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新人スタッフが二人来た。最初にお願いしたのが「たくさん失敗してください」。失敗したほうが覚えが早いし、どんなトラブルに気をつけたらよいかが分かるから、私が指導している間にできるだけたくさん失敗してほしいとお願いした。
202
日本は第二次大戦後、都市部で飢餓が深刻化した。都会の人は鉄道に乗り、農村まで歩いて、服や貴重品を差し出して食料と交換してもらわねばならなかった。そのことを記憶する高齢の農家は「食糧危機が来ても我々は大丈夫、困るのは都会の人間だけだ」とよく仰っていた。しかし。
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シングルマザー支援をしておられる辻由起子さんの記事。辻さんのFacebookを見てると、書類の山。心身ともにギリギリの親子にこれだけ大量の書類を書くこと、役場に何度も足を運ばねばならないということは無理がある。申請主義を改めたほうがよい。
asahi.com/sp/articles/AS…
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私が勝ち負けにあまりこだわらなくなったのは、剣道の最初の顧問の影響が大きかったかもしれない。非常に厳しい指導で知られていたが生徒からの信頼も厚く、当時、部員数は100名を超える人気だった。大阪市でも上位に食い込む強豪校でもあった。
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為末氏が、小中学校の間は全国大会はない方がよい、としている。それには2つほど理由を上げておられる。
①勝てる人間だけスポーツ好きになり、その他は嫌いに師てしまう傾向。
②体ができてないときの「勝てるテク」は大人になると通じず、かえって大成しない。
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「勝ちにこだわる」考。
為末大氏の「全国大会は高校生から、中学生までは全国大会がなくてもよいのでは、勝てる子はそのスポーツが好きになるけれど、そうでない大多数の子が運動そのものを嫌いになってしまうから」という内容の提言を紹介したら、同意する人も多い半面、勝ちにこだわる意見も多数。
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日本では、勝ってスポーツが大好きになった人以外は、大嫌いになる傾向があります。若年層からの全国大会の勝ち抜きシステムが、勝てない子にとって楽しくない仕組みだからです。子どものときに、勝ち負けではないスポーツのおもしろさを感じていることが大事だと思うのです。
為末大氏 朝日新聞220328
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知人が少子化対策を担当するという話が。それに刺激を受けて、少し考えてみたい。
少子化対策で話題になる政策のほとんどは、すでに結婚してる夫婦にいかに子どもを産ませるか、みたいなものが多い。しかし事情がある場合以外では、政府から言われずとも子どもを欲しがってるご夫婦は多いように思う。
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「勉強しなければこうなってしまうぞ」という話は、子どもにとって脅しとなる。そうした脅しを聞いた子どもは勉強に対してどう思うかというと、「こんな脅しでもかけないと勉強しないと思われるくらい、勉強というのはつらくて面白くないんだ」という裏メッセージを受け取ってしまう。その結果。
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勉強しようとしない我が子を見て、「勉強しないとどうなってしまうか」という将来の話をし、なんとか勉強する気を起こさせよう、とする親は多い。気持ちは分かる。勉強しなければ損をする。我が子を思えばこそ、勉強しとけとアドバイスせずにはいられない、と。ただ。
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江戸時代の思想家、安藤昌益は、武士のような搾取者のいない、すべての人間が農業を営む、農民だけの社会を夢見ていたという。搾取する者がいない社会!農民ばかりの社会!それは農業研究者からすれば、素晴らしい社会のように思われる。しかし。
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私もこれは感じる。「高齢者」に目を向けさせて富裕層に憎悪が向くのをそらしてる感じ。そんなゴマカシしないで、ハラくくって貧富の格差を縮めないと、結局富裕層のクビ絞めることになる。 twitter.com/ichikawa_kei/s…
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まとめました。
農業用水路の崩壊は食料安全保障の崩壊に|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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その点、水田は優れている。毎年栽培しても連作障害が起きない。肥料を一切やらなくても4割ほどの収穫が見込める。水没して生きていられる植物は限られていて、雑草も少なくて済む。水田で育てるコメは、日本の風土によく合った食糧生産システム。
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コメというのは、その田んぼだけ水田にすれば育てられるというものではなく、その流域の農業用水の水路がきちんと機能している必要がある。もし水路がダメになってしまうと、その流域では水田を保つことが難しくなり、コメの生産はかなり難しくなる。
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反対する理由は、もし農業用水の水路を修復してもらうと、農業振興地域の指定がかかり、田畑を売って宅地にするということができなくなってしまうから。
こうした事例が全国的に起きているかも。実際、農業関係者の集まるサイトで尋ねてみると、似たような話が続出しているらしい。
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気になることを聞いた。とある地域で水路が古くなり、国が改修費20億円のうち19億円を負担、地域の人は1人7万円の負担で済むという。この破格の条件でも反対の人が多く、水路を修理できなさそうという。もしそうなれば、その流域数百haの水田がダメになる恐れがあるのに。
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日本の食料安全保障を考える際、厄介なのが「農業のことだけ考えればよい」わけではないこと。日本の国土は狭く、全人口(1億二千五百万人)を養うだけの食料生産が困難なこと。全人口を養うためには、現在の耕地面積の約4倍ほどが必要。最大の耕地面積だった600万haの3倍が必要。耕地が不足。
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国語力を上げることは難しい、とよく言われる。本を読むことが推奨されるけど、本なんてすぐにはなかなか読めない。どうしたらよいか?
私は「品詞分解」が非常に効果的だと考えている。
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小学校、中学校の内容をみんな軽く見過ぎ。完全にマスターせずに終わっている人、結構多い。習った当初は完璧に理解できたとしても、時間が経つ間に忘れている人は結構いる。しかし特に数学は、小中学校の内容に抜け落ちがあると成績が伸びない。
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中学生で偏差値64未満の子は、小学校の内容であやふやな部分が残っているリスクがある、と書いたら、意外に思われた方もいらっしゃったよう。偏差値64って、結構高い。小学校の内容「ごとき」ができないもんだろうか?と思われる方がいらっしゃるのも不思議ではない。しかし小学校の内容、侮りがたし。
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まとめました。
石油の「儲からない資源」化問題|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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石油に頼れない社会は、エンジンを積んだ乗り物の多くが動かないことを意味する。田舎で作って都会に運んで高く売る、というビジネスモデルは、石油が高騰しても成立するのか?
私達の社会は大きく変容するだろう。私達はいま、そのとばぐちに立たされている。
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この状況が、実は厄介。2つ問題がある。まだまだ私達の文明は石油を必要としている。自動車や田畑を耕すトラクターなど、動力のほとんどがいまだに石油エネルギーで動いている。天然ガスや石炭さえほとんどシェアがない。普及し始めてるかに見える電気もシェアがない。動力のほとんどが石油依存。