芦辺 拓(@ashibetaku)さんの人気ツイート(リツイート順)

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山本弘さんの件ですが、東京創元社の編集氏に自宅・仕事場の所在を伝え、それをもとに在阪の知人の方が警察に連絡するとともに駆けつけてくださって、ご無事が確認できた模様です。本当によかったです。
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小松左京先生が大学時代、漫画を描いていたことを知らない人も意外にいるみたいなので、『幻の小松左京 モリ・ミノル漫画全集』から「第五実験室」「大宇宙の恐怖アンドロメダ」「大地底海」。もうはっきりとSFを書きたいという指向性が感じられます。小説か漫画かは手段の違いでしかなかった。
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「作家が書きたいものと書けるものは違う。前者は既存作のエピゴーネンに過ぎない」なるお言葉が流れてきて、まことにごもっともながら、これもまた創作の手を竦ませる呪いになりかねないので言っときますと、憧れの作品を再現しようとしても絶対そうはなりません。どう転んでもあなたの作品になります
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大林宣彦監督追悼。そのデビューがいかに華やかなものだったかを示す「HOUSE ハウス」のコミカライズ二種。三浦みつる先生とわたなべまさこ先生の扉、そして両先生による同一シーン。
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もう名前は忘れてるから安心してほしいけど、ある若手小説家が、今の郵便事情の悪さに対して「でも、たかだか80円で東京から大阪まで翌日配達されるというのがおかしかったんですよね」と発言したのに激しいショックを受けた。徹底的な現状追認と不平封じ。たぶんマイナカードでも同じことが起きます。 twitter.com/kinkuma0327/st…
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「今の10代には今の10代向けの本を勧めたい」の何が羨ましいかというと、「今の10代には今の10代向けの本が存在すること」が、まず驚異なのであって、かつての10代には自分たち向けのエンタメ小説などほぼ存在しなかったのですよ。その暗黒時代は三十年、若者何世代分かは続いたのではないか。
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これは「校閲のさかしら」の容疑濃厚ですね。僕は文章の中の不自然な文字使いが手がかりとなる個所で、「正しい」表記に直されて台無しにされたことがあります。こういうときの校閲は鉛筆でチェックを入れるのではなく、議論を避けるためこっそり直します。教育系出版の流れをくむ社は特に要注意です。 twitter.com/kawai_shichite…
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わからなくていいのですよ。古い小説を読んでいて、ふいに出てくる「昼夜銀行」「チッキの合い札」「ニュース映画館」「驚き盤」といった未知の言葉の異化効果とイメージ喚起力は捨てるにしのびないものです。 twitter.com/komorin95/stat…
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某映画雑誌がアニメは実写のような即興性がなく、あらかじめ全て作りこまれてるからダメ、みたいなことを言ったが、かつて映画というのは「あらかじめ全て作りこまれる」ものだった。だからわれわれは今、それを捨てた日本映画の代わりにアニメを見るのかもしれない。画像は「裏窓」撮影風景の自動着色
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ナンブ寛永さん@kan_ei_senが入手された戦後すぐの「サザエさん」の断片なんだけど、戦前の豊かな時代を体験したサザエと、戦時下の耐乏生活しか知らないカツオの落差がおかしいより怖い。「国が国民のために金を使うのは当たり前」と考えるサザエと「とんでもない、それは甘えだ」というカツオたちと
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>RTs 「大人の鑑賞に耐えうる特撮作品」問題、「大人の鑑賞に堪える」は本当に凄まじい呪いで、日本の「推理小説」は非現実の一言で名探偵もトリックも館も捨てたし、創刊時のSFマガジンはスペースオペラを排除しプレSF時代を支えたアマチュアをパージし手塚漫画ですら掲載は大変だったという。
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「鬼滅の刃」を見ていない(残酷描写ゆえ見せてもらっていない)子供らの間で「鬼滅ごっこ」が流行っているのを特異現象のように語る評論家の先生方、昔から子供はそうそう連れてってはもらえない映画とか見れない時間帯のテレビの情報をいろんなところから得て楽しんでたもんですよ(大図解時代より)
