芦辺 拓(@ashibetaku)さんの人気ツイート(いいね順)

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庵野秀明、宮崎駿といった人々のドキュメンタリーを見ると、逆にアニメの世界に入る人が減るのではと心配になる。だってここまで極端な「一将功成り万骨枯る」世界はない。ふつうの映画は監督中心とはいえ撮影・美術・照明など各パートが「自分」を持って仕事をしている。どう見てもそれとは違うような
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あらためて検索すると、その雑誌はデジタルコレクションに入っているが、あいにくインターネット公開にはなってないので、そのままでは見れないのだが、画面左側の「目次・巻号」タブを開き、該当号をクリックすると収録内容とページがわかる! あとは遠隔複写を申し込めば――というわけなのだ。
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トレスはいかん模写もいかん参考にするのもいかん、たとえ権利フリーのものでもいかん、街角でのスケッチや人間観察さえいかんということになって、どうやら漫画家・イラストレーター諸氏は脳内に3Dモデルを持たなければいけないらしいが、でもそれに取らせるポーズが前例皆無なんてありえないのでは
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「民間人特に子供が米軍機の機銃掃射で狙われる」という、僕らが一番よく聞かされた戦争体験まで否定され始めたとは。「戦争のときも何も変わらなかったし食べ物にも困らなかった」という「田舎のおばあちゃん」の体験を国民全体に一般化しようとしたツイートに驚いてる場合じゃなくなったな。
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システムに穴があることに気づかなかったり、そこへの悪意の侵入を予期しなかったり対処しなかったことを「性善説」というのはやめてくれ。それは「無能」とか「迂闊」であり、孟子も朱子も、悪人や悪意や犯罪が存在しないなんて一言も言ってないぞ。日本人の「性善説」「性悪説」誤解はほんと根深い。
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そもそも、日本映画が国際水準どころか、世界をリードする作品を連打していたこと。芸術映画から他愛のない、でも愛すべき娯楽映画までが山のように作られていたことを知らない人が多数派らしい。彼らにとっては邦画は最初から低レベルで、だから凋落と感じていない。いや、日本自体への評価が低いのだ
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タレントの誰かが「日本はまだまだいける。だって黒沢明を生んだ国ですよ?」と言って、過去の栄光にすがるにもほどがあると笑われたそうだが、過去に栄光があったことすら知らなければ、もっといいものが作れるはずだとも思わないし、そもそも作ろうとも思わないよねえ。
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キンドルで0円販売中の『手塚治虫のマンガの描き方』、カッパ版が出てすぐ買いましたよ。そして漫画というのはどんなに自由に描いてもよく、手をのばしてモノを取るときはビローンと腕を長くすればいいというのに勇気づけられたのに、ほかの本見たら人体デッサンがどうとか書いてあってガッカリですよ
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「下町ロケット」の再放送を見た細君が、「ほんの少し昔の作品なのに、数字の改竄を許さないのは技術者の誇りとか不正は司直の手に委ねられるとかのドラマの前提が崩れ去ってしまったねぇ」と嘆息。なるほど「自分が不審な死をとげたら告発状が新聞社に行くぞ」という脅しも、今は役に立ちそうにない。
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紙はツルッツルかザラザラの安物で、フォントも選べなきゃ校正一つにも嫌な顔をする。あんまり造本がお粗末なんでハードカバーにはできませんかと訊くと、「できますよ、3000円」という。安いと思ったら一冊製本するごとにそんだけかかる。こういう中から先駆者たちは同人印刷所を育ててきたんですよ。
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若いうちに政治はもちろん社会問題に何の関心も持たなかった人が、一定の地位を得て急に発言を求められるようになり、自分にはその資格があると思いこんで口を開けば、およそ結果は見えている。お笑い芸人しかり作家しかりだ。だから若い衆、生煮えでも青臭くてもそれらに触れ、慣れておきなさいよ。
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僕が校閲記者をしていた1982年以降、もう「血」をそういう意味で使うことは最大級の禁止事項でしたよ。そのあと「遺伝子」「DNA」と言い換えながら、やはりいけないということになった。それをあっさり復活させるほどオリンピックというのは危険な熱狂を呼ぶんですね。 twitter.com/mas__yamazaki/…
