ」と言い訳。公務員ならどんな文句を言ってもよい、と思っていたらしい。
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公務員は市民からどんなに文句を言われても言い返してはいけない、という不文律があって、かわいそう。市民からの矢面に立たせたら、そりゃ過剰なまでにトラブルが起きないかとビビるのも無理はない。公務員には裏方に回ってもらい、表にはボランティアが対応したほうがやりやすい場合がある。
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ボランティアは無私の人間でなければならない、という変な縛り、「思枠」があるけれど、そんなの要らんと思う。ボランティアは神様じゃない。人間。ただ、同じ人間として、ほっとけないから何かできることをするというだけ。嫌になったらやめていい。それがボランティアだと思う。