これも“引き波被害”が始まらぬ内に、一言。STAP細胞の小保方さんは、ただ論文を発表し学界の追試に委ねるという普通の事をしただけで、《世間を騒がせた》ことはない。《世間が騒いだ》のだ。常識破りだ、リケジョだ、割烹着だ、と。そこをしっかり確認して、明日からの報道を受け止めよう。
こういう時こそ、情報は正確に。「我が国を飛び越えるミサイル発射という暴挙は、これまでにない深刻かつ重大な脅威」(今朝7:55首相)と言うが、98年にも09年にも飛び越えている。《これまでにない》という表現の安易な使用は、社会に“これまでにない”過剰反応を誘発する。的確に、冷静に!
#地震 で水道管が破裂し道路から水が激しく湧き出ているTV中継で、陥没した大穴のすぐ脇を周辺住民の人達がうろうろしてるの、また危ない! こういう陥没穴は、不意に拡大する。「自分の立ってる地面が無くなる」など、人は想像が及ばないけれど、一瞬で巻き込まれるから大げさなぐらい離れて!
【民間事故調/3】私は、そんな事まで自分でする菅直人に対し「ぞっとした」のではない。そんな事まで一国の総理がやらざるを得ないほど、この事態下に地蔵のように動かない居合わせた技術系トップ達の有様に、「国としてどうなのかとぞっとした」のが真相。総理を取り替えれば済む話、では全く無い。
重要な報道。やっと本当の事を言ってくれたか、というのが、当時官邸内で事態を目撃していた私の感慨。まだ多くの誤解や未解明部分を残している3・11直後の事実関係をこうして1つ1つ確定していくことは、正確な教訓を得る為にも絶対必要な作業。www3.nhk.or.jp/news/html/2017…
【民間事故調/4】実際、「これどうなってるの」と総理から何か質問されても、全く明確に答えられず目を逸らす首脳陣。「判らないなら調べて」と指示されても、「はい…」と返事するだけで部下に電話もせず固まったまま、という光景を何度も見た。これが日本の原子力のトップ達の姿か、と戦慄した。
【民間事故調/2】まず、大きく報道された、《電源喪失した原発にバッテリーを緊急搬送した際の総理の行動》の件。必要なバッテリーのサイズや重さまで一国の総理が自ら電話で問うている様子に、「国としてどうなのかとぞっとした」と証言した“同席者”とは、私。但し、意味が違って報じられている。
#日大 #タックル 学生会見を見る前に】②なぜ自ら会見など開くんだ?と疑問を感じる人へ⇒ 一般人が会見を開く理由のほとんどは、「何か言いたいから」ではない。「押し寄せる報道陣に個別対応してたら生活が成り立たないので、1回にまとめたいから」やむなく会見するのだ。まず、そこに理解を。
今朝から大雨特番でNHKが時々説明なく使ってる専門用語/「溢水」(いっすい)=堤防が無い所で普段の河川敷の外まで水があふれ出ること。「越水」(えっすい)=堤防がちゃんと有るのにそれを越えて水があふれ出ること。※ちなみに「決壊」=堤防が壊れること。
8: 15現在、民放の情報番組はモーニングクロスを除き【全部】松井一代。まるで集団自殺。それでも授業の材料は無いかと、我慢して今まで見ていたが、気分悪くなって断念。かつて僕らが1人の芸能人をここまで追う時には、問題あるカルトに属していたりとか何かしら社会的理由があったが、今は何?
【民間事故調/5】それが、3・11当日の総理執務室の現実。確かに、こういう張り詰めた時の菅さんの口調は、慣れていない者を委縮させる。それは30年前の初対面の頃から感じていた問題。しかし、「だって怖かったんだもん…」という幼稚園のような言い訳が、国家の危機の最中に通用していいのか?