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前も書いたけど、「銀河鉄道999」の劇場版(どれのときかは不明)の脚本家が、シナリオ雑誌で松本零士氏の原作にむき出しの侮蔑を述べていて、相手の目に触れる可能性に気づかない愚かさと邦画人の傲慢ぶりに呆れた。そりゃ原作への敬意なんかないでしょうよ。
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今日、聖火リレーが予定通り始まると聞いて、「国力が違いすぎるのに、何がどうなっても日米開戦など絶対にありえない」と確信していた人たちの、昭和16年12月8日朝の心境が理解できるようになりました。画像は『昭和16年夏の敗戦』から、日本必敗のシミュレーション結果が出たあとの東條英機の発言。
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小説本のアニメ絵・漫画絵表紙の悪口を言ってほしくないのは、あれもれっきとした闘争で獲得した小説家の権利なんですよ。ソノラマ文庫でさえ最初は拒否されたというし、コバルト文庫も嫌がる編集を「売れなかったら責任を取る」と作家が説得し漫画家さんに依頼したという。アダヤオロソカにはできない
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「今の10代には今の10代向けの本を勧めたい」の何が羨ましいかというと、「今の10代には今の10代向けの本が存在すること」が、まず驚異なのであって、かつての10代には自分たち向けのエンタメ小説などほぼ存在しなかったのですよ。その暗黒時代は三十年、若者何世代分かは続いたのではないか。
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ライトノベルの定義について、はるか離れた地から言わせてもらうと、ジャンルの定義が困難であり危険かもと思うのは、「大衆文芸」も「探偵小説」も「SF」も、最初は「何やってもいいし才能は来るもの拒まずのオモシロ小説」として始まるので定義しようがないということですな、そして、そのあとは
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ライトノベルと純文学だか一般文芸だかの比較論が持ち上がっていたようだが、中高生の学校への行き帰りの気鬱を払う以上の意義は読書になく、その役目さえ果たせれば高尚だろうが低俗だろうが優れた文学なんである。
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水道橋博士氏に対する中傷の件、きゃりーぱみゅぱみゅ氏に対する嘲笑もそうだったが、彼や彼女が自ら学び、考えた結果に基づいて行動したり、意見を述べているということが理解できないから、それを生み出した(?)歴史的・社会的背景を捏造しなくてはならないのだろう。また、くだんの人物はしばしば
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すでにいろんな方が指摘されてますが、カリオストロの城のルーツはこの映画「大盗賊」でしょうな。好色宰相と姫君、戦いに備え大食するヒーロー&色っぽい女相棒、空からの城への侵入、そしてこの結婚式。
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「作家が書きたいものと書けるものは違う。前者は既存作のエピゴーネンに過ぎない」なるお言葉が流れてきて、まことにごもっともながら、これもまた創作の手を竦ませる呪いになりかねないので言っときますと、憧れの作品を再現しようとしても絶対そうはなりません。どう転んでもあなたの作品になります
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山本弘さんの件ですが、東京創元社の編集氏に自宅・仕事場の所在を伝え、それをもとに在阪の知人の方が警察に連絡するとともに駆けつけてくださって、ご無事が確認できた模様です。本当によかったです。
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「小説や漫画の創作は学校で教えられるか」という論議があって、毎度否定派が勝つんだけど、何せ日本では音楽や美術の学校はあっても演劇アカデミー一つない。こういう「××は学校で教わるものではない」という考えに固執してると「教えられるトコトンまでは学校で教えるよ」という国に引き離されるだけ
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小松左京先生が大学時代、漫画を描いていたことを知らない人も意外にいるみたいなので、『幻の小松左京 モリ・ミノル漫画全集』から「第五実験室」「大宇宙の恐怖アンドロメダ」「大地底海」。もうはっきりとSFを書きたいという指向性が感じられます。小説か漫画かは手段の違いでしかなかった。
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「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」という格言?の後半はそもそも捏造だし、これぐらい日本の凋落を感じさせる言葉はないのでたまらなく嫌なのだが、検索してみたら「深い」だの「感動した」「付け加えた人えらい」というのばかり出てきたので、何かどうでもよくなりました>RT