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「えんとつ町のプペル」の件で映画ってこんなもんだったかなと思ったが、80年代に前売り券商法で「こんなもん」にしたのは当の映画界だった。当時は映画に郷愁を抱く企業人が多かったから、製作費を出させた上に前売り券を押しつけることができた。そのとき日本映画についてみんな学んでしまったのだ。
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すでにいろんな方が指摘されてますが、カリオストロの城のルーツはこの映画「大盗賊」でしょうな。好色宰相と姫君、戦いに備え大食するヒーロー&色っぽい女相棒、空からの城への侵入、そしてこの結婚式。
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全面的に賛成なんですが、時代小説編集者の今風イラストへの拒否反応はものすごいです。彼らは高齢読者に嫌われることを極度に恐れていて、でも何が何でも説得してゆくつもりです。あと書店での時代小説文庫の隔離ぶりを見ると、ここにキャラ絵表紙を置いても、若者の目に留まりにくい心配があります twitter.com/chikuzen_1982/…
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「知識がない方が個性が生まれる」説で思い出すのは、ミステリという狭いジャンルですらも「トリックは尽きた。これからは人間を描く時代」とか「殺人のないミステリというのはどうだ!」と“大発見”を語る人をくり返し見るはめになったこと。あなた知らないでしょうけど、それもう何十何度目かですから
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「あしたのジョー」が若いクリエーター志望者に読まれていない問題。あらゆるエンタメの過去名作は読まれないし手に入らないのです。そして根本的問題。創作講座に来る学生も社会人も、講師の勧める作品や参考文献なんて絶対読みゃあしません。百人に一人いればいいので、そういう人は勝手にモノになる
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いや、だって一応は作家としてキャリアのある僕が、「ガンダムは見てない」と言っただけで、満座の中で罵倒され、笑いもんにされたんですぜ(あの三人の名は一生忘れない)。若いもんが必須教養とおびえるのも当然でしょうよ。 twitter.com/kasai_sinya/st…
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僕らの親世代や先輩作家は「小説ばっかり読んで!」と、そんなの読書に入らないと叱られた。では、何を勧められたかというと、ここに挙げられたような「修養書」です。どれ一冊として後に残らず、思い出されることもなかった。これらもそうなるでしょう。ほんとに懲りない人たちというのはいるものです twitter.com/yamachan_5LC/s…
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漫画アニメ小説や芸能人の発言に政府批判があると不快がる人たちは…… 昔、新本格を売り出すとき、それまでノベルスに惰性的についていたイラストを廃止したんですよ。そしたら今度はミステリに挿絵がついてると怒りだす人たちが爆誕したのです つまり「知らない」「慣れてない」だけのことなんです
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ジャンルの成立→読者の集結→商業的採算の確立→求められる内容の固定化→読者の保守化→新奇な内容の排除→フレッシュな才能の参入困難に→読者の高齢化→ジャンルの衰亡、となってゆくという毎度毎度のお話になってゆくわけです。
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『ドグラ・マグラ』に「正木博士は羊羹色の紋付羽織(略)という村長然たる扮装」」とあるように、これは服地の色として使われてきた表現。微妙な色彩の訳語として使ったのは先人の知恵で、むげに排除するのは、日本語の連続性を断ち切ることになるし、「西洋にない」から排除というのは狭量では。 twitter.com/Cristoforou/st…
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辻真先先生が「若者の活字離れ」を断固否定し「若い世代を無視しつづけたのは活字の方じゃないか」(「朝日ソノラマの思い出」より)と喝破したのと同じ愚がくり返されているのだな→大人が知らない間に「若者のライトノベル離れ」が起きていた…! @gendai_biz gendai.ismedia.jp/articles/-/770… #現代ビジネス
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「そんなもの書いてもダメ」「こんな舞台/アイテム/人物は出してはいけない」――こんな“助言”のせいで壊された世界の廃墟や、生み出されたまま放棄された人物たちが僕の脳内には蠢いている。その責任は差し出口に耳を傾けた僕自身にある。これはかなりキツいのでプロアマのみなさんともお勧めしない。
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#日本沈没 これを見て「日本を誹謗中傷する映画」と言ったりストーリーそっちのけで周辺アジア諸国への憎しみを語る人が後を絶たないというのが、ここ半世紀弱の「日本沈没」そのものだよなあ。