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「勉強しなければこうなってしまうぞ」という話は、子どもにとって脅しとなる。そうした脅しを聞いた子どもは勉強に対してどう思うかというと、「こんな脅しでもかけないと勉強しないと思われるくらい、勉強というのはつらくて面白くないんだ」という裏メッセージを受け取ってしまう。その結果。
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ここで不思議なのは、なぜアメリカやフランスといった先進国は、農業の政治力が強いのか、ということ。アメリカもフランスも、農業の大規模化が進み、日本以上に農家が人口に占める割合が小さい。つまり、票にならない、はず。ところがこれらの国では、農業は極めて重要な政策課題。
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重箱の隅をつつくようで申し訳ないけれど、記事のタイトルにもなっているので。ダンゴムシは虫です。ついでに言えば、トカゲやヘビも昔は虫でした。先生間違っていません。漢字で書くとトカゲは蜥蜴、ヘビは蛇。虫は昆虫とは違い、学術的な言葉じゃないそうです。
maidonanews.jp/article/147508…
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「ヤンキーはどこに行った?」という話が、いつものウェブ飲み会で。昔はいわゆる不良、非行少年がいて、大人にやたらと楯突くヤンキースがいた。暴走族など、かなりヤンチャな青少年がいた。今もいないわけではないが、ほとんど目にしなくなったのはなぜだ?と。
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しかし、首相もすでにご存じでしょう。2019年の調査では、日本人の半分以上の家計で、貯蓄が100万円以下しかございません。この人たちは、突発的なことがあれば貯蓄をすべて吐き出さねばなりません。株を買う余裕が一切ない方たちです。それが国民の半数以上です。
atpress.ne.jp/news/190356
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私達は竹中氏の弁舌に惑乱されて、競争原理とは他人を蹴落として利益を総取りすること、と狭く捉えている。しかし戦後昭和も技術開発の競争は激しかったが、どちらかというと「切磋琢磨」というものが多かった。たとえば家電なんかもそう。
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私が勝ち負けにあまりこだわらなくなったのは、剣道の最初の顧問の影響が大きかったかもしれない。非常に厳しい指導で知られていたが生徒からの信頼も厚く、当時、部員数は100名を超える人気だった。大阪市でも上位に食い込む強豪校でもあった。
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アフリカでコーヒーなどの商品作物を栽培しているのは、プランテーション。賃仕事で働く人たちが大量にいる。低賃金。日本の農業も外国人研修生の力でなんとか支えられているところも多く、プランテーション化が進んでいる面がある。
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うちの娘、最初の頃、算数に興味を持たなかったんですよね。お兄ちゃんがすごすぎて、「数学はお兄ちゃんに任せた」という気持ちになっていたようです。
そろばん塾に通い、九九の2の段を言えた時、家族全員が驚いて拍手したんですよ。お兄ちゃんも驚いて。そしたら。 twitter.com/dengurigaeru09…
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NHKはかつて、「欲望の資本主義」という特集を組んだことがある。資本主義の駆動力は欲望だ、ということを端的に表した言葉だと思う。
けれど、私は欲望以外の駆動力が可能なのではないか、と考えている。それについて、言語化を試みたい。
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食品ロスは食料安全保障上の重要な「安全余裕」であることを、こちらの本でまとめています。
amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%8…
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昔の話。
子どもたちが異様な数の銀玉鉄砲をのべつまくなしに撃ちまくり、大量の爆竹を鳴らして大騒ぎするなど、やたら躁状態。
「なんかおかしい」と父は首を傾げていた。
かと思ったら、今度は集団シュン太郎。しかし心ここにあらずで、勉強が手につかない。「おかしい、何かある」。
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元教え子から「持続可能な農業とは?」と尋ねられた。私は「当面は持続不可能な農業を続けながら持続可能な農業に少しずつシフトしていくしかない」と答えた。有機農業は持続可能な農業だと思われているが、皮肉なことに現在の有機農業は、化学肥料を用いる慣行農業に支えられているという面がある。
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自分の頭で考えられない人、子は、自分で考えられないのではない。これまで散々叱られ、あれこれ教えられすぎて、指導する人の目を恐れ、問題を観察するより指導者の機嫌を伺うことに集中する習慣を持ってしまってることが多いように思う。
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こうなると、非農家の人たちが自ら農業のことを考え、支えるつもりにでもならないといけないことになるが、普段の仕事に忙しく、農業のことまで考える余裕はない。となると、やはり農業の政治的プレゼンスは下がる。これは、日本の食料安全保障に大きく関わることになる問題だろう。
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農地は、堆肥を鋤き込むなど、適切な管理をしておかないと、徐々に土がやせていく。土が失われるスピードは、年に数分の1mm程度とごくわずかなので、気がつかない。50年もたたないうちに世代が変わる。だから、土がやせたことに気がつかず、「生まれた時からこうだった」になってしまう。
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私もこれは感じる。「高齢者」に目を向けさせて富裕層に憎悪が向くのをそらしてる感じ。そんなゴマカシしないで、ハラくくって貧富の格差を縮めないと、結局富裕層のクビ絞めることになる。 twitter.com/ichikawa_kei/s…
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まあ、就職ばかりが人生ではない(私なんかは農業研究者になっちゃったし)のだけれど、就職って確かに重要は重要。で、景気に左右されにくい食品・飲料メーカーに就職するには農学部、特に農芸化学が有利なのに、あんまり知られていないようだ。もったいない。
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居場所を提供する方法。それは「頼りにすること」「寂しがること」なのかもしれない。
「あなたがいて助かるわ〜。頼りにしてるで!」と言われると嬉しい。人間は頼りにされると、必要とされているようで嬉しい。そういう場所には頻繁に訪れる。やれることはないか、役に立つことはないかと探す。
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「ほめる」は教育界で、「疑う」は思想界で市民権を得た言葉。ほめて育てることは文句なしにいいこと。合理的精神を得るために疑ってかかるのは大切なこと。そう信じられている。しかし私は、教育界で「ほめる」という言葉は滅ぼしたほうがよいと考えている。そして思想界での「疑う」も。
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いま、日本では子ども食堂やフードバンクがすっかり普及してしまっている。これを企業や政治家が支援している。社会システムに必要なものとして組み込もうとしている。本来は不要になるように動かねばならないのに。「そこで飯が食えるから低賃金でいいだろ」構造の補助システムになりかけている。
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労働者の分断は、「統治者」にとって都合のよい状況を生んでいるのではないが。「統治者」はもしかしたら日本の弱体化を望んでいるのかも。日本の現在の惨状を見てもなお労働者の分断を促す言動を続ける人は、もしかしたら日本の弱体化を願う「統治者」に手を貸しているのかも。
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いまだに、農協は「既得権益を守ろうとする抵抗勢力」扱い。日本の将来を憂いて農協が何か提言しても、抵抗勢力が何か言ってる、と冷笑を浴びせられる有様。かと言って、農協に代わる政治力のあるものは生まれていない。農業は、大規模化が進めば進むほど、政治力を失いかねない。
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私は、「その行為が善意から行われたかどうか」は規準にすべきでなく、「その行為の結果によって悲しむ人が減らせたかどうか」を規準に据えるべきだと考えている。そうでないと、善人の顔を被ったひどい行為を阻止することができないから。
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給料が下がり、ヤスカツタはずのアメリカの穀物も買えなくなる。しかしアフリカの穀物農家はアメリカの安すぎる穀物のせいでいなくなっている。こうして飢餓が発生しやすい国情を生んでいる。アメリカの安すぎる穀物は、アフリカで飢餓が起きやすくなる原因とも言える。