巽好幸(@VolcanoMagma)さんの人気ツイート(新しい順)

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江戸深大寺ソバと同様に、# 黒ボク土地帯とソバ名産地の親和性は高い。ソバはリン欠乏に強い上に土中の難溶性リンを分解するとも言われ、耕作不適度でも育つ救荒作物(命を繋ぐ食物)として広がる。#蕎麦 を単なるグルメと勘違いしている人たちも、このことは認識した上で味わって欲しい! #美食地質学
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江戸に新鮮野菜を供給するために将軍綱吉は頑張った。京都西陣の八百屋の娘だったと言われる母親桂昌院(お玉さん)の影響もあり、野菜栽培を奨励する。ただ耕作不適地の台地は避け、低地や谷沿いで栽培。これが #江戸野菜 の原型。ただソバは火山性土壌でも育つ。#美食地質学 #関東ローム
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「関東ローム層は富士山など近隣火山からの火山灰」という誤った考えは、いまだにあちこちで見かける。当時の日本の大御所火山学者が唱えた説だからか?しかし距離と粒径の相関などはなく、火山近郊の荒地からの風塵堆積物である。#江戸野菜 #美食地質学 #関東ローム
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日本の伝統的発酵調味料である味噌。九州では大豆と麦麹(麦+黄麹)、塩を原料とする麦味噌が主流。麹の使用割合が高いので甘めで砂糖使用の醤油と合わせて九州甘口食文化を形成。九州は概して米栽培に適していないが、麦は水はけの良い火山性土壌でも育つ。#美食地質学 #郷土料理 #九州
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瀬戸内海に広島湾や灘などの穏やかで泥が堆積する地域と、高速潮流で砂地となる瀬戸(海峡)が繰り返す理由。繰り返しですが、フィリピン海プレート45度カックン方向転換で中央構造線が発現して不動のユーラシアプレート側にシワが生じた。直下型地震と恩恵は表裏一体。#美食地質学 #広島 #郷土料理
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広島湾がアナゴ名産地となる最大の理由は海底が泥質で、穴を掘るアナゴが暮らしやすいから。泥質堆積物が多い理由は潮流が遅いから。一方海峡(瀬戸)は潮流が速く砂質の海底となり、タイ、フグ、サワラなどの産卵地となる。これほど多様かつ美味なる魚介を育む瀬戸内海。#美食地質学 #広島 #郷土料理
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広島が牡蠣養殖に適する最大の理由は、花崗岩質土壌の中国山地の森の恵み(リンや窒素カリなど)が太田川によって運ばれ植物プランクトンが湧き、これを濾し取って牡蠣が育つから。その際ノロウィルスも濃集すると中毒症状を起こすため潮流の遅い海域の牡蠣は生食禁止。#美食地質学 #広島 #郷土料理
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トンガの火山噴火で日本列島にも津波?まだ不明のことは多いのですが、そり急ぎの解説です(↓)。 news.yahoo.co.jp/byline/tatsumi…
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昨日来の降雪状況を見ると、日本海からの湿潤寒気の流れが、若狭湾ー琵琶湖ー伊勢湾沈降帯の低地を愛知県、三重県まで流れた様子がよくわかります。三重県での豪雪はさも異変であるような報道が多いですが、科学的には当たり前ですね。マスコミ関係者のリテラシー向上が望まれます。
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きっちり調べると、高温プレートが沈み込むとちょうど有馬温泉直下で水(熱水)を絞り出してしまい、通常九州のように火山ができる深さで出る水が少なくなる。これが、火山が少なくその代わりに有馬温泉が湧くヒミツ。有馬で「プレート直結温泉」に浸かって下さい!#美食地質学 #兵庫 #郷土料理
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太平洋へ突き出す紀伊半島。多雨による森林からの栄養分が育むマグロ、山岳・森林・巨石が生んだ #熊野信仰、非火山性地帯に点々と湧く高温泉。これらが生まれた根本的な原因は、1500万年前の巨大カルデラ火山活動と残存マグマが固まった高温岩体隆起による山地形成。#美食地質学 #郷土料理 #和歌山
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「日本沈没は起きるのか?」 真面目に科学してみました。ご覧ください。 明日からまた美食地質学再開します。 #日本沈没 news.yahoo.co.jp/byline/tatsumi…
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昨日の阿蘇山噴火は火山の「ゲップ」のようなものでしたが、日本列島には阿蘇山を始め「超巨大噴火」を起こす火山が7つもあり、その発生確率は100年で1%程度。「変動帯の民」は食などの恩恵に浴すると同時に、試練にもきちんと対応しないといけません。#美食地質学news.yahoo.co.jp/byline/tatsumi…
