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調査中間報告。「排除」はしていない。今日正午の〆切までに申し込んだ数百人を「受け付けた」段階。発信意思の無い見物人等にはご遠慮願う為、今その審査中。書類不備者には再送を求め、確認できた人には順次メール連絡。←@tsuda 月曜からの東電と保安院の会見一本化でフリー排除の動き
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続き◆東電やら保安院やらが別個に(しかも度々同時刻に)会見すると、人手の少ない市民メディアにはカバーしきれない。同席なら「今の東電の説明について、保安院さんの見解は?」といった即座の突っ込みもできる。全体として情報提供にプラス、と思っての統合なのに、排除強化なんて意図と逆!
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「これ、ブログに載せて。」いつものように唐突に、菅さんから原稿メールが届いた。不信任案否決後初のブログ、この激動の最中に一体何を書いたのか、と興味津々で開いたら…タイトルは「私と風力発電」!?(http://bit.ly/iqXaqy) この人は、色んな意味でスゴいわ。
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「菅さんのエネルギー政策は支持したいが、○○(←人により色々)政策はどうなの?」という質問を近頃よく受ける。政策AもBもCも全て合致する人としか組めない、というこの潔癖さが、日本の市民運動の広がりをどれだけ阻害してきたことか。「今はAの一点でまとまろう」という力が本当に弱い社会!
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菅さんの直筆ブログ、昨日またアップ。今回は、「再生可能エネルギー促進法案」について、極めて率直に語っている。⇒bit.ly/kns0NE 僕がブッ飛んだ(bit.ly/iOBRrC)あのブログ以来、《次の時代》シリーズまだまだ行きそう。
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松本論①◆「被災者に寄り添う」という発言と、今回の知事(=地元行政)への強い態度は、同氏の中では繋がっている。同氏は以前から、被災者対応での各自治体の動きを嘆いていた。「国が配った被災者支援ハンドブックを、地元の役所の職員達が読んでない。これじゃ住民に伝わる筈がない!」等。
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松本論①続◆無論、それは一部の職員を指しての批判だろうが、とにかくそういう事に松本氏が強く憤っていたのは事実。あの知事へのキツい口調は、御本人にとっては“上から目線”ではなく、「地元自治体も、もっとしっかりやってくれよ!」という被災者の方々の目線を投影したつもりだったのかも。
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松本論②◆実際、松本氏は防災担当相として、膨大な難題に本当に一生懸命取り組んでいた。そういう目に見えぬ部分や、前述の背景を飛ばしてあの発言だけを報じれば、「こいつ何様!?」と受け止められるのも当然。僕だって、あの映像だけ見たら怒る。報道のスポットライト効果の恐ろしさ、拙著参照。
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松本論②続◆しかし、それを報道することを強圧的に禁じようとするのは、もっとマズい。今回の場合、「今のはオフレコです」まではOKとしても、「書いたらその社は終わりだからね」は、政府の人間がメディアに対して絶対に言ってはならぬ言葉だ。これで素直に従ったら、ジャーナリズムじゃない。
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松本論③◆一連の発言の色んな部分が問題視されているが、僕が最も引っかかったのは、《客》という一語。客を招く時は先に部屋にいろ、と知事を叱っていたが、そもそも被災地に於いて、復興担当大臣はお客様なのか?? 被災地は、同氏にとって《仕事場》ではないのか? この発想は、共感不能。
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松本論④◆昨夜、宮崎県から被災地にボランティアで入ってる友人から、電話が来た。「今までは、被災者の人達は皆『君の所も、鳥インフルで大変だったね』と優しかった。松本発言後は一変、『お前ら九州人は、東北の被災者をそういう態度で見とるんか』と何度も責められ、居場所が無い」と。
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松本論④続◆勿論これは、松本氏が一連の発言について「自分は九州の人間だから…」と釈明した為に起きた反応。わが友だけでなく、被災地に行っている九州人達があちこちでこういう微妙な空気に包まれてるとしたら、これはもう、言葉の二次災害だ。同氏の辞任だけで解消されれば良いのだが。
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今日の首相会見、ノーカット動画と全文起こし⇒bit.ly/mRsJbB ハイライトはここ:「原発に依存しない社会を目指すべきと考えるに至った。計画的・段階的に原発依存度を下げ、将来は《原発が無くてもきちんとやっていける社会》を実現していく。」やっとクリアに!
