1001
そう邪推したくなるほど、労働者の分断は日本の弱体化に好都合。これに手を貸すことは、日本に住む私としては賛成しかねる。
1002
アメリカが世界最強の国でい続けた理由はいくつかあるが、そのうち最大の理由の一つが「ペトロダラー」だと思う。
1971年8月15日、ニクソン大統領は世界に衝撃を与える発表を行った。ドル札を銀行に持ってくれば金(ゴールド)と交換しますよ、という制度(金兌換)をやめた、ニクソンショック。
1003
私が子どもの頃の、もう40年も前のこと、ペンチ(ラジオペンチ)は1つ数百円した。その価格は納得できるものでもあった。ペンチが日本で年間に売れる数は決まっているだろう。1つ作るのにどれだけの手間と時間がかかって、職人の人件費を・・・などと考えると、その価格になるのは納得だった。
1004
地主は、自分の農地に行こうともしない。奴隷は言われた通りに働くだけで、土地が荒廃していくことに気がついていても、余計なことは言わない。余計な仕事を自分から増やす必要がないから。こうして、地主は自分の土地が荒廃していくことに気がつかずに過ごしていく。
1005
アメリカやフランスともなれば、大規模化が思い切り進み、農家が大儲けしてるから経済力があり、そのお金で政治を動かしているのだろう、と推測したくなる。ところがアメリカもフランスも、農業は、経済的にはお荷物になっている。補助金なしには農家の生活が成り立たない。
1006
もし無能者は要らないと公言し、成果の出ないものをバカにし、身を小さくしなければならないか、あるいは職場にいられなくなるような環境だと、能力者も不安になる。「こんなところで失敗したら取り返しがつかない」失点の少ないアイディアしか出さず、成果は小粒に、プレゼンだけ大仰になる。
1007
ただ、私は、政治的に意見が違うのは仕方がないことだと考えている。政治的に同じ意見であることを私は求めない。あなたはそう思うんですね、面白いなあ、私はこう思うんですけどね、でよいと思う。子育てでも、子どもが私と同じであることを期待しないし、求めない。違うから面白いのだと思う。
1008
日本の農業はGDPの1.0%。そして農業人口は全人口の1.3%。ということは、他の産業と比べて農業は3割ほど売り上げが低く、稼ぎもその分少ない、ということになる。
アメリカの農業はGDPの1.14%。農業人口は1.0%。ということは、アメリカは他の産業よりも14%多めに稼いでいるということになる。
1009
これは農業高校の話で、しかも畜産ばかりなので、農芸化学の話とずれちゃうんだけど。農業のマンガとしてはやはり挙げておきたい。
「銀の匙」(荒川 弘)
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1010
YouMeさんの言う育児方針、私も同感。「楽しんで生きてほしい」。端的で、すべてを言い尽くしているように思う。
「楽しむ」という言葉を「嫌なことから逃げる」という意味に解釈する人が少なくない様子。「苦しいことから逃げない試練も必要なのではないでしょうか」と相談受けることも。
1011
一人ひとりに「お米10キロ」が届くまでに、何度も荷物を持ち上げて置く作業があって、ようやく、誰かの手元に届きます。
「子育て支援」と謳うなら、5千円相当のお米ではなく、18歳以下全員に1万円の給付の方がよっぽどいい。
1012
もちろん、食品ロスが大量に出ることは、それを生産するのに必要だった肥料やエネルギーをムダにすることなのだから、減らしたほうがよいには違いない。しかし食品ロスのゼロを目指すのは極めて危険。安全余裕を完全になくすことになり、飢餓が発生しかねない。
1013
農協批判の中に、農業部門は赤字、金融の儲けで補填してる、というものがある。本業の農業部門をおろそかにして金融ばかりやってる、と。金融にかまけてないで農業部門しっかりやれ、と。
ところが私には、これのどこがいけないのかさっぱりわからない。
1014
コメはそうしたカビ毒の心配がない。温暖湿潤の気候にもマッチしている。様々な穀物を見渡した上で、コメは、日本の穀物生産を考える上で、やはりかなり向いてる穀物だと言える。穀物生産を日本で行うなら、やはりコメが向いていると言えるだろう。
1015
最近、株主資本主義を批判すると「能力のある人間は雇う、そうでない人は知らん」ということを平気で言う人がたくさん現れるようになった。新型コロナの流行が始まってから昨年までは、こうした反応は鳴りを潜めていたのたが、今年に入ってから息を吹き返し、参院選で自民党が勝ってからとても元気。
1016
うっかりするとアメリカと同じになる。アメリカは留学生や移民と富裕層が経済的に成功し、多くの白人層は没落、貧困に。それによる格差の拡大がトランプ氏を大統領に押し上げた。富裕層の欲望がトランプ大統領を生んだと言える。 twitter.com/nhk_news/statu…
1017
人気機種は高く売れていたが、性能イマイチで不人気なのは安く売られていた。それでも市場から完全に排除されていたわけではなかった。やがて企業が技術を磨いて人気商品を作ることも。切磋琢磨し、技術を互いに磨いていた感がある。必ずしも競争は潰し合いを意味していなかった。
1018
エネルギー問題を考えるのに非常に重要な指標がある。エロい(EROI)。石油の利用が始まったばかりの頃、採掘に必要なエネルギーの二百倍もエネルギーが得られた(EROI=200)という。当時、石油は油田から噴水のように吹き出していた。石油はとてもエロいエネルギーだった。
1019
思えば、古代ローマの地主制度、ラティフンディウムもプランテーションに似ていると言える。大地主は安い労働力として大勢の奴隷を雇い、耕させて、その収益をローマなど、地主の住む都市部に送らせていた。地主はそのお金で都市部で豊かな生活を送っていた。
1020
先進国は「農家」をなくそうとしているのかも。
世界最大の農業国アメリカは、95%が家族農業。それだけ聞けば圧倒的に農家が中心のようだが、どうもそのアメリカでも、農地のかなりが企業によって運営され始めているらしい。農地の50%以上がオーナーとは別の「農家」に貸し出されている。
1021
査読なしとは言え、ようやくエネルギー収支の視点が提出されたのはよかったと思う。これからは査読付き論文でも試算が出てくるだろう。
なぜ培養肉でかなりのエネルギー消耗があるかというと、すでに書いたように、培養液の作成に大きなエネルギーを要すると思われるから。
1022
三国志の時代が始まる直前、後漢末には、今で言う新自由主義が流行っていた。財政難を解決する画期的なアイデアとして、「売官」を行った。官職をお金で買えるシステム。上位の官位になればなるほど高額のお金が必要。名誉もほしいお金持ちがこの制度を利用して太守とかにおさまった。
1023
これをつぶやいてから世間の風向きが変わった気がする。戦前、お手伝いさんに赤ちゃんが殺された事件を紹介したことで、お金や社会的地位があっても家族の安全を守れないことにようやく気づいてもらえたらしい。身の安全を図るには、貧富の格差を是正するしかない。 note.com/shinshinohara/…
1024
生物は、こうした「ゆらぎ」を確保する余裕、ゆとりを確保することで、変化に柔軟に対応できる力を備えている。しかし効率化は、しばしばこうしたゆらぎ、ゆとりをムダと排除し、硬直化を生みやすい。
1025
まとめました。
購買力を取り戻さねば「飢饉」が起きかねない|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…