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伊勢湾が異様に内陸まで入り込む原因は、伊勢湾-琵琶湖-若狭湾沈降帯の存在。この辺りは、フィリピン海プレートの沈み込み角度が極端に小さい(原因は私には不明)ために、高角だと海溝近くまで入り込める補償流が届かず、マントルは削られる一方で薄くなり地殻が沈降。#美食地質学 #郷土料理 #愛知
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長野県が蕎麦処となった理由は、火山活動と300万年前以降に中部〜東日本に働く東西圧縮。東日本の蕎麦名産地の多くも同様に、または圧縮で説明できるし、西日本は主に火山性の高地。火山と蕎麦産地の分布が重なるのはなかなか見事。蕎麦は火山列島日本からの恩恵と言える。#美食地質学 #蕎麦 #火山
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新しいマグマ溜りが固まった地球上最も若く「熱い花崗岩」。周囲の岩石より軽く浮き上がる。カルデラ形成と眼帯上昇に伴う断層が強い東西圧縮を受けて「逆断層」へと成長し、これに沿って火山全体が大回転。北アルプスは、マグマ活動と東西圧縮の合わせ技で日本の屋根に。#美食地質学 #郷土料理 #長野
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神奈川の火山といえば箱根。約65万年前から活動を続ける活火山で、有名なカルデラは約20万年前から造られた。この活動的な火山は、約6万年前に巨大噴火を起こして、火砕流は横浜市まで到達、現在の東京にも20センチ近い厚さの軽石を降らせ、「東京軽石」と呼ばれる。#美食地質学 #郷土料理 #神奈川
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現在の霞ヶ浦には近隣から河川が流入しているが、江戸時代初期には栃木日光から鬼怒川(常陸川)が流れこみ広大な香取海を形成していた。利根川のなど江戸から東京湾へ流れ込む河川の洪水対策として「利根川東遷」が1654年まで行われ、その結果霞ヶ浦は現在の姿となった。#美食地質学 #郷土料理 #茨城
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日本列島で過去12万年間に11回の超巨大噴火が発生。北海道と九州に集中する。発生確率は低いが破局的な被害をもたらす可能性がある。現状のままでは最悪の場合、日本という国家、日本人という民族は壊滅的打撃を受ける。超巨大噴火を自然災害として認識して、対応を考えることが必要。#美食地質学
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国内大豆の3割を生産する北海道。冷涼な気候と平坦な丘陵地で大規模栽培が可能。火山が密集し火山性土壌が広がるので一般的には作物に必須のリンを固定し耕作には不向き。一方で大豆は比較的このような土壌でも育つ。主要産地は火砕流や火山灰が覆う丘陵地。豆腐や醤油は火山の恩恵。#美食地質学
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和歌山人が湯浅から伝えたと言われる銚子醤油。野田と共に関東濃口醤油の主産地。関東平野をゆっくり流れる利根川水系の水はCa, Mgを溶かし込んだ硬水系。酵母による発酵を促進し濃厚な色と香りを育む。昆布ではなく鰹など節出汁と濃口醤油(+みりん)で江戸の絶品蕎麦つゆを生み出した。#美食地質学
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現代醤油発祥地、和歌山県湯浅。鎌倉時代に覚心が宋から金山寺味噌と溜醤油を由良興国寺へ持ち帰る。近隣の湯浅の方が水質が良く醤油製造が盛んに。醤油には鉄分を嫌う麹菌の活躍が必須。由良は付加体混在岩で鉄分多い玄武岩も点在。一方湯浅は砂泥互層が後背地。地質が湯浅醤油を育んだ。#美食地質学
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駿河湾は水深が2500mを超え、日本でダントツに深い湾。湾底〜伊豆半島は松本〜北アルプスよりも急勾配の地形を作る。深海(>200m)が陸のすぐ近くまで広がるので、深海魚類がすぐ獲れる。この湾が日本一深い理由は、トラフ(海溝)が入り込み、ほぼ富士山の下を抜けて相模湾へ抜けるから。#美食地質学
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トカラ列島の群発地震。南海トラフ地震や火山噴火との関係について解説しました。よろしければご覧ください! news.yahoo.co.jp/byline/tatsumi…
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アナゴの産卵地はなんと「九州パラオ海嶺」の沖ノ鳥島海域。2500万年前の火山列島の1つ。親は産卵のために来た道を戻らずに、海底山脈に沿って南下。塩分濃度を頼りにこの島に集結、逢瀬するらしい。ロマンティック!こんな大移動をするアナゴ。いただくときは心して味わいましょうね!#美食地質学