#日大 #タックル 学生会見を見る前に】①既に精神的動揺を抱えている若者が、フラッシュの嵐と無数のレンズの凝視、銃口のようなマイクの先端を自分に向けられる。その異常さをリアルに想像し、彼の言動が仮に首をかしげるものであっても、それが彼の《普段》の人格の反映だとは即断しないこと。
続◆倒れそうな建造物の頂点を見上げた時、首の角度が45°以上になる場合は、倒壊直撃範囲内に今自分がいるということ。たとえその範囲外でも、地面に当たった瓦礫はバウンドして自分の方に飛んで来る。余震の危険がある内/揺れなくても力尽きて崩れて来る恐れがある内は、決して近づかないで。
【民間事故調/6】この部分、他の証言も総合して、報告書はこうまとめている。「菅首相の強い自己主張は、危機対応において物事を決断し実行するための効果という正の面、関係者を委縮させるなど心理的抑制効果という負の面の両方の影響があった。」 この評価、私も同感。《以下明日以降》
今後こうして「Jアラート」(全国瞬時警報システム)が度々鳴り響くようになると、同時に“全国瞬時冷静化システム”役もメディアが担う自覚を持たないと。単なる「落ち着いて」という《言葉》ではなく、落ち着ける《情報》は何か。各TV局は、今回の対応を直ちに検証を。 #北朝鮮 #ミサイル
【原発・民間事故調報告書/1】400頁以上の大部、日々少しずつ精読中。3章「官邸の対応」、4章「リスクコミュニケーション」、付属資料「最悪シナリオ」の部分を中心に、コメントしていきたい。目的はただ一つ、微力ながらも《本当に有効な再発防止策》に近づく為。立ち会った者の責任。
#日大 #タックル 学生会見を見る前に】③「けしからんヤツ」とも「気の毒なヤツ」とも、一切の先入観を持たずに傾聴を。「監督の指示通りやった」と証言しても、「監督の指示を拡大解釈してしまった」と懺悔しても、何を聞いても「ついに真相判明!」と即断しないこと。これは、正解発表会に非ず。
【民間事故調/8】「電源車が現場に到着したら、電気を原発側に送るコードが要る」ことにも前もって1人も気付かなかった。この後も、こうしたトホホは信じ難いほど続く。当時の私のノートの走り書きより:「うつむいて黙り込むだけ、解決策や再発防止姿勢を全く示さない技術者、科学者、経営者」
#日大 #タックル 学生会見を見る前に】④「この後いよいよ真相が明らかに」とか「どんな事実が明かされるのか」とかのキャスターやリポーターの言葉に惑わされないこと。この会見でわかるのは「真相」「事実」ではまだなく、「解明への有力な一材料」。伝え手が熱狂する時ほど、受け手は冷静に。
メディアは、こうした不正確な表現が出た時には即座に事実情報でフォローを。同時に、「どういう点が“これまでにない”事態なのか」をあのブラ下がりの場で質問して詰め、過剰反応から的確な反応に変換する努力を。《冷静のススメ》は、《油断のススメ》ではない。最も戒めるべきは《興奮》だから。
「シリアでロシア軍が同じ事をしてきたのを見過ごしてきた結果がこれだ」(#安田菜津紀 さん)という視点、何度でも何度でも繰り返し直視すべき。 当時から声を上げて指摘する人たちは沢山いたのに、私たちは既読スルーしてきた。そこへの猛省と自戒を棚に上げてはならない。#サンデーモーニング
客観的事実として、閣議決定は、あっさり白紙に返ることがある。つい一昨年の9月19日、「今後のエネルギー政策は『革新的エネルギー・環境戦略』(下村注:2030年代原発稼働ゼロを目指すと謳ったヤツ)を踏まえて…遂行する」と閣議決定されたが、すぐ政権交代という民意で無力化した実例も。
民間事故調が一昨日公表した、原発事故の検証報告書を巡る報道…ツマミ喰いは各メディアの自由だけど、《正しく認識せねば、正しい再発防止策は導けない》という意味では、この全体イメージの歪み方は本当にマズい。同事故調に全面協力した者の1人として、明日以降、順次ここでコメントしたい。
【民間事故調/10】自分だけ冷静だったように振り返るのはフェアじゃないから、正直に言う。私自身、あの時は人生最大の緊張状態にいた。眼を合わせない専門家さんに、「頼むから、1つの作業が始まったら、次に何を備えなきゃいけないか、先回りして考えて下さい!」と懇願したのを覚えている。