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続き◆後継者決定当日の今日も、菅さんは官邸に文科相を呼んで、朝鮮学校授業料無償化手続きの再開を指示していた。本当に、最後の最後までよく働く。最近、「菅さんの内にこれだけは実行をお願い」という駆け込み相談、各方面から僕にも続々。散々批判してた人達が…とこれまた凄く違和感。
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見送ったばかりの菅さんから電話。繋がるなり「それでさぁ」…コレだ。総理になった当日も、こうだった。一瞬だけ感慨を分かち合うとか、そういう回路は皆無なんだよな。ひたすら実務を、前へ前へ。それが多くの突破を実現し、他方で無用な混乱も招いてきた。前者で総理になり、後者で総理を追われた。
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民間事故調が一昨日公表した、原発事故の検証報告書を巡る報道…ツマミ喰いは各メディアの自由だけど、《正しく認識せねば、正しい再発防止策は導けない》という意味では、この全体イメージの歪み方は本当にマズい。同事故調に全面協力した者の1人として、明日以降、順次ここでコメントしたい。
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【原発・民間事故調報告書/1】400頁以上の大部、日々少しずつ精読中。3章「官邸の対応」、4章「リスクコミュニケーション」、付属資料「最悪シナリオ」の部分を中心に、コメントしていきたい。目的はただ一つ、微力ながらも《本当に有効な再発防止策》に近づく為。立ち会った者の責任。
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【民間事故調/2】まず、大きく報道された、《電源喪失した原発にバッテリーを緊急搬送した際の総理の行動》の件。必要なバッテリーのサイズや重さまで一国の総理が自ら電話で問うている様子に、「国としてどうなのかとぞっとした」と証言した“同席者”とは、私。但し、意味が違って報じられている。
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【民間事故調/3】私は、そんな事まで自分でする菅直人に対し「ぞっとした」のではない。そんな事まで一国の総理がやらざるを得ないほど、この事態下に地蔵のように動かない居合わせた技術系トップ達の有様に、「国としてどうなのかとぞっとした」のが真相。総理を取り替えれば済む話、では全く無い。
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【民間事故調/4】実際、「これどうなってるの」と総理から何か質問されても、全く明確に答えられず目を逸らす首脳陣。「判らないなら調べて」と指示されても、「はい…」と返事するだけで部下に電話もせず固まったまま、という光景を何度も見た。これが日本の原子力のトップ達の姿か、と戦慄した。
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【民間事故調/5】それが、3・11当日の総理執務室の現実。確かに、こういう張り詰めた時の菅さんの口調は、慣れていない者を委縮させる。それは30年前の初対面の頃から感じていた問題。しかし、「だって怖かったんだもん…」という幼稚園のような言い訳が、国家の危機の最中に通用していいのか?
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【民間事故調/6】この部分、他の証言も総合して、報告書はこうまとめている。「菅首相の強い自己主張は、危機対応において物事を決断し実行するための効果という正の面、関係者を委縮させるなど心理的抑制効果という負の面の両方の影響があった。」 この評価、私も同感。《以下明日以降》
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マスコミ学会:②10年余前の、原子力安全委のJCO事故報告書より「安全神話からの意識転換を求められている。」…今言われてるセリフ、そのまま! こうやってキレイ事でまとめて、反省した気になって、3・11を迎えたんだ。今回こそは、その過ちを繰り返してはならない。政府も学界も報道も。
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【民間事故調/7】報告書P.77「官邸が電源車を用意手配したにも関わらず、11日夜から12日にかけて電源車に繋ぐコードが無い等の報告があり…」⇒これ、私も見ていた通り。この文から2つの事が判る。つまり、総理室詰めの技術陣は電源車の手配にも即応できず(だから「官邸」が手配)、更に…
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【民間事故調/8】「電源車が現場に到着したら、電気を原発側に送るコードが要る」ことにも前もって1人も気付かなかった。この後も、こうしたトホホは信じ難いほど続く。当時の私のノートの走り書きより:「うつむいて黙り込むだけ、解決策や再発防止姿勢を全く示さない技術者、科学者、経営者」